今日も昨日に引き続き、二宮まち歩きの話です。

この日の海は荒れ模様で、海岸線に高波が押し寄せていました。

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この海岸から程近い、吉田五十八氏が設計したと言われている

個人邸へ、お邪魔させていただきました。

(現在の家主さんが、図面が残っていると仰っておられました。)

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アプローチはいい雰囲気で風情があり、

キッチンなどは、細部まで配慮されていて感嘆しました。

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また、現在の家主さんが一生懸命に仕立てたというお庭が、

居間から縁側越しに、眺めることが出来ます。

手前に植えられた樹木によって、奥行きが感じられ

とても良い雰囲気でした。

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縁側の有る家を設計したことは無いのですが、

ガーデナーの方には、外と内の中間に位置する

『 縁側 』 のような空間のある家もおすすめな気がしました。

今日も、先日参加しました、二宮のまち歩きについてです。

前回書きました、このツアーに参加した最大の目的は果たし、

この後はおまけ・・・と思っていたのですが、

旧吉田五十八邸からゾロゾロト向かった先は緑豊な散策道です。

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この頃には雨もほとんど上がり、雨に濡れた緑が

とても美しい所でした。

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途中、池があり、その奥には竹林が見えたりします。

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上の方へ登っていきますと、紅葉に染まった木々が

それはそれは美しく輝いていました。

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さて、ここはどこ?のまま登って参りましたが、

その先にありましたのは、建築家さんの自邸でした。

そうです。このハイキングコースのような散策道は、

個人住宅のアプローチだったのです。

どんなお仕事をされていた方なのかなどの詳細は不明ですが、

こんな素敵な所にご自宅を構えられるなんて、

ただただ幸せな方だなぁと思うばかりでした。

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すぐ近くには、萩本欽一さんのお宅もあって、

入口から察するに、こちらもこの先に

素敵な空間が広がっていそうな気配を感じるのでした。

今日は、二宮へまち歩きに行ったつづきです。

降り続ける雨の中、次に向かったのは、

ラディアン(生涯学習センター)です。

こちらでちょっと早いお昼のお弁当をいただきました。

この施設、文化ホールや図書館が併設された立派な施設で、

まるで一級建築士試験で出題されそうな規模の建物を

実際に体感していることに感慨深いものがありました。

その後、二宮層(地層)から採石された石を利用していると言う

旧家や、石庭を拝見して、今回のまち歩きの目的地、

旧吉田五十八邸へ、しかし内覧させていただいたのではなく、

隣地から屋根だけ拝見させていただいたのみです。

現在は、個人邸になっていて公開されていないそうです。

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庭園のみどりの中に紅葉がとても美しく、

この一体は周囲とは別世界のようでした。

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吉田五十八氏とは、日本の伝統建築の美に着目し、

新興数奇屋と呼ばれる新しいスタイルを築いた建築家で、

吉田茂邸、岸信介邸など数々の歴史的建造物を残しています。

二宮のまち歩きは、もう少し続きます。