今日も今年の耐力壁ジャパンカップのお話です。
初日に組み立てを行ったもうひとチームは、
会場になっている日本建築専門学校です。
(株)ポラス暮らし科学研究所による耐力壁『軌条』の
組み立てが続いている中、そのお隣で作業開始です。
今年の耐力壁の名前は『歩夢(あむ)ちゃん』です。
4本の柱を貫くように通し抜きを設け、
その最上部と最下部には、無垢の松板を落とし込み、
左右には檜の板を編むように取付けてあります。
固定は樫の込み栓のみで、非木材は使用していません。
日本建築専門学校では、実技を学んでいることもあり、
いつも学生さんとは思えない的確な動きをみせて、
感心させられるのですが、今回もいい動きで、
順調に完成させてしまいました。
一方、高い耐力を持つ壁にすることを狙っている
『軌条』は、固定するための部材が多く使用されていて
組み立てに時間がかかります。
そこで、先に完成した『歩夢(あむ)ちゃん』から
荷力試験を行うことになりました
壁単体に荷力をして、1/60ラジアンか
47.2mm倒れるところまでの耐力を測定します。
グラフが急角度で上っていく壁程、初期剛性が高く、
『歩夢ちゃん』は反対のゆるい壁ということが分かりました。
予選突破は、中々厳しそうです。
耐力壁ジャパンカップの話は、もう少し続きます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。