7月4日の日曜日は2級建築士学科試験の日でした。

受験をされた方々はお疲れ様でした。

自己採点の結果に一喜一憂をされたことと思います。

何はともあれ、合格圏内と思われる受験生の皆さんは

早速、製図試験に向けての準備を始めなければなりません。

ここで少し気を緩めて、一息入れたい所だとは思いますが

9月12日の日曜日まで2ヶ月しか有りませんので

一気に駆け抜けていただきたいと思います。

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大手受験予備校は12日の日曜日から

設計製図試験の受験講座が始まります。

今年の出題は

「兄弟の二世帯と母が暮らす専用住宅」(木造2階建)です。

いろいろなパターンが想定できまので

合格するには「自力」が必要になってくると思います。

と言うことは経験の少ない方は数多くの問題に

取り組んでおくことが必要となります。

これから2ヶ月間は試験のことで頭が一杯になるくらい

そのことに集中すると良いと思います。

その為には身の回りの方々にご協力いただけるよう

最大限の誠意を示す必要もあるかもしれません。

受験生の皆さんをサポートできるよう

私もしっかり準備をしておきたいと思います。

今年も東京大学大学院 農学生命科学研究科 准教授の

稲山正弘先生の「実務者のための木構造について」の

講習会(全4回)が始まりました。

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 *写真は弥生講堂アネックス、設計は河野泰治さんで、

  構造設計を稲山正弘先生がされました。

そこで今回、稲山先生が話されていた中に

日本の木造軸組工法は世界的にも貴重な存在である

というお話がありましたので、今日はそのお話です。

では何故世界的に貴重な存在なのでしょうか?

それは木造住宅の建て方は、

組立てが簡単で技術力が必要とされない

アメリカ生まれのツーバイフォー工法が世界を席巻していて

その国固有の工法は各国で伝統工法として

細々と建てられている程度になっているからと言うことです。

そんな中、日本では技術大国と言われた技術力で

それまでは熟練の技術力を必要とされた

大工が木材一本一本手で加工していたものを

機械によって木材を加工出来るように適合させ

価格的にもツーバイフォーに対抗できるようにしたことで

現在も普通に独自の工法で木造住宅を建てている

世界で唯一の国と言うことです。

大工の熟練の技術力はカケガイノナイ宝ですが、

まずは、「木造軸組工法が広く残っていくこと」

それも大切なのかもしれないと思うのでした。

2005年に構造計算書の偽装が発覚したことから、

2007年に建築確認手続きの厳格化が施行されました。

それによって、申請図書は格段に増え、

つまらないと思えるようなことに神経を使って、

大切なことに気が回らないような状況を生み出していました。

もちろん、内容全てがという訳ではなく、

厳格化されたことでそれまで見逃していたような点にまで

注意をするようになったりと良い面も多くあったと思います。

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そして、2010年建築確認手続き等の運用改善が行われます。

 1.確認審査の迅速化

 2.申請図書の簡素化

 3.厳罰化(違反設計等への処分の徹底など)

 4.その他

今日はその講習会に出席するため

パシフィコ横浜へ行ってきました。

内容は改善されて、いい感じのところへ落ち着いたようです。

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お天気もいい感じの清々しい一日でした。