3月引き渡し予定の改修工事の現場が

「もう一息で仕上がる」というところまで来ました。

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今回の改修工事は床の不陸を修復し

再度不陸が発生しないための構造的な補強を行い

2階部分に子世帯を新設します。

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最近では、築30年前後の建物の改修工事の依頼が

増えているような気がしているのですが、

改修工事には、いろいろなケースがありまして、

暮らし方の変化による改修工事。

今回の様に、親世帯に子世帯が同居するための改修や

終の棲家への改修工事などがあります。

また、建物の性能面での改修工事。

例えば耐震改修や断熱改修工事などです。

しかし、新築に比べて計画通りに仕事を進めることが難しく

柔軟な対応と技量が求められる、厳しい工事です。

無事完成できますように、もう一息。

がんばります。

土曜の午後は、現在、改修工事中の現場へ

状況の確認に行ってきました。

この建物、2階床に大きな不陸が起きていましたので、

改修工事を行うにあたりましては、こちらの補修も行います。

そのために、2階組と小屋組の両方に補強を行うことにしました。

この日は、2階床組の補強中でした。

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写真は、大梁を新たに追加しているところです。

大梁の追加は、1本の梁にかかる負担を

少しでも軽減することが目的です。

幸い、下部に柱があるところに梁が追加できましたので、

効果に期待をしています。

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梁受け金物に梁を落とし込むのですが、

下は1階の天井ですので、万が一にも落とすことはできません。

慎重に移動します。

無事、この日は2本の梁を追加することが出来ました。

016作業がひと段落したところで、足場から見えた夕景です。

この後、きれいな茜色に染まっていました。

今日の午後は、今月15日から始まりました

改修工事の現場へと行って参りました。

ご依頼をいただきました内容は、

一戸建ての木造在来住宅の2階部分に

子世帯が同居できるように、改修をしたいとのことでした。

ただし、2階の床が傾いているみたいなので、

合わせて直して欲しいと言うことでした。

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実際、状況を確認しましたところ、2階の一番高いところと

一番低いところでは、3センチ以上も床の高さに違いがありまして、

歩いていても気づく位の相当な不陸が起こっていました。

クライアントさんから図面をいただき補強計画をして、

工事には臨みましたが、30年近く前に建てた建物ですので、

残念ながら、なかなか図面通りには出来上がってはいません。

そこで、床や天井を解体した時点で、現状の確認をして、

現況図面を起こして、再度補強計画を立て直しました。

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現場へ行った目的は、計画内容を大工さんに伝えるためでした。

計画の意図を説明し、補強方法を話した時点で、

「どうやって工事をすればいいの・・・」

と途方に暮れられてしまいました。

相当難しい状況で仕事をしていただくことは重々理解できます。

いろいろと打開策を相談しながら、何とか受け入れて頂きました。

ご苦労をおかけしますが、よろしくお願い致します。