昨日は雨仕舞のひとつで板金について書きましたが、

今日も雨仕舞のひとつ、外壁材のお話になります。

松匠創美で建てさせていただく家の外壁材は、

最近では、シラスが原材料のそとん壁が一番多くなっています。

そして、もう一つ個人的におすすめ外壁材が、木製サイディングです。

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現在建築中の大きな屋根の家は、

久しぶりに外壁が木製サイディングになりました。

中でも特におすすめの、板をラップさせて貼るタイプです。

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近くで見ていただきますと、写真のように壁に凹凸があります。

それは、下の板の上に重ね代を取り、

上の板をかぶせるように貼っているからです。

この方法ですと雨が自然に流れることになるため、

雨仕舞がしやすいと言う利点があります。

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それでも、建物の出隅などには水が入りやすいところがあります。

そんなところには、仕上がってしまうと全く見えなくなるのですが、

昨日お話をしました板金で水切りを入れて処理しています。

もう少しで貼り終えられそうですので、

仕上がりを今から楽しみにしています。

今日は一日、冷たい雨が降り続いています。

ひと雨ごとに暖かくなってくれることを期待したいところです。

そんな雨降りの今日は、雨仕舞のお話を。

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衣食住の住で最初に求められる機能は雨風を凌ぐこと

そこで、建築では雨仕舞をしっかり行うことが重要です。

この雨仕舞、雨水処理と言い換えることも出来ると思いますが、

一言で雨仕舞と申しましても、その機能は複合的です。

複合要素のひとつに板金があります。

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松匠創美では板金の屋根にすることが多いのですが、

屋根以外の目立たないところにもたくさん施されています。

窓のまわり、壁と庇の取合いや壁と基礎の取合い部分など、

建物の折れ点はほとんど板金で処理されています。

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建物を長く愛していただくために、手を抜けない部分です。

昨日から着工を致しました新築住宅。

地盤の補強が完了しましたので、いよいよ建物の工事に入ります。

建物の工事の最初は基礎工事になります。

その第一歩は、建物を建てる位置を定める作業です。

この作業を『水盛り・遣り方』と呼んでいます。

水盛りとは、基準となる水平面を定めることを言います。

建築敷地は必ずしも平らではありませんが、

建築物は水平垂直に建てる必要があります。

そのため、この水平面を定めると言うことは、

思いのほか大切な工程になります。

最近では、レーザーによる水平器がありますので、

比較的容易にこの水平面を出すことができますが、

一昔前は水盛り管と呼ばれる透明ホースを使用し、

ホースの中に水を入れ、水の位置で水平を出していました。

そのため、高低差のある建物では、かなり大変な作業でした。

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遣り方は建物の大きさよりも一回り大きく、

杭と貫によって組む仮設枠のことを言います。

この仮設枠を利用し、水糸を張り建物の通りを出します。

四周に糸が張れましたら、対角の長さを計ります。

これは、建物が平行四辺形や台形にならないように

ちゃんと矩(直角)が出てることの確認するためです。

今回も、誤差1ミリ。いつもながら良い精度でした。