昨日から着工を致しました新築住宅。

地盤の補強が完了しましたので、いよいよ建物の工事に入ります。

建物の工事の最初は基礎工事になります。

その第一歩は、建物を建てる位置を定める作業です。

この作業を『水盛り・遣り方』と呼んでいます。

水盛りとは、基準となる水平面を定めることを言います。

建築敷地は必ずしも平らではありませんが、

建築物は水平垂直に建てる必要があります。

そのため、この水平面を定めると言うことは、

思いのほか大切な工程になります。

最近では、レーザーによる水平器がありますので、

比較的容易にこの水平面を出すことができますが、

一昔前は水盛り管と呼ばれる透明ホースを使用し、

ホースの中に水を入れ、水の位置で水平を出していました。

そのため、高低差のある建物では、かなり大変な作業でした。

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遣り方は建物の大きさよりも一回り大きく、

杭と貫によって組む仮設枠のことを言います。

この仮設枠を利用し、水糸を張り建物の通りを出します。

四周に糸が張れましたら、対角の長さを計ります。

これは、建物が平行四辺形や台形にならないように

ちゃんと矩(直角)が出てることの確認するためです。

今回も、誤差1ミリ。いつもながら良い精度でした。