今日から12月、カレンダーは最後の一枚になりました。

残りのひと月を充実させて、良い年を迎えましょう。

11月最後の昨日は、佐野元春&コヨーテバンドの

2014秋ツアー最終日、渋谷公会堂の公演へ行って来ました。

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これまでに、佐野さんのLIVEについては何度も書いてきましたが、

正直今回の公演では、心に迷いが生じました。

途中で心が1mmも動かなくなってしまったからです。

最後はいつも突然に訪れますので、

これが最後にならないことを今は心から祈っています。

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そんな今回の公演が行われましたのは、

一時はC.C.Lemonホールと呼ばれていた、渋谷公会堂です。

1964年東京オリンピックの年に完成し、50年の時を経て、

老朽化のため来年2015年に取り壊しが決定しました。

同じ頃に完成した新宿厚生年金会館は既に2010年に

ホールとしての歴史に幕を閉じています。

今年40周年を迎えた中野サンプラザホールは現存していますが、

この頃建てられたホールは客席数2,000人ちょっとの大きさで、

その空間での高揚感がとても気持ちよく感じられるホールでした。

名残惜しいですが、渋谷公会堂は、建て替えられ2018年に

新装オープン予定とのこと、

どんなホールになるのか、楽しみです。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

週末は、アリシア&ネストル フラメンコ舞踊団による

『情熱のフラメンコ!2014』公演を観に行ってきました。

バイレ(踊り)・カンテ(歌)・トケ(ギター)の総勢5名の舞踊団は

タブラオの雰囲気そのままに、熱く、魅せてくれました。

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以前も書きましたが、フラメンコは、

男性ダンサーがとても素敵に見える踊りだと思っています。

今回の男性ダンサー、ネストル・スパダさんもその立ち姿は、

決してモデルさんのようではなく、いたって普通なのですが、

ひとたび踊りだすと、その立ち姿は、

まるで闘牛士の如く決まっていて、

サパテアード(足を踏み鳴らす動き)での

ぶれない力強さも見応えタップリでした。

ご一緒してくださった方も、その変貌ぶりに驚かれていました。

そしてもう一つ、この舞踊団が小人数が故に判った事があります。

それは、フラメンコで大切なものはコンパス(リズム)なのですが

正確に刻まれるコンパスの枠の中での溜めや揺らぎによって、

それが味わいとなり、深みを出すのだと言うこと。

今回の公演は観て、とても勉強になりました。

1.2年前から、自分の中でダンス熱が盛り上がっておりまして、

今年の月一LIVEは、ダンスモノ中心です。

そんな今月は、初めてのKバレエ カンパニーです。

初めてのKバレエ カンパニーは熊川さんでなければと、

新作『カルメン』を、カルメン 白川あゆ美さん、

ドン・ホセ 熊川哲也さんで踊る回に行って来ました。

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近年、バレエコンクールで日本人ダンサーが

賞を受賞されたと報道されることが多くありますが、

日本のバレエ団のレベルは今、すごく高くなっていると

感じられる充実した内容でした。

どのダンサーも技術的にとてもしっかりしていて、

舞台装置や衣装も素晴らしく、見応えがありました。

カルメンKバレエ(軽)CNobuo-Yano

©Nobuo Yano

ただ、今回の『カルメン』は熊川さんが演出・振付の新作。

これには好みがありますので、自分の嗜好性からしますと

やや演劇がかり過ぎていて、もっともっと踊って欲しかった

と、少々消化不良なところがありました。

あと、年齢的なものかもしれませんが、

ステージが全体に暗くて見えにくいことも残念な気がしました。

次回は是非、オーソドックスな演目を観たいと思います。

最後までお付き合い下さいまして、ありがとうございました。