今日も引き続き「浦賀ドック」でのことです。

昨日、造船の基本は工具からと書きましたが

当時使用されていた工具がいろいろと展示してあり

実際に手にとって触れることが出来ます。

IMGP2180

その中でもなるほど~と思ったモノがこの方位磁石です。

2010_0515CT

見た目にも時代を感じさせる、とても素敵なのモノなのですが、

磁石の盤面部分を見てみますと、

2010_0515CI

写真の上が北、右がW(西)、左がE(東)、下がS(南)です。

(見えにくくてすみません。)

と言うことは私たちが通常使用する磁石とは逆です。

それは、この磁石を船の突端に北を合わせて取り付けると

船を右に旋回させたときに針が進行方向の東を指すように

出来ているからなのです。

この方式は日本独自のモノのようです。

これなら混乱することがなくてとても判りやすいと思いました。