今日は、先月から行っているリフォーム工事の

ご紹介の続きになります。

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前回は、床板の劣化が進み、架け換えることにした

はね出しバルコニーの手摺の内側に、

ルーバーを取付ることになったところまで書きました。

写真は、改修前のバルコニーの手摺です。

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実はこのL型のバルコニーに面した空間は、浴室でして、

遠くに緑、手前に町を見下ろすように設けられた大開口は、

正に展望風呂、窓は全開にすることも出来ます。

ただ、実際のところ、見え過ぎてしまいますので、

日常的にはすだれを立て掛け使用していました。

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それならば、いっその事、見られないようにルーバーを取付、

ゆったりと入浴したい(奥様)とのご要望でした。

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そして、もう一つのご要望は、浴室の床が

ハードウッド製のスノコでできておりまして、

これが腐り始めていてることと、非常に重いため、

女性一人の力ではとても持ち上げられず、

掃除もままならないことから、この機会に

タイル貼り仕上げにしたいということでした。

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スノコを外すと防水を保護するためモルタルに

スノコを安定させるための調整モルタルが団子状に

配されています。

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また、スノコを裏側から見ますと、

ずいぶんと劣化していることが、よく見て取れます。

今日も少し長くなりましたので、

工事の様子は、次回につづきます。

先月から工事を進めているリフォーム工事があります。

内容は、木製バルコニーの掛け替えと

外部鉄部の塗装の塗り替え、そして浴室床のタイル貼です。

こうして書くと至って普通のリフォーム工事のようですが、

計画から半年以上かけ、検討を重ねての改修工事なのです。

そこで今日は、その中の木製バルコニーの架け替えについて、

ご紹介をしたいと思います。

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築13年になる崖地に建つ今回の建物には、

木製のはね出しバルコニーがあります。

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このバルコニーは、建物をL型に囲むように設けられています。

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バルコニーからの下を見ると、その高さが分かります。

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床板の劣化が進み、ところどころでフカフカし始めていました。

これだけ高さがありますので、危険を伴うため、

このバルコニーを将来のことを考えて、どうすべきか・・・

と言うところから検討が始まりました。

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そして、最終的に出した答えは、あと20年使えるように

これまでと同じ木製で架け替えようということでした。

ただ、今回の13年よりもう少し長く、使えるように

以前は木製だった方杖(下で支える斜め材)を

亜鉛メッキ仕上げの鉄製にすることにしました。

しかし、それ以外は何分足元が危険な環境ですので、

採寸などの詳細な調査もままならず、実際に工事が始まるまで、

具体的には何も決めることが出来ず、

どこか不安な気持ちで工事着工となりました。

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既存のスチール製の手摺は、いったん取外し、

バルコニーの床が新しく仕上がってから戻しました。

ただし、今回はクライアントさんのご希望で、

元々の手摺の内側にルーバーを取付けることになりました。

少し長くなりましたので、続きはまた次回に。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

今日の午前中は、明治期に建てられたという建物の

現調でした。とてもしっかりと造られており、

まだまだ十分な耐力を持った建物です。

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窓は1本のレールの上に、左に雨戸、中央にガラス戸、

右に網戸と並んでおり、戸締りをするときは雨戸を

光を取り入れる際はガラス戸、暑い季節は網戸を

その時々でスライドさせるだけです。

とてもシンプルな造りは、新鮮に写ります。

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細部まで、神経が行き届いた仕事に惚れ惚れしたり、

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工夫を凝らした造りに感嘆したり、

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なるべくこの建物を損ねないように手を加える方法を

考えたいと思います。

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最後は、ご近所で始まった古家の解体工事です。

手刻みの骨組みが解体され横たわっているのを見た

棟梁松田は、手刻みならではの手のかかる仕口を見て

あれ、大変なんだよなぁ・・・とつぶやいていました。

残る家、壊される家、悲喜こもごもございます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。