引き続き今日も日曜日に参加した逗子のまち歩きのことを。

次に訪れた、逗子市郷土資料館は、

蘆花記念公園の一角に逗子湾を望むように建っています。

この辺りは、私も大好きな場所で、

以前は先代犬と毎日のように散歩をしていました。

この日もいいお天気でしたので、

肉眼では富士山と江ノ島が見えていました。

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こちらの建物は、大正元年に実業家の別荘として建てられ

後に徳川宗家第16代当主家達の別邸として使われた

由緒あるもののようです。

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現在は市内で出土した遺跡なども展示されていて

展示を見つつ建物の間取りの面白さも同時に体感できて

中々楽しめます。

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こちらは山側に建つ離れです。

家達が孫の家英のために増築したそうです。

こちらはこじんまりとした佇まいが

里山の景色に馴染んで、いい絵を見たような気持ちになります。

今日も日曜日に参加した逗子のまち歩きの続きです。

明治22年に横須賀線が開通したことで、

逗子海岸界隈は別荘地として栄えたそうです。

しかし、現在では建設当時の姿を残す建物は取り壊され、

唯一、登録文化財建物に指定されている

長島孝一邸のみになってしまったそうです。

今回のまち歩きではこちらの建物を見せて頂くことが出きました。

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ロンドン生まれ、ウェールズ育ちの奥様が

現在でも暮らしを営まれている現役の住宅です。

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日本に暮らし始めた当初は生活様式の違いから、

諸々の問題もあったそうですが、

少しづつ改良を重ねて来られたそうです。

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ご自宅が登録文化財建物であることについて問われると

「建物を、器として保存するだけではなく、

その中で営まれる生活習慣ごと残して行きたい」

と、仰っていたことが印象的でした。

住宅建築と言うのはやはり生活と切り離して考えることは

出来ないものですね。

昨日は第9回湘南邸宅文化ネットワーク協議会

~逗子のまち歩き~に参加してきました。

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お天気にも恵まれ、ぽかぽか陽気で快適なまち歩きでした。

今回のまち歩きで、一番印象に残ったのは「松」でした。

会社の名前にも使われていますし、

建築材料としても様々な松材を家づくりに使用していますが、

樹木としての松の木に注目する機会は少なかった気がします。

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見学させていただいたお宅の玄関へのアプローチです。

松葉の絨毯や松ぼっくりが

いい具合に季節感を醸し出していました。

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しかし、庭木の場合には上の写真のように

松葉が軒樋にギッシリ詰まってしまいます。

そんなことも影響しているのでしょうか、

最近では庭木として

余り好まれないようになってしまった気がします。

その結果、まちなみからも

松の木が消えていっているのかもしれません。

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今回のまち歩きでは、

湘南のまちなみと松のいい関係を再認識するコトが出来ました。