今日で最後になりますが、東京ガスが4月より行っている

スマートハウス実証事業のお話です。

この事業では、一次エネルギーを削減する

3つの取り組みが行われています。

3つ目は HEMS による住まい手の省エネ行動促進です。

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各住戸は、HEMS(Home Energy Management System)により

エネルギーの見える化が行われています。

上の写真のTVに映し出されているのが情報端末の画面です。

創エネルギー量、エネルギー使用量などを

リアルタイムに見ることができます。

(実際にはTV画面ではなく、iPadを使用しています。)

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そのために、壁や天井にたくさんの測定器やセンサーなどが

設置されていました。実証実験中ということもあるようですが、

現実には少々五月蠅過ぎると思える量でした。

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例えば、エアコンの右側にあるコンセントには、

使用電力量が解るように、計測器が取り付けられいて、

そのデータを送信するためのケーブルもつながっています。

エアコンの操作は情報端末の画面で行うことができるそうです。

この辺は、実証実験と言うこともあるのでしょうが、

本当に省エネにつながるのかハタマタ過剰仕様なのか、

私には、人間の能力がどんどん失われていくことに

なるような気もしました。

何れにしましても、スマートハウスでの実証データが今後、

一次エネルギーの削減に生かされることに期待しています。

今日も引き続き、東京ガスが4月より行っている

スマートハウス実証事業のお話です。

この事業では、一次エネルギーを削減する

3つの取り組みが行われています。

その2つ目は、集合住宅全体でエネルギーの融通を行い、

総合制御システムによる効率的な運用をすることです。

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昨日ご紹介しました、自然エネルギー設備の、

屋上に設置された太陽光発電や太陽熱ガス温水システムとともに

外廊下に面して、家庭用燃料電池エネファームが

4住戸に2台、合計10台設置されています。

エネファーム2台でつくられたお湯は、

4住戸で分け合い融通し合います。

*今回設置しているエネファームは、戸建て住宅用のもので、

集合住宅用のものは現在開発中とのことでした。

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また、発電された電気は、共用部と各住戸の

建物全体で分け合います。

そして、余った電力は、地下駐車場に設置されている蓄電池と

電気自動車へ充電できる充電池に充電されます。

*売電は行っていないそうです。

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そして、統合制御システムを導入すすことで、

さらなる効率化を図り、地域全体の省エネルギー化を行い、

ピークカットへ貢献しようとしています。

ピークカットは、電力を供給上、とても大切なことですので、

この取り組みが成果を上げることに期待をしたいところです。

今日は、東京ガスが実証事業を行っているスマートハウスに

先日見学に行ってきた時のお話の続きです。

この事業は、一次エネルギーを削減する

3つの取り組みを行っています。

今日はひとつ目の、高断熱仕様の集合住宅に

再生可能エネルギー設備を最大限に設置し、

分散型エネルギーシステムを導入すると言うことについてです。

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屋上には、太陽光発電のパネルが140枚設置されており、

合計25kWの発電容量を生み出すことができます。

残念なことに、横浜市条例の建物の高さ制限によって、

パネルは理想的な角度に設置できなかったそうです。

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その横には太陽熱ガス温水システムが設置されており、

集熱パネルでつくられたお湯は、

24住戸のうちの3住戸へと供給されています。

こちらは、建築面積の1/8以下と言うことで

高さ制限にかからないため

一番効率の良い角度に設置されています。

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そして、太陽熱ガス温水システムは、バルコニータイプもあり、

こちらは、1住戸にのみ設置されていました。

見た目には、ほとんど違和感なく溶け込んでいました。

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ほかにも、省エネと快適性を両立させる、パッシブ設計で、

住戸間には階段室を配し、この大きな吹き抜けを

風が心地よく抜けるように考えてあるとのことです。

4月から始まったこの建物での暮らしは、

どのくらいの割合で自然エネルギーによって営まれ、

どの位快適なものになるのか、これからが楽しみです。