今日も引き続き、倉敷で得たものについて書きたいと思います。

バイストン社のツアー1日目の夜は

美しい倉敷の町並みづくりに深くかかわられて居られる

建築家の楢村 徹さんのお話を聴く会がありました。

 楢村 徹さんの倉敷建築工房へはこちら⇒

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写真は楢村 徹さんが再生を手がけられた「吉井旅館」です。

直接お会いして話を伺うことができたことは、

得るものの多い、大変に有意義な出来事でした。

その際、「建築家は思想を持っているけれど、

それを実践する戦略を持っていない人が多い。

若いうちは兎に角、実践を積み重ねることで

実績をつくることが何より大切」

とおしゃられる言葉には、

実際に実績を積み重ねて来られた結果に裏づけされた

確信が感じられる力強さがありました。

一歩一歩進むことが大切なのだと胸に刻みました。

昨年、リフォームをさせて頂いたお宅の子供部屋に

先週、造付で子供用ベットの製作を致しました。

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男3兄弟のお兄ちゃん二人が寝られるようにとご依頼でした。

子供二人用のベットの場合、

一般的には2段ベットが多いのではないかと思いますが、

今回のご希望は、ベットの下が収納スペースとして使用できて、

高さはお母さんが子供の寝顔を覗けるようにと

ご要望があったため奥様の身長から決めました。

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男の子がジャングルジムのように使用しても大丈夫なように

シッカリとした造りにしました。

お子さん達は気に入ってくれるでしょうか?

そして、素材はヒノキの無垢材を使用しましたので、

ヒノキの香につつまれて、ぐっすり眠って

元気に成長してくれるとうれしいと思っています。

先日、リフォームの相談に伺ったお宅は

東斜面に建っていました。

古いまち並みのため、ひと区画にゆとりがあって

目の前に広がる景色が、とても気持ちのいい場所でした。

こちらを購入されるときには家を購入すると言うだけでなく、

まちの環境を買うと言うことに注意をして選ばれたそうです。

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そして、実を言いますと今回ほど瓦屋根が良いと思ったことは

これまで有りませんでした。

それは、平坦地ではあまり気にならない周囲の家の屋根が

このような斜面地の場合には嫌でも視界に入ってくると言うこと。

こちらのお宅のお隣は表情のある瓦屋根で

全く視界を邪魔することが有りません。

知識でも、情報でもなく、

まさに瓦屋根の良さが腑に落ちる体験でした。