今年の耐力壁ジャパンカップは8月8日・9日に予選、

10日に決勝が、日本建築専門学校にて行われました。

今年も残念ながら決勝一日の観戦になりましたが、

見応えのある白熱した、いい戦いが繰り広げられましたので、

各対戦ごとにご紹介をしていきたいと思っております。

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最初の対戦は、左側、木考塾の『びわ湖1号』対

右側東京理科大学永野研究室野田ソイソー’sの『板杉くん』

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木考塾は、滋賀の建築士、工務店、大工さんほか職人さんが

在来木造住宅を研究する会とのこと、今回が初参戦です。

社会人チームらしく、実践的貫工法を発展させた壁で

足元はホールダウン金物で固定してあります。

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対する東京理科大学永野研究室野田ソイソー’sも

今回が初参戦になります。

ヒノキとスギで構成されたシンプルな壁は、

貫工法にスギの面材をはめ込んだもので、金物未使用です。

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対戦の結果、右側『杉板くん』の足元が破断したことで、

変位が大きくなり、左側『びわ湖1号』が勝利しました。

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添え柱と面材の強さに対して、

足元の長ホゾ込み栓が頑張りきれなかったようです。

節と込み栓位置の関係もあまり良くなかったかもしれません。

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また、中央部分のスギの面材もかなり効いているようで、

柱が繊維と直行方向に割けているのに驚きました。

初参戦同士の対決は、木考塾に軍配が上がりました。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

今日の葉山は午前中、

この時期にしては珍しいくらいの激しい雨が降りました。

昨日、気象庁より 「エルニーニョ現象が発生しているとみられる」

との発表がありまして 「ただし、大気の状態には

エルニーニョ現象時の特徴が明瞭には現われていない」が、

「冬の間はエルニーニョ現象が続く可能性が高い」とのこと。

今年の冬は暖冬になるのか、今後が読みにくくなったようです。

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今日は、木造耐力壁ジャパンカップ2014のまとめになります。

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トーナメント優勝をした『螺旋力Ⅱ』の解体は、

超ロングビスをいかに早く抜くかにかかっています。

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超ロングビス用に用意された充電ドライバーです。

斫り機のようにサポートできるハンドルが付いて、

しっかり固定ができるので長いビスが抜きやすいようです。

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抜いた後を見てみますとこんなにたくさんのビス穴があります。

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総合優勝には、中央のひと際大きなトロフィーが贈呈されます。

ことしは、滋賀職業能力開発短期大学校『エクスカリバー』が

施工性も良く、環境負荷も抑え、トロフィーを獲得しました。

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今大会は、社会人チームが振わなかったのですが、

大会が盛り上がるためにも来年は期待しています。

出場されたチームの皆様、お疲れ様でした。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

葉山辺りは3日連続での強風に、今日は雨まで降りましたので、

午後は銀行などへ出掛けたのですが、どこも人気はなく、

所用をスムーズに終えることができたことは、何よりでした。

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さて、今日は昨日に引き続きまして、

第17回木造耐力壁ジャパンカップでトーナメント優勝をしました

東日本パワーファスニング with KAMACHI 『 螺旋力Ⅱ』の

単体加力戦についてです。

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結果は、最大荷重 51.25KN、最大変位 234mmでした。

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破壊の様子はまず足元、土台が避け、抜け出ています。

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足元はかなりの数の超ロングビスによって留められているため、

比較的脆弱な壊れ方ではなく、

ジワジワと力を失っていくような壊れ方でした。

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柱頭部分もビス留めしたホゾが破壊され、

中央の部材には、亀裂が生じていました。

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東日本パワーファスニングさんは、金物メーカーです。

自社の超ゴングビスでのトーナメント優勝に

ホッと胸をなでおろしておられました。

耐力壁ジャパンカップのことは、次回で完結したいと思っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。