年を越さないうちに、第17回木造耐力壁ジャパンカップの

ご報告を完結させたいと思います。

そこで今日は、いよいよ決勝の対戦です。

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写真左の壁、滋賀職業能力開発短期大学校

『 エクスカリバー 』

VS

写真右の壁、東日本パワーファスニング with KAMACHI

『 螺旋力Ⅱ』

強い耐力を有する壁同士の戦いは、40KNを超え

43KNのところで左 『 エクスカリバー 』の足元が破壊され

右 『 螺旋力Ⅱ』のトーナメント優勝が決まりました。

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東日本パワーファスニング with KAMACHI は、

出場2回目にして、トーナメント優勝、おめでとうございます。

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近寄ってみますと、『 エクスカリバー 』の足元は、

かなりのダメージを受けていました。

対戦の途中、中央部分の筋交いが効果的に働き、

柱が孕んで来ましたが、上下が貫で柔かいためか、粘りました。

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また、筋交いもひと工夫がされています。

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横から見ると柱を挟み込んでいることが分かります。

コストも施工性も良い、優秀な壁でした。

最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

今日は、前回から少し間が空いてしまいましたが、

耐力壁ジャパンカップ準決勝2つ目の対戦をご紹介いたします。

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左の壁、東京都市大学 大橋研究室

『 剛力硬芽 』

VS

右の壁 滋賀職業能力開発短期大学校

『 エクスカリバー 』

どちらも金物を使用していない壁ですが、

いずれもこれまでの対戦で30KNを超える強さで

勝ち抜いてきている同士の対戦です。

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結果は、37KNを超えて左の壁 『 剛力硬芽 』 の足元が破壊され、

右の壁 『 エクスカリバー 』 の勝利が確定しました。

左の壁 『 剛力硬芽 』 は、柱を2本にして剛性を高めたことで、

足元には合板ではなく、LVLの雇いを使用していたのですが、

それでも足元が厳しかったようです。

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それにしても、金物を使用しない貫による壁で、

強度が37KNも出るのですから凄いものです。

この対戦、両壁共に変位が少なかったため、

人力でジャッキを動かしている日本建築専門学校の生徒さんは

かなり大変そうでした。お疲れ様です。

そして最後までお読み下さいました皆様、ありがとうございました。

今日は、今月の初めに行われました耐力壁ジャパンカップ

準決勝一つ目の対戦についてご紹介いたします。

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写真左側、東日本パワーファスニング with KAMACHI

『 螺旋力Ⅱ』

VS

写真右側、東京工業大学 坂田研究室 虎威志隊

『 万里の壁 』

この対戦は、足元を自社製自慢のビスで固めた壁に対して、

金物を使用していない壁が挑みます。

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結果、やはり足元を金物で固めた耐力に勝る 『 螺旋力Ⅱ』が

勝利を納めました。

ここで戦いを終えた『万里の壁』は合わせ柱を利用し、

斜めに配した貫に筋違い効果を持たせることで、

耐力を高めています。

その分、足元は厳しく、土台が大きく損傷し、

それが敗因になりました。

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でも、『万里の壁』は総合で3位に食い込む健闘を見せました。

さらに、加工・施工部門の部門賞もとっています。

加工・施工部門とは、

加工費(使用する部品数や加工に係る手間など)と、

施工費(会場で組立にかかる大工の人工)が

一番低い壁に与えられます。

最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。