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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】   片付け好きの頭の中 「手から離すとき」

【2】 家づくり雑記帖 「住宅と健康」

【2】   家づくりのいろは 「屋根―スレート屋根―」

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【1】 片付け好きの頭の中 「手から離すとき」

こんにちは、片付け好きの久保です。梅雨の中休みでしょうか、今週の葉山辺りは晴れ間が続いております。あちらこちらでアジサイがきれいに咲いていて目を楽しませてくれています。松匠創美の倉庫の近くにあります横須賀しょうぶ園でも、現在ハナショウブが見頃を迎えているようです。できたら寄り道してみたいと思っています。

さて今回は、究極の面倒くさがりの回に「面倒くさいからこそ使ったモノは元の位置に戻す」と書いたことがあります。この考え方の延長線上にあることなのですが、片付けはモノを手から離すその時が何より大切と言うことについてです。

毎朝、出掛ける間際になって、ケータイがないとか、鍵が見つからないと言っている人が家にも居ます。その様子を観察していますと、帰ってきて手にしていたカギやケータイを手から離す際のあまりに無造作なその様子に驚きます。先日は、ごみ箱の目の前に立っているにもかかわらず、ごみ箱の上の本棚の隙間に使用済みのティッシュを押し込むところを目撃してしまいました。あまりのことに気を失いそうでした。こんな時、本人には全く意図はなく、無意識に手から離していますので、記憶にはとどまらないのです。

出来ればモノには定位置を与え、その場所で手から離すことが一番よいことなのですが、いつもと同じ行動がとれないなどの理由がある時には、モノを手から離す際には、意志を持って手から離すように気をつけるといいと思います。

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【2】 家づくり雑記帖 「住宅と健康」

こんにちは、設計の田中です。
先日、慶応義塾大学の伊香賀教授のお話しを聞くイベントがありました。住まいで減らす病気のリスクというタイトルで、とても勉強になりましたので、今日は「住宅と健康」と題して伊香賀教授のお話しを紹介したいと思います。

昨年、松匠創美のメルマガの「ヒートショック」でも書きましたが、日本では、交通事故死は減少している一方で家庭内事故死は増えています。この家庭内での不慮の事故死は、高齢者の循環器疾患に起因する事が多く、特に高血圧が主な要因で、冬季に急増することが解っているそうです。
住宅では断熱性能がこの血圧の急上昇を抑える効果があり、イギリスの場合は、国が住宅の断熱性向上と暖房の重要性を指摘し、住宅健康安全評価システムによって健康性と安全性を点数式に評価して欠陥が認められた場合は強制的に住宅改修、閉鎖、解体する等の制度があるそうです。

日本では現在、データを集め、住宅の断熱性と健康との関わりや危険性について国に働き掛けを行っている段階だそうです。
データでは、高血圧を起因にした疾患だけではなく、アレルギー性鼻炎や結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、関節炎、肺炎、糖尿病、心疾患、脳血管疾患の割合も高断熱住宅に移転後に減少する事も結果に現れているそうです。これは、結露によるカビやダニの減少や部屋間の温度差の減少、換気設備による室内空気環境の改善、その他遮音効果や心理的なものなど複合効果と考えられているそうです。
実は喘息やアレルギー性鼻炎に対する効果については、古い日本家屋からモデルルーム兼事務所に移転した松匠創美でも実際に現れた効果でした。

厚生労働省では、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針として「健康日本21(第二次)」を勧めています。その中に高血圧危険因子の低減効果として、食塩摂取の減少や野菜摂取の増加、移動や歩数増加等の運動、飲酒割合の減少、降圧剤の服用があげられているそうですが、住宅の断熱性能の向上にも、室温の上昇と安定によって大きな低減効果がある事が解っているそうです。
家の中が暖かくなる事によって、家の中での移動や歩数が増え、降圧剤の服用が減り、医療費も減少する事を考えると、断熱性能向上の効果を国も考えて良いのでは無いかという伊香賀教授のお話しでした。

冒頭に書いた交通事故死の減少の背景には、エアバック等の自動車の安全機能の向上が大きな要因でもあるそうですが、家庭内事故死を避け、在宅で医者知らずの生活を送りたいという意味では、断熱性能の向上はお勧めしたいと思っています。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのいろは 「屋根―スレート屋根―」

