昨日は日曜日に県立近代美術館へ出掛けたことを書きましたが、

この神奈川県立近代美術館 鎌倉館は、来年2016年を持って、

その活動に終止符を打つことが決まっています。

その歴史は、1951年に日本で最初の公立近代美術館として

鎌倉の鶴岡八幡宮境内に開館してから65年に及びます。

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ル・コルビュジエの愛弟子、板倉準三さん設計による建物は、

隣接した蓮池のみなもがピロティの天井に反射し煌めく様子や

中庭から降り注ぐ自然の光の取り込み方がとても美しく

自然と調和した、たいへん魅力的な建物です。

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そんな魅力的な建物ですが、今回展覧会を鑑賞してみた

実感としましては、美術館としての役目を

そろそろ終えても良い時かもしれないと言うことでした。

延べ床面積1575㎡という規模のささやかさは、

近代美術館として致命的な気がします。

魅力的な建物ですので、違った形で残ってくれることを

願って止みません。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

既に2週間ほど前になってしまいましたが今日は、

『Fujisawa SST』の中にある『SHONAN T-SITE』と言う

文化複合施設について、ご紹介をしたいと思います。

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低層2階建ての3棟は蔦屋書店を中核に据え、

書籍の内容に融合した物販、飲食、サービスの店などが

つながりを持ちながら有機的に配置されています。

迷路のようなつくりに引きこまれていくような感覚が楽しめ、

本の品揃えも豊富で長時間滞在したくなるように

上手く配慮されていました。

本好きにはとても楽しめる施設だと思います。

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外観には、蔦屋さんらしく蔦のレリーフが一面にデザインされ

無機質感が薄まり、文化の香りを感じさせてくれるようです。

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蔦の葉のアップ。これは何でできているのでしょう、

叩いてみましたが、判りませんでした。

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一部には、本物の植物の蔦が絡んだ壁面もあり、

今後どの様に管理されていくのか楽しみな感じでした。

6回に渡りご紹介してきました『Fujisawa SST』

今回で最終回となります。

見学の機会を下さった前田さんに感謝です。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

先週からご紹介しております『FujisawaSST』ですが、

今日はこれまで触れてこなかったセキュリティについてです。

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街の出入り口、公共の建物、公園の陰、大通りの交差点などに

約50台の「見守りカメラ」が配置され、カメラの映像は、

各家庭のHEMSのモニター画面で見ることができます。

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さらに「セキュリティコンシェルジュ」による巡回も行われ、

開放的でありながら、死角のないセキュリティで、

安心安全の街づくりを進めているそうです。

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夜間の街灯はセンサー付LEDで、誰もいない時は照度を落とし、

人や車が通る時には感知し明るく照らします。

環境に配慮しつつ安心のあかりを確保しています。

これらのシステムは街を管理するタウンマネージメント会社が

運営を行い、住民は自治会費とは別に

セキュリティ管理費を納めます。

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これら街のセキュリティに関しましては、

正直なところ個人的には居心地の悪さを感じました。

特に「見守りカメラ」の存在は見守りが必要と思われる者と

見守られたくないと思う者が居り、

安心安全のセキュリティとプライバシーが

両立可能なのか、安心安全な街づくりとしましては、

大きな課題になって来るものと思われます。

ここのでの試みから今後、学ぶことができればと思います。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。