9月16日、17日、18日の3連休に

今年も木造耐力壁ジャパンカップが開催されました。

今年は記念すべき第20回大会であり、

この形式での開催は、今回限りと言う事で見逃せないと思い

決勝トーナメントの行われた18日に出掛けて来ました。

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この日は、台風18号が日本列島を縦断するとの予報でしたので、

最後の今年も富士山を望むことは無理なのかぁ~と

半ばあきらめて居りましたが、朝の9時過ぎに

会場となる日本建築専門学校へ到着した時には、

写真のようにクリアな富士山をみることが出来ました。

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しかし、その後は雲に隠れて中々その姿を見ることが出来ません。

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時折会場の外へ出て、富士山が顔を出されることを

期待して見ていたのですが、刻々と雲の様子に

変化は見られるものの中々姿を現してはくれません。

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大会の終盤、やっと富士山を山頂まで見ることが出来ました。

葉山辺りからですと冬場の富士山は

クリアに見える機会が多くあるのですが、

夏場は湿度が高くあまり見る機会がないため

見慣れていないので、とても新鮮に映りました。

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赤く染まったように見えるその姿も美しいです。

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陽が沈みシルエットになっても美しいです。

最後に富士山を間近に拝むことが出来良かったです。

最終回の耐力壁ジャパンカップの様子につきましては、

少しずつ、お伝え出来ればと思っております。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

少し間が空いてしまいましたが、

今日は、今年の耐力壁ジャパンカップ予選1日目を

見学してきた際のお話、まとめです。

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写真は『歩夢(あむ)ちゃん』が完成したところです。

組み立て時間が短く、材料費も抑えられていますが、

やや、耐力不足感は拭えません。

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一方、『軌条(きじょう)』の出来上がりです。

組み立てに1時間2分30秒と、

制限時間を2分30秒超えてしまいましたが、

見るからに強靭な耐力がありそうです。

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割裂防止を狙ったファイバーテープも

もちろん考えられた位置に巻かれています。

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壁の高さを自由に変更できるように、

中間梁を金輪で固定しているのですが、

寸法をタイトに仕上げているため、嵌めるのに苦労していました。

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一番大変そうだったのが長ビスの固定ですが、

その中にも、細かい工夫がありました。

それは、柱を土台に固定している4本の長ビスが、

柱のホゾに対して直行に打ち込まれるように

柱のホゾを、45度回転させ、割裂しにくくしてあります。

今年で19回と回を重ねてきた大会ですが、

高さ3m、巾91cmの壁の中で

こんなに沢山の創意工夫が生まれ続けていることが、

とても興味深いところです。

来年も行われることを楽しみに待ちたいと思います。

木造耐力壁ジャパンカップのFacebookもありますので、

お時間があれば、ご覧になってみて下さい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日も今年の耐力壁ジャパンカップのお話です。

初日に組み立てを行ったもうひとチームは、

会場になっている日本建築専門学校です。

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(株)ポラス暮らし科学研究所による耐力壁『軌条』の

組み立てが続いている中、そのお隣で作業開始です。

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今年の耐力壁の名前は『歩夢(あむ)ちゃん』です。

4本の柱を貫くように通し抜きを設け、

その最上部と最下部には、無垢の松板を落とし込み、

左右には檜の板を編むように取付けてあります。

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固定は樫の込み栓のみで、非木材は使用していません。

日本建築専門学校では、実技を学んでいることもあり、

いつも学生さんとは思えない的確な動きをみせて、

感心させられるのですが、今回もいい動きで、

順調に完成させてしまいました。

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一方、高い耐力を持つ壁にすることを狙っている

『軌条』は、固定するための部材が多く使用されていて

組み立てに時間がかかります。

そこで、先に完成した『歩夢(あむ)ちゃん』から

荷力試験を行うことになりました

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壁単体に荷力をして、1/60ラジアンか

47.2mm倒れるところまでの耐力を測定します。

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グラフが急角度で上っていく壁程、初期剛性が高く、

『歩夢ちゃん』は反対のゆるい壁ということが分かりました。

予選突破は、中々厳しそうです。

耐力壁ジャパンカップの話は、もう少し続きます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。