こんにちは、千葉です。
紫陽花のきれいな時期ですね。雨模様が続くのは好きではありませんが、紫陽花は、やっぱり雨の中で咲いている姿がきれいだなと感じます。

今日の「家づくりのいろは」は前回の板金屋根に続き、スレート屋根について勉強していこうと思います。
屋根について書いてみようと思ってから、外を歩くと屋根ばかり見るようになっています。そこで感じたのは、今日取り上げるスレート屋根がとても多いことに気がつきました。
本来スレートというと、玄昌石のような粘板岩で作られている天然スレートのことを言うそうです。薄く加工されて敷かれますが、やはり石ですので瓦と比べても重量があり、費用もかかるようです。
よく目にするスレート屋根は、人造スレートがほとんどで、一般的に「化粧スレート」と呼ばれている他、各メーカーの商品名で呼ばれることも多いようです。
この化粧スレートは、セメントと石綿で作られる厚さ約5mm前後の薄い板で出来ています。石綿と言えばアスベストですので、現在では代替繊維が開発されて無石綿スレートに切り替わっているそうです。
化粧スレート屋根は、瓦屋根に比べ、軽量で耐震性に対して優れていて、施工性が良い上、収縮が少なく安価であるというのが特徴だそうです。
また、化粧スレートには、ウレタン系塗料、シリコン系塗料、フッ素系塗料などの塗料を塗布して使用しますが、最近では付加機能をもった、遮熱系塗料なども出てきているそうです。
色のバリエーションも豊富にあるので、自分好みの屋根の色を実現出来るようです。
メンテナンス面で、瓦屋根と違うのは、塗り替えを行う必要があるという点で、前述した塗料の種類によっても異なるようですが、塗り替えの目安の時期としては、8~15年くらいに一度行うようにすると長持ちするようです。

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前回に引き続き、また車窓から屋根を眺めてみてください。形も色も素材もさまざまで、見ていて飽きないのは私だけでしょうか・・・
本日も最後までお読み下さり、ありがとうございました。

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】   片付け好きの頭の中 「本棚」

【2】 家づくり雑記帖 「三菱一号館の復元-施工編」

【2】   家づくりのいろは 「屋根―板金屋根(金属屋根)―」

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【1】 片付け好きの頭の中 「本棚」

こんにちは、片付け好きの久保です。関東辺りでは、今週後半から梅雨の走りの予報ですが、6月8日(日)には、鎌倉でブックカーニバルinカマクラ2014が行われます。古本市やおはなし会、大人の朗読会に本の作り手さんによる本談会など由比ガ浜通りがブックストリートとなるそうです。お天気は心配ですが、本好きの方は、足を運ばれてはいかがでしょうか。

さて今回は、ブックカーニバルに絡めて本の収納についてです。家づくりの際に行うクライアントさんへのインタビューでは、コレクションなどお手持ちのモノの中でたくさんお持ちのモノはないか必ず伺うようにしています。するとその際に上がることが多いのがこの『本』です。

本の収納にもいろいろありまして、蔵書をいつも眺めていられるように壁一面の本棚だったり、とにかくたくさん収蔵できるようにと閉架式書庫をご希望されたり、お子さんの絵本などは期間が限定的ですが、お子さんが自分で出し入れがしやすい場所に本棚を設けたいですし、様々です。

本棚には、その人の思考を少しだけ覗くような楽しさがあります。
以前は私もたくさんの本を所有しており、遊びに来て下さる方が本棚を眺めているのが楽しいと言ってくれた時にうれしい気持ちになったこともあります。

本の収納を考える時には、自分の思考が現れることを意識するのも良いと思います。
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【2】 家づくり雑記帖 「三菱一号館の復元-施工編」

こんにちは、設計の田中です。
今日は、復元された三菱一号館の話の2回目です。前回で書いた復元計画では、新築で明治期の建築を復元する事の設計の苦労を書きましたが、施工についても沢山の困難があったようです。今回はそんな施工のお話です。

三菱一号館の復元では、明治期の赤煉瓦建築の姿をできるだけ忠実に復元することを目指していましたので、構造や工法、材料を当時の設計図や実測図、資料写真、保存されていた仕上部材や装飾部材を元に再現していかなければなりませんでした。ですが、100年以上昔の建築材料と同じ産地、同じ形状の材を三菱一号館で必要な量だけ調達する事は現実的に難しい事でした。

建物の構造でもあり仕上材料でもある赤煉瓦は、先ず保存されていた煉瓦を元に当時の職人が1個1個していた製造方法、焼成する窯の種類などの解明を行いました。ところが、現在では国内に同じ種類の窯は稼働されていなく、国内の主流の窯では、炉内温度が高すぎる等の理由で当時の煉瓦にある木製型枠の木目が浮き出た素材感が表現できなかったようです。そこで、製造工場の選定を海外にも広げ、再現できそうな中国の工場で煉瓦を造る事を決めたそうです。10万枚必要な屋根の天然スレート材も同じく国内で調達する事が出来ませんでした。当時の雄勝産材の品質に近い素材を世界中から探し、スペイン鉱山の天然スレートを当時のサイズに加工して輸入する事にしたそうです。窓廻りや外装、内部階段や床に使う石材の調達は国内で出来ましたが、加工は中国の専用工場の職人によって行われる事になりました。しかし、これら海外調達や加工工程では、材料の寸法精度、品質精度を理解してもらうのにも大変な苦労があったようです。
一方、国内で再現する事が出来たものもあります。窓ガラスは、現在のガラスには無い歪みのある味わい深いものにする為に、取り壊された先代の新丸ビルのガラスを転用する事で再現し、木造の小屋組みは宮大工によって当時と同じ寸法、長さ、接合部の加工など目には見えない部分も再現され、木製装飾や彫刻は、当時の現物からレプリカを造り、それを元に細部に至るまで意匠を再現しました。

