今年も東京大学大学院 農学生命科学研究科 准教授の

稲山正弘先生の「実務者のための木構造について」の

講習会(全4回)が始まりました。

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 *写真は弥生講堂アネックス、設計は河野泰治さんで、

  構造設計を稲山正弘先生がされました。

そこで今回、稲山先生が話されていた中に

日本の木造軸組工法は世界的にも貴重な存在である

というお話がありましたので、今日はそのお話です。

では何故世界的に貴重な存在なのでしょうか?

それは木造住宅の建て方は、

組立てが簡単で技術力が必要とされない

アメリカ生まれのツーバイフォー工法が世界を席巻していて

その国固有の工法は各国で伝統工法として

細々と建てられている程度になっているからと言うことです。

そんな中、日本では技術大国と言われた技術力で

それまでは熟練の技術力を必要とされた

大工が木材一本一本手で加工していたものを

機械によって木材を加工出来るように適合させ

価格的にもツーバイフォーに対抗できるようにしたことで

現在も普通に独自の工法で木造住宅を建てている

世界で唯一の国と言うことです。

大工の熟練の技術力はカケガイノナイ宝ですが、

まずは、「木造軸組工法が広く残っていくこと」

それも大切なのかもしれないと思うのでした。

2005年に構造計算書の偽装が発覚したことから、

2007年に建築確認手続きの厳格化が施行されました。

それによって、申請図書は格段に増え、

つまらないと思えるようなことに神経を使って、

大切なことに気が回らないような状況を生み出していました。

もちろん、内容全てがという訳ではなく、

厳格化されたことでそれまで見逃していたような点にまで

注意をするようになったりと良い面も多くあったと思います。

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そして、2010年建築確認手続き等の運用改善が行われます。

 1.確認審査の迅速化

 2.申請図書の簡素化

 3.厳罰化(違反設計等への処分の徹底など)

 4.その他

今日はその講習会に出席するため

パシフィコ横浜へ行ってきました。

内容は改善されて、いい感じのところへ落ち着いたようです。

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お天気もいい感じの清々しい一日でした。

昨日は建築士会の主催で「木構造伏図」を学ぶ講習会が

横浜市開港記念会館でありました。

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開港記念会館の内部では修復して美しさを取り戻した

ステンドグラスを見ることができます。

このステンドグラスは、西洋の教会に見られるものとは

技術的に異なる日本独自の技術で作られているそうです。

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中々趣のある会場での講習会でしたが、

今回はコアスタッフとしての参加でしたので

間違いがないようにと、ちょっと緊張しました。

大丈夫だったと思っているのですがどうでしょう。

全4回のシリーズです。残り3回も充実した講習会になるように

微力ながらお手伝いしたいと思います。