昨日の午前は葉山の事務所で新築の打合せをして、

午後は都内でリフォームの打合せに出掛けました。

都内まで出掛けたついでと言ってはなんですが、

先日は時間が足りなくて寄ることができなかった

六本木ヒルズ内の森美術館で14日まで開催されている

フォスター+パートナーズ展―都市と建築のイノベーション―

を見て帰ることにしました。

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フォスター+パートナーズとは、

建築家のノーマン・フォスターによって1967年に設立され、

世界45カ国で300のプロジェクトを遂行しているという

国際的な建築設計組織です。

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スケッチは、ロンドンにあるスイス・リ本社ビル、

ガーキン(ピクルスにするキュウリ)

の愛称でロンドン市民に親しまれているそうで、

ロンドンの景色の中でひときわ目を引く存在です。

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フォスター+パートナーズ展では、写真のように

3Dプリンターを使い、素材違いでいくつも検討がされ、

企画力を重視しているような展示に感じられました。

個人的感想としましては、先日見た、

フランク・ゲーリーの建築の方が造形美としては、

勝っているように感じました。

フランクゲーリー展では、模型を追うことで洗練されていく過程を

見て取れるようになっていたせいかもしれませんが、

建築と言うより、まるで彫刻のような造形美でありました。

フォスター+パートナーズは、アップル新社屋や月面住宅など

建築の出来ることの可能性を押し広げていく凄さに

とにかく圧倒されました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

昨日、新宿のショールームへ出掛けた帰り道に、

六本木の東京ミッドタウン・ガーデン内にあります

21_21 DESIGN SIGHTにて、2月7日まで開催されております

『建築家 フランク・ゲーリー展”I Have an Idea”』へ立ち寄りました。

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写真では上手に写せなかったのですが、

美術館前のドウダンツツジとナンテンの織りなす赤の競演が

たいへん美しく、目を見張るものでした。

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中に入りますと、ちょうど陽の入り具合が良く、

安藤忠雄さんのコンクリート建築がシャープに

とても美しく見える時間帯でした。

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フランク・ゲーリー展は、建物のデザインをまとめ上げていく際の模型を

順に追って見ていくことで、その変容が分かる展示になっていて、

とても興味深く、楽しみながら拝見することができました。

例えばこんな感じです。写真が沢山ありますので流してみて下さい。

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これまで、フランク・ゲーリー氏の作品の多くは、

彫刻作品のようだと、漠然と思って参りましたが、

今回、製作過程を見ることで、テクノロジーと手仕事が

絶妙に組み合わさった建築であるということがよく判りました。

明日の土曜日は関東地方に大雪の予報が出ておりますので、

大きな被害などが出ないことを祈っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

写真は今日の葉山です。

冷え込んでいますが、穏やかな一日でした。

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昨日に引き続き、銀座で気になった建物の話です。

次の写真は、2016年3月31日開業予定の

『東急プラザ銀座』です。

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地上11階、地下2階の13フロアはすべてが店舗となり、

銀座最大級の大型商業施設になるようです。

間近に見た印象としましては、建物のスケールが桁はずれで、

スケール感が失われているような感じです。

この外観のデザインは、「光の器」という建築コンセプトのもと、

「江戸切子」がモチーフとなっているとのことで、

夕日にキラキラと輝いていました。

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こちらは、『ヒューリック銀座数寄屋橋ビル』。

2011年3月完成、地上11階、地下4階で、

用途は店舗、事務所、銀行などの複合テナントビル。

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印象的なファサードは、銀座の原風景の水と柳を表象し、

ブルーのLow-Eガラスを使用したカーテンウォールの水面に

アルミダイキャストの柳を纏っているそうです。

*Low-Eガラスとは、複層ガラスの片面に金属膜をコーティングし

遮熱や断熱の性能を増しているものです。

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最後は、『メゾンエルメス』。

2001年に建築家レンゾ・ピアノ氏がデザインを手がけた

地下3階、地上11階、塔屋1階のエルメスジャポン本社ビル。

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表面をガラスブロックに覆われ、そびえ立つ壁は、

細部まで行き届いた納まりと技術力で、圧倒してきます。

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その拘りと徹底ぶりは、ひと際群を抜いていると思われます。

いい刺激と目の保養になりました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。