明治に建った日本で最初のオフィスビルの三菱一号館の建築は大きなチャレンジだったと思いますが、今回の再建も大きなチャレンジだったと思います。実は、煉瓦を積み上げる施工技術もまた既に途絶えてしまっているものの一つでしたが、試作、研究や施工訓練の結果再現されました。今思うと、三菱一号館は沢山の苦労が味わいとして、とても現れていたんだなと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方http://bit.ly/1jGaFJU

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【3】 家づくりのいろは 「屋根―板金屋根(金属屋根)―」

こんにちは、千葉です。
先日、葉山の三ケ岡という山に散歩がてら登ってきました。靄がかかり真っ白で海は全く見えないくらいでしたが、とても幻想的でした。早朝の散歩はとても気持ちが良く、気分もリフレッシュできました。皆様もいかがですか?

今日の「家づくりのいろは」は、前回の樋からのつながりで、住宅の屋根について勉強してみたいと思います。屋根と言っても、色々な素材があり、皆さんもご存じの瓦屋根、よく目に入ってくる化粧スレート屋根、そして板金屋根(金属屋根)の大きく分類すると、この3つになるようです。板金屋根と聞くと、昔ながらのトタン屋根を思い浮かべる方も多いと思いますが、サビのよく出てしまう亜鉛メッキ鋼板から出来ていたトタン屋根ではなく、ステンレス、銅板、そして最近主流になってきた、ガルバリウム鋼板という優れた素材の鋼板が出来て、トタン屋根はほとんど使われなくなったようです。
では、ガルバリウム鋼板とはどんなものかというと、鋼板を基材としてアルミニウムと亜鉛で覆ったメッキ鋼板のことを言います。

板金屋根の特徴としては、軽量であるため地震対策に適している。加工しやすく施工性が良いことから複雑な屋根形状も出来て、葺き方のバリエーションが多いことが挙げられます。中でもガルバリウム鋼板は高い耐久性、防食性から多用されるようになったようです。
葺き方のバリエーションとしてどんなものがあるのかというと、「瓦棒葺きの芯木あり」、「瓦棒葺きの芯木なし」、「立ハゼ葺き」、「平葺き(一文字葺き)」などがあります。中でも、瓦棒葺きの芯木なしの葺き方は水の浸入が少なく、雨仕舞に優れているそうです。

松匠創美では、ガルバリウム鋼板で施工させて頂いている家が多く、コスト面、耐久性、メンテナンス、重量などの点において、安心してお薦め出来る素材と考えております。
先日、竣工したばかりの、「大きな屋根の家」もガルバリウム鋼板、瓦棒葺き芯木なしの屋根です。写真を観て頂くとわかると思いますが、目にしたことがある屋根ではないでしょうか?車窓から、眺めてみると面白いかもしれません。
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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【1】   片付け好きの頭の中 「収納」

【2】 家づくり雑記帖 「三菱一号館の復元-計画編」

【2】   家づくりのいろは 「樋―とい―」

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【1】 片付け好きの頭の中 「収納」

こんにちは、片付け好きの久保です。早いもので来週5月29日(木)は、第57回逗子海岸花火大会が行われます。19:30~20:15の45分間に約7000発が打ち上げられるとのこと。葉山の花火大会とは違った華やかな花火大会、楽しみです。

さて今回は、大きな意味での『収納』についてのお話です。

通常は家づくりを始めるにあたりましては、まず、これから建てる家に対するご要望をインタビューさせていただいて居ります。その際に必ず上がるのが、この収納問題です。近年では、『断捨離』なる流行語も生まれるくらい、現代人の生活は増え続けるモノとの戦いなのだと感じます。

この増え続けるモノをどのように収納すれば良いのか、収納の達人たちが、いろいろな手法を提案してくれています。その方法は、多種多様で、これなら間違いないと言う唯一の方法はありません。それは、人の行動パターンによって、片づけやすい方法は異なるからだと思われます。

