まちでは、あれっと思うようなものに出会うことがあります。

今日は、そんなまちで気になったものをご紹介したいと思います。

先ずは、横浜市庁舎の屋上建っている塔です。

ちょっとマリンタワーのような、美しいプロポーションです。

20年以上前は、市庁舎のすぐ近くで働いていましたし、

関内へは、比較的行く機会も多いのですが、

つい最近まで、全く気づいていませんでした。

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次は、首都高が渋滞している時に、目に留まったものです。

エアコンの室外機が、まるでバルコニーの手摺壁のように

ぎっしりときれいに並んで設置されています。

設備屋さんの頑張りが伝わってきます。

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最後は、この看板です。初めて通った道で見つけました。

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職業病で、道路と宅地との関係が妙に気になってしまうため、

内容を理解したくて、足が止まりました。

「この道路は、○○日より公道の道路はなくなりました」

ハテ、意味がよくわかりません。

しかし、ふと横に目をやると、意味が解りました。

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この通路、道ではないにも拘らず、

きっと駅へと向かう方々によって抜け道として利用されてしまうため、

このような看板を設置することになったものと思われます。

すっきりして、このあと目的地へと向かうことが出来ました。

週末は、木造住宅検定を行っているユアホームの合宿でした。

木造住宅検定は、設計者が意匠図の段階で

計画したプランで木造の軸組みを組んだ時に

問題になりそうな部分がないかをチェックする手法について

講習会を行いその手法を習得してもらい、

検定試験によって、習得できたかを確認するものです。

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今年度の検定に向けて、今年も芝浦工業大学の学生さんが、

名古屋、広島を中心とした100件の建物を

この手法を使って診断してくれました。

その100件の調査データを基に合宿では、

1件、1件、デザインレビューを行いました。

この作業、非常に勉強なります。

しかし、その反面、だいぶ凹みます。

木造住宅検定を普及させ、木造軸組み住宅の品質を

底上げしていかなければならないことを

まざまざと見せつけられるからです。

先ずは、木造軸組み工法の住宅を設計すると言うことの意味が、

この業界をはじめ、一般ユーザーの方々にも、

広く周知されることが、必要な気がします。

決して簡単なことではありません。

今年の3月に完成をした家で、

建具などに調子が悪いところがあるとの知らせを受けて、

今月の頭にその具合を確認に行ってきました。

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高温多湿の夏の期間に

木がすっかりと水分を含み膨らんでしまったため

木製の窓や無垢のパネルを使用した室内建具など、

特に日常的に動かす部分の調子が悪くなっていました。

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室内建具は、建具を製作した建具職人さんに来てもらい、

扉を外し削って調整をしてもらいました。

そして今日、再度伺い、木製の窓のメンテナンスを行いました。

こちらも金物をずらしたり、油をさしたりして、調整をしました。

まだまだ、完全な状態ではありませんが、

無垢の木の家は、木にも四季を過ごさせて、

その様子を確認することも必要です。

これからの季節は、逆に非常に乾燥してきますので、

どの様に変化するのか、完成して1年後の来年の3月までは、

少しだけ木の動きに目を光らせていてくださいますよう、

よろしくお願い致します。