昨日今日と、ぐっと気温が下がり、空が澄んできました。

そんな葉山の今日の夕景です。棟梁松田の撮影です。

富士山のシルエットがくっきり、きれいです。

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今朝のニュースで、ボブ・ディランの

ノーベル文学賞受賞を聞きまして思い出したことが、

桑田佳祐さんがパーソナリティをされているラジオ番組の

年末恒例企画「邦楽シングルベスト20」で、

昨年3位に佐野元春さんの『君がいなくっちゃ』が

選ばれると言うことがありました。

その時の桑田さんのコメントが今となっては光栄にも

「佐野元春は凄いね。ボブ・ディランを超えました。」

だったと言うことで、今日は、9月29日に

Billboard Live 東京で行われました

佐野元春さんの’Smoke & Blue 2016’のことです。

写真は本日、都内からの帰り道に見上げた空です。

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今年の佐野さんは、3月に周年期のイベントを終え、

その後は、ポリープ切除手術を受けられたりして、

およそ半年ぶりのライブでした。

ビルボードでのライブは今年で4回目ということで、

佐野さんのことですから、ソロソロこれまでのパターンを

外してくるのでは、と期待していたのですが、

程よい感じでその期待に応えてくださって、

たっぷりと楽しむ事が出来ました。

個人的には、座って聴いているのがたいへん苦痛で、

皆さんが許してくだされば、ダンスしたいところでした。

そんな内容で、チェロがあまり目立たなかったことは、

少し残念でしたが、次回11月も楽しみにしています。

満月の日曜日、どうぞ有効にお過ごしください。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

昨日は、近年の木造軸組工法の家づくりは、

プレカット工場によって支えられているとお話ししました。

今日は、プレカット工場で事前に加工された木材が

現場でどのように組み上げられるかをご紹介いたします。

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プレカット工場より材料が搬入されますと

先ずは最初に土台を敷き、根太を組むところまで

建て方の日とは別に、事前に行っておきます。

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そして建て方(上棟)の日は、一気に屋根まで組み上げます。

一般的な2階建て住宅でレッカーを据えられる場合には、

建て方(上棟)にかかる日数は、1日です。

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先ずは番付に従って、柱を建てていきます。

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建物の四隅や大黒柱は、1、2階通しの長い柱です。

柱を建てていきながら柱と柱の頭をつなぐように

外周は胴差、内部は2階床梁で固定をしていきます。

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全ての梁が架かったところで、建物の通りを確認し

歪みがないように整えながら仮の筋違いで固定します。

続いて、最近では足場を良くするために

床の耐力面材を先行して敷き込みます。

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これによって、安全に作業がし易くなります。

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全て敷き終えましたら、2階の柱を建てていきます。

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2階の柱が建ちましたら、柱と柱の頭をつなぐように

外周には桁を内部には小屋梁を渡します。

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組み終えましたら、2階部分の通りを確認しながら

仮の筋違いを入れて、歪みがないように整えます。

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最後は屋根の部分を組んでいきます。

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プレカットが普及し始めた当初は、まだまだミスも多く、

作業が止まってしまうようなこともあったのですが、

近年では、そのようなことはなくなり、上棟の日に

屋根の野地板まで貼ることができるようになりました。

プレカット技術者との事前の打ち合わせは、

細部に渡り、詳細で正直かなり大変な作業ですが、

無事組み上がり、棟まで上がりますと、

そんな苦労も吹き飛び、喜びもひとしおです。

上棟の日は、建て主さんにとっても、

現場で危険な作業をしてくれる職人さんにとっても

設計をした者にとっても特別な日なのです。

*写真1枚目、2枚目は、3層吹抜けのある家、

3枚目以降は、高台に建つ三世代同居の家です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2016年10月9日(日) に放送されましたNHKスペシャル

『あなたの家が危ない ~熊本地震からの警告~』

ご覧になられましたか?

中々あの短時間で伝えきれるものではないですが、

大げさではなく、伝えていたのではないかと思いました。

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番組では、あまり触れられていませんでしたが、

現在の家づくりは、設計者が間取りを決め、

プレカット工場へ図面を渡すとプレカット技術者が

構造計画をし、入力された加工図を基に、

機械加工された木材が現場へと搬入され

大工さんが組み立てるといった、流れになっています。

このことからも分かる通り、日本の木造住宅は、

プレカット工場によって支えられているのが現状です。

松匠創美では、設計者が計画の段階から軸組みを考え、

伏図や軸組図を作成し、プレカット技術者と

プレカット加工図をまとめ、加工を行っておりますが、

ユアホームでプレカット技術者の方々とお話しすると、

多くの設計者の作成した伏図は、

寧ろないほうが安全な計画ができると言われる始末です。

また、ユアホームの調査でみられるものに

「構造計算をしてるので大丈夫」という物件にも

実際には問題点があり、その問題点を補う手立てを打つことなく、

計算値だけ満たす対策で建てられた建物は、

残念ながら安全とは、言いにくいということもありました。

このような現状を何とかしたいとの思いで、

アホームでは、直下率を踏まえた設計手法を

「安全な架構の住宅設計の手引き」としてまとめ、

講習会等を行ってきたのですが、

設計の自由度が狭められるように思われてしまうのか、

中々広く普及せず、苦戦しております。私自身は、

日々、ユアホーム基準で設計をしているのですが、

不自由を感じるというよりは、できることが明確になり、

構造設計者に頼ることなく、自分で考えて

設計ができる自由を得ていると思っています。

様々な考え方がある中のひとつとして、

木造軸組住宅の直下率が利用していただけるよう

ユアホームとしては、これからも伝えていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。