先月から工事を進めているリフォーム工事があります。

内容は、木製バルコニーの掛け替えと

外部鉄部の塗装の塗り替え、そして浴室床のタイル貼です。

こうして書くと至って普通のリフォーム工事のようですが、

計画から半年以上かけ、検討を重ねての改修工事なのです。

そこで今日は、その中の木製バルコニーの架け替えについて、

ご紹介をしたいと思います。

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築13年になる崖地に建つ今回の建物には、

木製のはね出しバルコニーがあります。

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このバルコニーは、建物をL型に囲むように設けられています。

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バルコニーからの下を見ると、その高さが分かります。

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床板の劣化が進み、ところどころでフカフカし始めていました。

これだけ高さがありますので、危険を伴うため、

このバルコニーを将来のことを考えて、どうすべきか・・・

と言うところから検討が始まりました。

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そして、最終的に出した答えは、あと20年使えるように

これまでと同じ木製で架け替えようということでした。

ただ、今回の13年よりもう少し長く、使えるように

以前は木製だった方杖(下で支える斜め材)を

亜鉛メッキ仕上げの鉄製にすることにしました。

しかし、それ以外は何分足元が危険な環境ですので、

採寸などの詳細な調査もままならず、実際に工事が始まるまで、

具体的には何も決めることが出来ず、

どこか不安な気持ちで工事着工となりました。

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既存のスチール製の手摺は、いったん取外し、

バルコニーの床が新しく仕上がってから戻しました。

ただし、今回はクライアントさんのご希望で、

元々の手摺の内側にルーバーを取付けることになりました。

少し長くなりましたので、続きはまた次回に。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

今日の午前中は、明治期に建てられたという建物の

現調でした。とてもしっかりと造られており、

まだまだ十分な耐力を持った建物です。

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窓は1本のレールの上に、左に雨戸、中央にガラス戸、

右に網戸と並んでおり、戸締りをするときは雨戸を

光を取り入れる際はガラス戸、暑い季節は網戸を

その時々でスライドさせるだけです。

とてもシンプルな造りは、新鮮に写ります。

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細部まで、神経が行き届いた仕事に惚れ惚れしたり、

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工夫を凝らした造りに感嘆したり、

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なるべくこの建物を損ねないように手を加える方法を

考えたいと思います。

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最後は、ご近所で始まった古家の解体工事です。

手刻みの骨組みが解体され横たわっているのを見た

棟梁松田は、手刻みならではの手のかかる仕口を見て

あれ、大変なんだよなぁ・・・とつぶやいていました。

残る家、壊される家、悲喜こもごもございます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日は、ご近所のお宅のトイレの改修工事でした。

お話を伺いましたところ、

この建物は、築100年近く経っているそうで、

奥様は家をとてもとても大切に暮らしていて、

改修も最小限の修理をとの依頼でした。

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そのため、朝一番で長年使用してきた便器を撤去し、

ブカブカになってしまった合板の床を剥がし、

床組は問題ないことが確認できまいたので、

カラマツの無垢フローリングを貼ります。

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床板を貼り終えたところから、便器の取付です。

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今回は、リフォームに対応した便器でしたので、

配管は既存を再利用しています。

今回は、ウォシュレットが使用できるように、

コンセントも増設しています。

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便器を据え付け、

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タンクを組み上げ、

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手洗い付きの蓋を乗せ、

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ウォシュレット便座をセットしましたら、

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紙巻器とリモコンも取り付け、完成です。

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90cm角位の限られた空間でしたので、

特殊な斜め設置型の便器です。

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朝一番から工事を始めて、夕方には、

何とか工事を終えることが出来ました。

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トイレに至る廊下部分の床板も貼り替えました。

1日ご不便をお掛けしましたが、

無事終えることが出来、ホッとしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。