今日は昨日に引き続きまして、木造耐力壁ジャパンカップ

2回戦、第3試合の対戦のご紹介をしたいと思います。

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ポラス暮し科学研究所の『RE・BORN』

VS

東大×LIXIL×キダテの 『ITAMADO2』

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ポラス暮し科学研究所さんは、

毎年トーナメント優勝に絡む強豪チームです。

いろいろな工夫で楽しませてくれるのですが、

今年は、大会の開催がおととしの第14回までは10月で、

昨年は9月、今年は8月と時期が早まったことで、

今回は、準備期間が足りなかったとおっしゃっておられました。

壁は昨年の『BONE』同様、

ユニットを積み上げることで構成する耐力壁で、

高さ方向の調整が容易にできるのが特徴とのことです。

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一方の東大×LIXIL×キダテは、昨年、予選で

ポラスさんの『BONE』と対戦し敗退した経験を踏まえ、

初期剛性を高めた仕様に改良したとのことです。

中央部に約30センチ角のガラスが3枚

組み込まれているところが特徴的です。

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対戦の結果、『RE・BORN』の柱脚部が破断したことで

『ITAMADO2』の準決勝進出が決まりました。

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破断した柱脚部のアップです。

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解体した土台を下部から見たものです。

この部分に下の写真の製作モノの金物が取付けてありました。

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ポラスさん、来年も楽しみにしています。

* * *

第16回木造耐力壁ジャパンカップ-3

第16回木造耐力壁ジャパンカップ-2

第16回木造耐力壁ジャパンカップ-1

少し間が空いてしまいましたが、

今日は木造耐力壁ジャパンカップ2回戦

第2試合の対戦をご紹介いたします。

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チーム匠(アキュラホーム+東京大学木質材料研究室+篠原商店)

『矢来 』

VS

チームKYTⅡ(ポラス建築技術訓練校)

『頑固親父』

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チーム匠と言えば、ほぼ毎年決勝戦を戦っている強豪です。

ことしは、昨年トーナメント優勝の壁『紬』の形状は継承し、

レギュレーションの改正を受け

樹種をシラカシからヒノキへと変更しています。

そのため、柱・梁・土台の緊結は、

東日本パワーファスニング製のロングビスによる緊結方法で、

耐力強化をしての参戦です。

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一方のチームKYTⅡ(ポラス建築技術訓練校)は、

昨年予選敗退の雪辱を果たし、決勝トーナメント初参戦です。

柱・梁・土台の特性に各々符合する樹種を選び、

金物を使用せず、足元には足固め、上部には斜材、

中央部には合板を配置した要素のたくさん詰まった壁です。

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さて、対戦の結果は、どちらも破断には至ることはなく、

変位量の小さかった『矢来』が準々決勝へ勝ち残りました。

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『頑固親父』は、いろいろな要素が入っていて、

細かい部分まで、工夫されている壁でした。

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部材数も多いのですが解体作業も丁寧で

観ていて気持ちのいいチームでした。

* * *

第16回木造耐力壁ジャパンカップ-2

第16回木造耐力壁ジャパンカップ-1

9月に入りましたが、まだまだ残暑厳しい葉山です。

暑さのせいではないと思うのですが、今日は朝から

メールの受信ができないことになっていたり、

ファクシミリが不通になっていたりと、

事務所の通信網がダウン致しました。

メールは午前中に、ファクシミリは夕方に、

どうにか回復することが出来ましたが、

ご迷惑をおかけした方におかれましては、

誠に申し訳ございませんでした。

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先週の土曜日は、レイトショーで話題の映画を観てきました。

「風立ちぬ」

大人になって観たアニメーション映画は

「コクリコ坂から」につづき、これが2作品目です。

そんなアニメーションを見慣れていない素人目線で感じたのは、

異なる表現手法についてです。

全体を通して基本の表現は、子供のころから慣れ親しんだ

「アルプスの少女ハイジ」や「未来少年コナン」の表現手法です。

ところが、その背景に水彩画のようなタッチの景色が描かれたり、

まるで実写に見えてしまう水面がでてきたりと、

これらが一つの流れの中に共存していることに

慣れることが出来ませんでした。

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とは言いましても、子供の頃、カルピス劇場で

毎週繰り広げられるその世界に魅了され育った者として、

宮崎駿さんの引退作を映画館で観ることが出来たことは、

とてもよかったと思っています。

宮崎さんの描く空は、とても気持ちが良くて大好きです。