今日も引き続き「浦賀ドック」でのことです。

昨日、造船の基本は工具からと書きましたが

当時使用されていた工具がいろいろと展示してあり

実際に手にとって触れることが出来ます。

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その中でもなるほど~と思ったモノがこの方位磁石です。

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見た目にも時代を感じさせる、とても素敵なのモノなのですが、

磁石の盤面部分を見てみますと、

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写真の上が北、右がW(西)、左がE(東)、下がS(南)です。

(見えにくくてすみません。)

と言うことは私たちが通常使用する磁石とは逆です。

それは、この磁石を船の突端に北を合わせて取り付けると

船を右に旋回させたときに針が進行方向の東を指すように

出来ているからなのです。

この方式は日本独自のモノのようです。

これなら混乱することがなくてとても判りやすいと思いました。

今日は浦賀ドックでの体験学習のことです。

本来は夏休みなどに、

小中学生を対象に行われているものらしいです。

まずは、浦賀ドックは煉瓦造と言うことで、

模型を使っての建築的実験。

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土圧が掛かることで、半円のアーチが保たれています。

この後、何処まで土圧を少なくしてもアーチが保たれるか

一つずつ積み木を取っていく実験をしました。

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これは、カテナリーアーチ。土圧がなくても崩壊しません。

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こちらは、アーチではなくフラットに積み自立出来ます。

人が乗っても大丈夫。

でも、ひとつの石に集中荷重がかかると弱いです。

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この実験はとても面白くてもっと時間が欲しいと思いました。

他にも、鉄製の船はどうして浮くのか、その理由を実験したり、

造船の基本は工具からと言うことで、ねじ切り体験をしました。

久しぶりの実験は、忘れていたことを思い出させてくれる

あっと言う間の楽しい2時間でした。

今日も引き続き浦賀ドックについてです。

昨日は「ドックはメンテナンスをするところです。」と書きましたが

実は次第にドックでも造船をするようになり

そのスタイルも壁が垂直に切り立ったものに変わるそうです。

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浦賀にはこの造船用のドックも残っています。

他にも、造船のための工場が当時のまま保存されていて

その工場内も見せていただくことができました。

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大空間なのですが、窓の工夫によって、

たいへん明るい空間になっています。

これなら細かい作業も大丈夫そうです。

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屋根を見上げてみますと天窓の角度が変えてあったり

大小があったりと細かい工夫が見て取れます。

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壁面の窓にも、明かりを取り入れるために

一部突出して光を反射させる工夫がみられます。

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現在のように照明でどの様にでも出来るわけではなかったことで、

このように複雑で、美しい建物が生まれたことを思うと

少々不便であることは、

いいエネルギーになるということを実感しました。

天窓好きとしては、とても楽しい見学でした。