今日で東日本大震災が起こったあの日から4年。

未だ傷は癒えることなく、悲しみは静かに寄せては返し、

全ては変わってしまいましたが、ひとの暮らしは続いています。

今日も自分にできることをただ続けて行く、

それしかできないことを改めて思い知るのです。

042

先日、見学へ行って来ました『Fujisawa SST』では

震災以降の街づくりとして、防災設備がいろいろと

設けられていましたので、そのことについてご紹介いたします。

上の写真は太陽光パネルを屋根の上に配した

ソーラーパーゴラです。災害時には多目的な支援活動拠点となる

防災テントの役割を持ち、非常用電源の利用が可能です。

041

ソーラーパーゴラのすぐ脇には、写真のような蓋が見えます。

041-crop

アップにしてみますと、そうです。災害用トイレです。

043

他にもこちらのベンチは、かまどベンチと言い、

災害時には座面の下に内蔵されているかまどを取外し

炭置きのグリルをセットして炊き出しができます。

044

こちらのコミッティセンターには周辺地域に貢献する

防災拠点として、屋上は津波の最大高さを確保し、

津波避難所として、様々な防災備品を蓄えているそうです。

新しい街だからできることに一歩踏み出した試みは

とても素晴らしいことだと思いました。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

今日は再び、FujisawaSSTについてです。

街の正面入り口ゲートから左右に伸びる道路に沿っては、

太陽光パネル<コミュニティソーラー>が

ズラリと設置されています。

022

道路を通行する車の運転手が眩しくないようになど考慮し、

パネルの設置角度などを決定したそうです。

031

FujisawaSSTでは自分たちで使うエネルギーは、

できる限り自分たちの家でつくる『自産自消』をキーワードに

街のあちらこちらにも太陽光パネルを設置しています。

032

初回にも書きましたが各住戸の屋根には、

太陽光発電の設置が必須なのですが、それ以外にも

コミッティセンターの屋上などに設置されています。

023

この日はあいにくのお天気だったのですが、

天気のいい日には、この街でどのくらいの電気が

生み出されているのでしょうか。

035

生まれた電気の用途は、売電されているもの、

東京電力へ戻されているもの、街で使用されているもの、

災害時に備えているものなど様々です。

033

コミッティセンター前には、カーシェアリング用電気自動車の

駐車場があり、災害時には、貴重な非常用電源として

街に開放されることになっているそうです。

電気自動車以外に電動バイク、電動アシスト自転車などの

シェアリングサービスやレンタカーデリバリーも

利用することができるようになっていて、

湘南地域では車が一家に2台と言う家も多いということで、

このようなサービスで、CO2の削減を目指しているそうです。

これら街だからできることの今後が興味深いです。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

昨日に引き続き、FujisawaSSTについてです。

今日は、街を歩いてみて感じたことなどです。

044

街は中央に日時計のある公園<セントラルパーク>が配され、

そこには集会所<コミッティセンター>があります。

026

コミッティセンターのあるセントラルパークから広がる

街区はすべて、自動車が通ることのできる道路と

027

自動車や自転車などの車両が通ることのできない

通路<ガーデンパス>によって区画されています。

028

道路・住戸・ガーデンパス・住戸・道路と

道路とガーデンパスに挟まれるように住戸が建っています。

029

ガーデンパスは共用のお庭として利用できることになっており、

住人同士の交流が持ちやすい街づくりになっています。

常々、住宅地としてこの並びが理想的な配置ではないかと

思って参りましたので、理想とする街を歩くことができ、

ワクワクしました。

ただ現実は厳しく、実際は庭のスペースを削り、

ガーデンパスを設けている側面があり、

南向きに大きな窓を設けていると、

生活しにくい方も居られるのではないかと思われました。

今後の住人の皆さんの住み心地に、興味が持たれます。

024

また、まだ工事中なのですが、完全に歩行者と車を分離し、

緊急車両以外の車の進入不可の街区もあります。

025

そのためこの街区では駐車場を設けることができません。

代わりに街区の入口付近にカーシェアリング用の

車の駐車スペースが設けられています。

IMG_0864

自家用車を持たなくても暮らしやすい街づくりで

CO2の排出削減を目指しているそうです。

FujisawaSSTのことは、もう少し続きます。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。