昨日も書かせていただきました

日曜日にお引渡しをした家の床には

オークという材の無垢板で無塗装のものを張りました。

床暖房が入っていますので、床の温度が上がるため

化学物質が揮発しやすくなります。

そこで、なるべくナチュラルな桐油を塗布します。

まず、床板を張る前にクライアントさん自ら作業しました。

その時の様子はこちらへ→

2010_1225AR

張り上がりの全体像はこんな雰囲気になります。

板材に近寄ってみますと、木目がよくわかります。

2010_1225AF

今回はBグレードで御見積をしていたのですが、

材料調達の段階で、ABグレードにアップグレードできました。

時にはこんなラッキーなクライアントさんもいらっしゃいます。

2010_1225BU

最後の仕上にクライアントさんは、もう一度、桐油を塗布ます。

暮らし始めてからも、板の様子を見ながら桐の油を塗布して、

お手入れをしていただけたらと思います。

昨日は夏に建て始めたお家の引渡しの日でした。

今回もシステムバス以外は全てオリジナルで

製作させていただきました。

2010_1225BH

建具や階段をはじめ、キッチンや洗面台、TV台やテーブルまで 。

2010_1225CA

細かい部分ではタオル掛けもオリジナルです。

2010_1225BL

お引渡しの日、スッカリきれいに整った現場の鍵を開けて

中へ入ったとき、フッと木の香りがするコトに気づきました。

そして、クライアントのご家族がいらっしゃった時は、

「おじゃましまーす」と言って入って来られたのですが、

その後ひと通りのご説明を終えて鍵のお引渡しが完了すると

今度は玄関先で見送っていただくことになります。

玄関の扉を閉じたその瞬間、

「自分の手を離れたんだなぁ」という寂しさがよぎりました。

どうか、これから末永く愛していただけたらと思います。

 今日は今年最後の満月で皆既月食でもありましたが、

外は時折雷が鳴るような、残念なお天気になってしまいました。

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写真は昨日の月です。薄っすらと見えますでしょうか。

肉眼で見ると、とても大きく輝いて見えていました。

一方下の写真は、松匠創美で設計を担当させていただき

昨日無事完了検査を終えました家です。

クライアントの強い要望で、たくさんの丸窓を設けました。

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月のイメージと重なるようです。

最近の、アルミサッシの窓には

特殊な形状のものが製品として増えています。

丸窓は今回初めてのことでしたので、下地の入れ方や

雨仕舞いのことなど、いろいろと検討することが多くありました。

日々、精進です。