この春、着工予定の敷地に建っていました

旧宅の解体工事が2月半ばから始まっています。

この古い建物、解体の際に初めて内部を拝見させて頂きました。

すると、この建物がご家族からとても大切にされて来たことが、

そこかしこから伝わってきました。

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例えばお風呂場、懐かしいモザイクタイルが貼られているのですが、

このタイプのタイルは経年劣化によって

タイルが剥がれてしまうことが多いのですが、そんな部分もなく、

ステンレスの浴槽もきれいに磨かれています。

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また、今では、珍しくなりました汲み取り式の汽車便ですが、

手入れが行き届いていて、ほんとうにきれいです。

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タカラ製のキッチンも、ホーローの白い扉は、

金物部分に錆はみられますが、きれいな白色を保っており、

換気扇共々ピカピカに掃除がされています。

一番、お手入れに手間暇がかかる水廻りが、

どこも手入れが行き届いている、その丁寧な暮らしぶりから

この建物がどんなにか愛されて来たことか窺えました。

今日の午後は、今月15日から始まりました

改修工事の現場へと行って参りました。

ご依頼をいただきました内容は、

一戸建ての木造在来住宅の2階部分に

子世帯が同居できるように、改修をしたいとのことでした。

ただし、2階の床が傾いているみたいなので、

合わせて直して欲しいと言うことでした。

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実際、状況を確認しましたところ、2階の一番高いところと

一番低いところでは、3センチ以上も床の高さに違いがありまして、

歩いていても気づく位の相当な不陸が起こっていました。

クライアントさんから図面をいただき補強計画をして、

工事には臨みましたが、30年近く前に建てた建物ですので、

残念ながら、なかなか図面通りには出来上がってはいません。

そこで、床や天井を解体した時点で、現状の確認をして、

現況図面を起こして、再度補強計画を立て直しました。

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現場へ行った目的は、計画内容を大工さんに伝えるためでした。

計画の意図を説明し、補強方法を話した時点で、

「どうやって工事をすればいいの・・・」

と途方に暮れられてしまいました。

相当難しい状況で仕事をしていただくことは重々理解できます。

いろいろと打開策を相談しながら、何とか受け入れて頂きました。

ご苦労をおかけしますが、よろしくお願い致します。

本日は、昨日の続きになりますが、

高尾に新築しました家の引き渡しでした。

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ひとつひとつの使用方法につきまして、

ご説明をさせて頂きながら、確認をしていきます。

窓の施錠についてや、季節による開閉の方法など

一度には入ってこないと思いますが、

ザーッとお話ししたことが、実際に暮らし始めてから

なるほど~と思っていただけたら幸いです。

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また、年の瀬で日程がないこともありまして、

写真撮影も並行して行わせていただきました。

それはそれは寒くて、寒がりの自分にはだいぶ厳しいものでした。

それでも、天候に恵まれましたので、撮影は順調に進みました。

来年になりますが、写真が仕上がって来ましたら、

ご紹介させていただきたいと思っております。

ありがとうございました。