今日も引き続き、日帰りバスツアーの話です。

上州富岡駅の見学後はバスで富弘美術館まで移動です。

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富弘美術館は、緑豊かな草木湖のほとりに建っています。

建物の設計は、ヨコミゾマコトさんによるもので、

2006年の日本建築学会賞を受賞されています。

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美術館建築として有名な2004年開館の金沢21世紀美術館は

円形建物の中に四角い部屋がいくつも設けられていたのに対し、

富弘美術館は、51m×51mの正方形の建物の中に

円形の部屋がいくつも納められている形になっています。

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『空のへや』からは中庭に植えられた

富弘さんの作品に描かれている植物を楽しむことができます。

この部屋のように建物内部に向かって開いている窓には

部屋が円形ですので、曲面のガラスが入っています。

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一方、外部に向かって開いている窓には、

正方形の建物のためフラットなガラスが納められています。

この休憩室は、とても寒い日や今回のようにお天気が優れない

そんな日にも湖と緑をたっぷりと楽しむことができるようにと

自然を採りこむ工夫がされていました。

今回のツアーでは学芸員の方によるバックヤードツアーがあり、

楽しいお話を伺うことができましたので、

次回は、その時のお話を。

最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

今日で4回目になります日帰りバスツアーの続きです。

ツアーは富岡製糸場を後にして昼食を食べに歩いて移動です。

お昼は手の込んだ木製窓が赴きのある建物の萬屋さんで

お弁当をいただくことになっています。

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スケジュールによると昼食時間は35分。

食べるのが遅い者としては頑張りどころです。

食後には上州富岡駅を見学したいと思っていましたので、

黙々と、美味しく食べきりました。ごちそうさま。

食後はバス出発までの25分、上州富岡駅の見学へと向かいます。

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上州富岡駅、列車の到着するホーム自体は、

昔懐かしい姿を残していましたが、

その駅舎はとてもモダンな門のような建物でした。

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資料によりますとこの駅舎、公開設計競技により

「開かれた公共性」ということで選ばれた

とても大きな意義ある建造物のようです。

その新しさは理解しつつも、そこに立った個人的感想としましては、

留まりたいと思うものではありませんでした。

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トイレの壁には松匠創美でもデッキ材として馴染みのある

セランガンバツ材が使用されておりましたので、

これは中まで入ってチェックしておきました。

バスツアーの話はまだもう少し続きます。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

今日はまた、富岡製糸場ツアーのお話に戻ります。

富岡製糸場【東繭倉庫】編はこちらです。

富岡製糸場【繰糸場】編はこちらです。

富岡製糸場は、明治維新を迎えたばかりの日本政府が

国を挙げて取り組んだ事業で、当初は10名ほどの

フランス人を雇い入れその指導によって営まれました。

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正面入り口を入ってすぐ左脇に建っているのが『検査人館』

生糸の検査を担当したフランス人男性技術者の住居として

建設されたものです。

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こちらの写真は、富岡製糸場の公式サイトのフリー画像になります。

この建物は、建設の指導者として雇われたフランス人

ポール・ブリュナが家族と暮らしていた『ブリュナ館』。

とても立派なこの建物、後に学校としても利用されたことから、

内部は当時とすっかり変わってしまっているそうです。

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こちらもお借りした画像ですが、『女工館』

日本人工女に技術を教えるために雇われたフランス人の

女性教師の住居として建設されたものです。

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こちらは診療所の建物です。

入口には『片倉診療所』と看板が掲げられています。

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今日ご紹介をしました建物は、外観のみ見学が可能です。

明治初期から残っている建物のディテールを

間近で見ることができる機会はそうありませんので、

駆け足での見学でじっくり見ることは叶いませんでいたが、

色々と勉強になる貴重な体験になりました。