昨晩は、神奈川県立音楽堂まで

秋の夜長を楽しみに行って来ました。

神奈川県立音楽堂は、横浜の紅葉坂にあります

来年開館60周年を迎える老舗のホールです。

開館当時『東洋一の響き』と絶賛されていたそうで、

ホールの壁面はすべて「木」で作られています。

013

こちらのホールへは、ちょうど20年前1993年に一度、

高橋竹山さんの津軽三味線を聴きに来て以来2度目でした。

今回は、オーケストラが聴けるのを楽しみに出掛けました。

読売日本交響楽団による 特別演奏会で

「音楽堂で聴くブラームス」

更に、尺八の藤原道山さんが加わっての、

和楽器とオーケストラの競演もありました。

996席の空間で聴いたブラームスはとても濃密で素晴らしく、

尺八は、まさに秋の夜長、月夜に広がる音でした。

024

ところで、このホール、急こう配の客席は、

前の方の頭が気になるようなことなく、

とても見やすかったのですが、さすが60年前のホールです。

客席の狭いこと。巾も然る事ながら、

奥行きは、姿勢よく座っても膝が前の座席に当たるほどです。

また、ステージも狭いので、演奏者同士で、

弓が当たったりしないように座る位置を調整したりしている姿が

曲の合間に見受けられました。

設計は、前川國男建築設計事務所です。

昨日は、東京国際フォーラムまで出掛けた序でに、

東京ステーションギャラリーで行われています

大野麥風展「大日本魚類画集」と博物画にみる魚たち

を観たいと思っておりましたので、行ってみることにしました。

ところが、昨日は月曜日で残念ながら休館日でした。

そこで、2020年のオリンピック開催が決まった記念に

きれいになった東京駅の駅舎を撮影しました。

023

知らなかったのですが、こうして撮影ができるようにと

駅前ロータリーに広いスペースが確保されています。

020

その奥には、丸ビルと新丸ビルの間から、皇居の緑が望めます。

そして左手には、東京中央郵便局が商業施設の「KITTE」に

生まれ変わっていましたので、ちょっと覗いてみることにしました。

026

面影を感じさせるファサードです。

4階には、1931年の創建当時の雰囲気が感じられるようにと

旧東京中央郵便局長室の内装が再現されていました。

033

室内に足を踏み入れますと、先程とは別の角度からの

東京駅の駅舎を見下ろすことが出来ます。

031

この局長室は、休憩コーナーとして

利用できるようになっていました。

今日は昨日に続き、日本民藝館の西館についてです。

駐車場の横、本館の真向かいに写真の長屋門があります。

008

施設案内には、「本館の向側に建つ西館は、

栃木県から移築した明治初期の長屋門(登録有形文化財)と、

柳の設計による母屋からなっています。1935年に完成、

柳が72歳で没するまでの生活の拠点としました。」

とあります。とても拝見したかったのですが、

残念ながら、西館は、公開日が限られておりまして、

この日は公開日に当たらず、拝見することは出来ませんでした。

ちなみに一昨年亡くなられたデザイナーの柳宗理さんは、

30年近く、三代目館長さんとして務められていたそうです。

012

古い日本家屋を見た時、決まって素敵だと思うのは、屋根です。

こちらの長屋門と母屋も、とても屋根が美しくてうれしくなります。

特に長屋門は、大谷石と思われる石葺きでした。

009

屋根は、町並を創り出す大きな要素ですので、

日本家屋の伝統的な屋根の美しさは、これからの家づくりにも、

上手く取り入れられるようにしたいと思うところです。

002最後はミュージアムショップで、棟方志功の版画手拭を購入。

タイトルは『紫煙草舎』

「葛飾の紫煙草舎の夕けむりひとすぢ靡くあはれひとすぢ」

吉井 勇さんの短歌を彫られたものです。

次回は是非、西館の公開日に合わせて足を運びたいと思います。