9月18日に日本建築専門学校で開催されました

木造耐力壁ジャパンカップ決勝トーナメントについて、

これまで8回に渡りご紹介をしてきましたが、

9回目の今回が最終回となります。

このスタイルでの木造耐力壁ジャパンカップの最終回は、

トーナメント優勝が(株)ポラス暮らし科学研究所チームの壁

『SHINMEI』に決まり、残すは総合優勝と各賞の行方です。

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最終回のトロフィーがとっても素敵になっていました。

この一番背の高いトロフィーの総合優勝を手にしたのは、

アキュラグループ+東京大学木質材料学研究室+篠原商店

によるチーム匠の壁『紬~Final~』でした。

両横綱が各優勝を分け合った形になりました。

耐震部門賞:『SHINMEI』(株)ポラス暮らし科学研究所

デザイン部門賞:『紬~Final~』チーム匠

(アキュラグループ+東京大学木質材料額研究室+篠原商店)

加工・施工部門賞:『八龍』滋賀職業能力開発短期大学

環境部門賞:『グレコ』ポラス建築技術訓練校

審査員特別賞:『メケメケ』指定応力団網中組

東京木場製材(協)+(株)シネジック+東京大学木質材料学研究室

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各チーム、これまでに培った経験を活かした仕上がりで、

大会全体としましても総括するような内容になりました。

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毎回、この大会を縁の下で支えてくれた

日本建築専門学校 壁部の皆さんには、心から感謝です。

毎回、本当に楽しませてもらいました。

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木造耐力壁ジャパンカップの始まりは、稲山正弘先生が

日本建築専門学校での授業として考えられたもので、

今も会場の壁には、生徒さんの壁が展示されています。

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第7回大会からずっと見守ってきた大会が

終わってしまうことに一抹の寂しさはありますが、

ここで学んだことをこれからも実務で活かせるよう

取組んでいきたいと思っております。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

9月18日に日本建築専門学校で開催されました

木造耐力壁ジャパンカップ決勝トーナメントでは、

優勝チームの耐力壁には、最後に単体加力ができる

権利が与えられます。今日はその様子をご紹介いたします。

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トーナメント優勝をしたのは、

㈱ポラス暮らし科学研究所チームの壁『SHINMEI』です。

ここまでに既に4回、戦っていますので、

どこまで記録を伸ばせるのか、楽しみです。

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結果は、最大変位376ミリ、最大荷重50.35KN

(約5t※1KN=0.102t )でした。

記録更新とはなりませんでしたが、素晴らしい記録です。

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376ミリと大きく変位可能な柔軟でしなやかな壁は、

部材が脆性的な破壊をすることなくバランスが良く壊れ、

たいへん高い耐震評点を上げることになりました。

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これまでの経験をぎゅっと凝縮し

耐力壁ジャパンカップを総括するような壁は、

斜材と貫のバランスがほど良く、

二重梁や二重土台との組み方も上手く、

絶妙な壁に仕上がっていました。

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足元はロングビスと金輪で固めていましたので、

解体へは、それなりの覚悟と気合で臨んでおられましたが、

やはり相当な時間を要していました。

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大会の最後を飾るにふさわし素晴らしい壁でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございまた。

今日は9月18日に日本建築専門学校で開催されました

木造耐力壁ジャパンカップ決勝トーナメントの

いよいよ決勝戦の戦いをご紹介いたします。

決勝の対戦は、順当に予選1位対2位の戦いとなりました。

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写真左、予選2位通過の壁 『SHINMEI』 は、

この大会、最多トーナメント優勝を果たしている

㈱ポラス暮らし科学研究所チームです。

一方の写真右、予選1位通過の壁 『メケメケ』 は、

この大会が始まるきっかけをつくり、育てて来られた

東京大学大学院 教授の稲山正弘先生率いる

東京木場製材協同組合、株式会社シネジック、

東京大学木質材料学研究室による連合チームになります。

どちらもこの大会の勘所を知り尽くした2チームによる

最後の戦いはどちらが制するのか、楽しみです。

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結果は、写真では分かりにくいのですが、

どちらも破壊には至らず、変位のより少なかった

『SHINMEI』がトーナメント優勝を飾りました。

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応援に熱が入る学生さんたちだったのですが・・・。

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斜材は積み上げるように組み上げられています。

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裏から見ますとその組み方の複雑さが分かります。

本当に綿密に計算されつくした壁なのですが、

『SHINMEI』に対し、材料密度が高い分、

どうしても固さが出てしまったような気がします。

脆性的な破壊は起こらないようになっていますが、

小さな破壊の積み重ねにより脆弱化し、

結果、変位が大きくなってしまったのではないでしょうか。

先行した『メケメケ』でしたが、僅差で敗れました。

激戦の様子は見所満載で、楽しめました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

明日からは3連休、お天気に恵まれますように

良い連休をお過ごし下さい。