今日は月曜日に続きまして、先日見学ツアーに

参加して参りました、吉村順三さん設計による

『旧カニングハム別荘』のご案内致します。

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先日ご紹介しましたハーモニーハウスに対して、

メロディハウスと呼ばれる『旧カニングハム別荘』は、

エロイーズ・カニングハム女史の夏の家です。

実際、冬は寒くてとても居られないとのことです。

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大きな吹抜けのあるLDKには、

グランドピアノが置かれていて、

その片隅にはコンパクトな薪ストーブもあります。

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LDK以外には、最小限の主寝室と

2階に3台のベットが置けるくらいの客間があります。

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主寝室の窓は、光がコントロールされていて、

程よく取り入れられた光が、とても印象的でした。

また、収納扉は壁の仕上げと同化させて、

存在感をなくし、すっきり見せていたり、

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他にも随所に興味深いディテールが見られ、

「何故、ここはこう納めたのか?」と考えることは、

たいへん楽しく、いい勉強になりました。

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メロディハウスは、会員制貸別荘になっていますので、

宿泊することも可能です。

この日も宿泊されていた方達のチェックアウトを待って、

見学させていただきました。

吉村順三建築を体感できる数少ない機会です。

収益は建物保存のための修繕費に当てられる

と言うことですので、ご興味のある方は、

宿泊されてみてはいかがでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日は先日見学ツアーに参加して参りました

吉村順三さん設計による

『ハーモニーハウス』のご案内したいと思います。

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ハーモニーハウスはアメリカ人音楽教育家の

エロイーズ・カニングハム女史が建てた、

青少年のための音楽ホール兼合宿施設です。

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合宿施設には4部屋あり、多い時には各室に

10人程の音楽を学ぶ子供たちが宿泊していたそうです。

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部屋には南に面して大きな窓が設けられ、

約1,000坪に及ぶ敷地の樹々が眺められるようになっています。

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また、北側に面した高いところへも窓が設けられ、

自然に空気が循環するよう設計されています。

天井も高く、10人で宿泊しても

過ごしやすかったのではないかと想像されます。

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音楽ホールでは、

「吉村順三作品ハーモニーハウス建築図面展」が催されていて、

手書きの建築図面が展示されていましたので、

実際に出来上がった建物と比較することが出来、

大変興味深く、あっという間に時間が過ぎて行きました。

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ひとつ嬉しかったことが、次の写真の景色にあります。

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実はこの写真、屋根の上を写したものです。

ただ、これは緑化を狙って設計されたものではなく、

吸音のために屋根の上に敷き詰めた軽石に

自然と堆積したものが自生しているのだそうです。

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松匠創美の屋根は植物を自生させようと思い、

同じ方法で、軽石を敷き詰めたのですが、

屋根の勾配がきつすぎた為に、

思うように緑化が広がりませんでした。

勾配が鈍ければこのように自然に緑化されることが分かり、

方向が間違っていたわけではないようで、嬉しくなりました。

次回は、旧カニングハム別荘のご案内をしたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

昨日は、軽井沢まで日帰りで、

ハーモニーハウスと旧カニングハム別荘の

見学ツアーに田中、千葉と3人で参加してきました。

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昨日の朝は、濃霧で道中視界が悪く、

車窓から紅葉を堪能することはできなかったのですが、

到着する頃には、霧も晴れ、きれいな紅葉が見られました。

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今回見学させていただいた

ハーモニーハウスと旧カニングハム別荘は、

多くの名作住宅を設計された吉村順三さんによる建築で、

4月より週末ごとに見学ツアーが開催されていました。

昨日が今年度の最終日ということで、

ギリギリ参加が叶いました。

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片道4時間もかけて出掛けましたので、

この際に吉村順三さんの師匠であるA・レーモンドさん、

日本近代住宅の先駆者と言われるW.M.ヴォリーズさんと

齋藤 裕さん、菊竹清訓さんの作品も見学してきました。

これから何回かに分けてご紹介できればと思っております。

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最後までお読みいただき、ありがとございました。