そこで、松匠創美では、住まい手さんご家族の癖を理解するために、現在の暮らし方を詳しく拝見させていただきます。モノが多い派、少ない派。一箇所にまとめる派、各所に点在させる派。細かく分ける派、ざっくりまとめる派等など。更にはご家族の中でも各人それぞれが違いますので、どなたが主となり片づけるのかなど、様々考慮した上で収納計画を行います。

収納を考える時には、自分や家族の癖を知ると、片づきやすい収納になると思います。
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【2】 家づくり雑記帖 「三菱一号館の復元-計画編」

こんにちは、設計の田中です。
前回も触れましたが、GWに東京の丸の内に復元された三菱一号館へ行ってきました。前回は丸の内について書きましたので、今回と次回の二回に渡り「三菱一号館の復元」について書いてみたいと思います。

三菱一号館は、1894年、明治27年に丸の内に竣工した煉瓦造り地上3階地下1階、軒の高さが15mの日本のオフィスビル第一号です。英国の建築家J・コンドルによる設計で英国ヴィクトリア時代のクイーンアンスタイルのL字型をした建物でした。高度経済成長期になると同時代に建った殆どの煉瓦造りのビルは取り壊される中で三菱一号館は文化財の指定も検討されていました。ですが1968年、昭和43年に解体され、近代的なオフィスビルへと建て替えられてしまいます。更に2004年、平成16年、新たに3代目のオフィスビルへの建て替え計画が始まり、この時に三菱一号館を当時の場所に復元するプロジェクトが立ち上がる事になったのでした。

三菱一号館の復元プロジェクトの目的と意義は、作品や思想としての価値。当時の技術の解明と体験と継承。オフィスビルやオフィス街の原点として価値などで、当時の設計図、改修図、解体時に作成された図面や写真。1968年の解体時に移築保存を視野に入れていた事で保管されていた当時の材料などを元に、ほぼ原位置に忠実な復元をする方針で計画は進められました。

しかし、問題は建築基準法です。忠実な復元であっても三菱一号館は文化財に該当しない全くの新築の建物として法的に判断され、耐震性や避難施設、耐火性能など今の法律に合致しなければ三菱一号館を復元する事が出来ません。
そこで、法規、バリアフリー、安全性と活用の為の改変は必要最小限でとどめ、付加する場合には復元と見間違われない様に現代的な素材やデザインを用いる事で対応する方針で設計していきました。
幸い、明治の設計段階で既に関東大震災で被災しなかった程の地震対策が考慮されていた為、基礎を免震構造とする事で基礎上部の構造の復元には補強を殆どすることなく建てる事が可能だったそうです。避難階段は、必要な巾や数が足りていなかった為、新たにガラス張りの意匠の階段と廊下を付加したそうです。木造の小屋組みは防火の規定に抵触してしまいます。一般的な復元工事ではコンクリート等で造るらしいのですが、三菱一号館の復元では元の木造小屋組みを活かした耐火性能のある屋根を開発し、耐火実験も行い、国土交通大臣の認定も取得して復元を実現したそうです。

次回は、三菱一号館の忠実な復元を目指した工事面での拘りを書きたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方http://bit.ly/1jGaFJU

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【3】 家づくりのいろは 「樋―とい―」

こんにちは、千葉です。
先週子どもから、不覚にもおなかの風邪をもらってしまい、3日間も寝込んでしまいました。最近おなかの風邪が流行っているようですので、皆様もお気をつけ下さい。

今日の「家づくりのいろは」は、何週か続いた「木」のテーマを終了し、家の各部を構成する「部材」について勉強していきたいと思います。
今日は、樋について調べてみたいと思います。
「樋」とは、屋根面を流れる雨水を集め地上あるいは、下水に流すために設けられた溝形、あるいは管状の装置となっています。「樋」は「とい」、「とよ」と読みます。
どこのお宅にも必ずついている設備だと思いますが、色も素材も形も様々です。
「樋」と一口に言っても、使用される場所によってそれぞれ名称があり、屋根先端に当る軒先に付いている物を「軒樋」、軒樋によって集められた水を地面に下ろす部分は「竪樋」、軒樋と竪樋をつなぐ部分には「集水器」、この他にも「呼樋」、「谷樋」、「這樋」、「合せ桝」などがあります。
素材は、塩化ビニルなどが一般的のようですが、松匠創美では、ガルバリウム鋼板やアルミ製を使用しています。また、昔は銅や竹などが用いられていたそうです。形も半丸、角樋などバリエーション豊富にあります。
樋の色も沢山あって、松匠創美の場合はお客様と打ち合わせしながら、屋根や外壁の色になじむように選ぶ場合や、逆にコントラストがハッキリなるようにする時もあるようです。
皆さんも是非、気をつけて見てみて下さい。様々な色や形や素材の樋が建物の外観に廻っているのがわかります。

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