昨日に引き続き、この春、建て替え予定の住宅のお話です。
今回は、これまで大切にお住まいになっておられた建物を
解体しての新築計画です。
昨日は、この建物がご家族から大切にされてきた様子を
書かせていただきましたが、そのつづきです。
時代が良かったと言うことなのでしょうか、
障子の桟木は目が積んでいて、ほとんど狂いがみられません。
今でもピタッと隙間ができることなく納まっています。
また、本棚に使用されていたラワン材は、
厚さが30ミリもある、しっかりとした材でしたので、
お父様が丁寧に釘一本まで外して下さいました。
新しい家ではこの材を使用して、再び本棚を造る予定です。
こうして書いておりますと、この建物は、
なぜ建て替えなければいけないのかと思ってしまいそうです。
でもそこには理由もあって、例えば階段は、
昼間でも暗く、かなりの急こう配で急ぐと転げ落ちそうだったり、
断熱材があまり入っていませんので、
冬は寒く、夏は暑い温熱環境だったり、
給排水設備は老朽化し、電気設備も更新されていませんので、
コンセントの数は極端に少なく、不便になっています。
この辺を改善した上で、建て替えた家もこれまでの様に
愛される家になるように努力したいと思います。