東日本太平洋沖地震に関する報道の多くは、

津波による被害と、福島第1原発事故に関するもので、

地震による建物被害についてはあまりないように思います。

そんな折、先週、神奈川建築士会の既存耐震診断委員会主催の

「補強後建物の被害報告会」がありましたので、聴いてきました。

3時間の予定の報告会でしたが、途中休憩はなく、

報告をされる皆さんが、各々ハイペースでお話をされても、

30分延長になる内容の濃さでした。

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メインは、仙台市内の建築設計事務所の建築士が、

実際に現地で、被災建築物応急危険度判定をした状況を

報告してくださったので、とても具体的でよく理解できました。

恐らく、3月11日の震度としましては、

1978年の宮城県沖地震と同程度とのことですが、

長周期地震動でしたので建物への影響は小さく、

寧ろ、建物に影響を及ぼしたのは、短周期地震動であった

4月7日の余震のほうだったようです。

それ相応の具体的な建物被害の報告を聞きましたが、

阪神淡路大震災の時のような、建物倒壊により

人命を奪われるような被害は、少なかったようです。

ただ、これに安心するのではなく、今後は更なる地震対策や、

津波対策などの課題に取り組んで行くことが大切だと思いました。

近所の広場にヒマワリが植えられました。

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下の写真に説明が有りますように、子供たちが植えたそうです。

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植物の中には根っこから土壌の放射性物質を

吸収するものもあるそうで、

その中でもヒマワリが最も吸収の効率が良いと聞きました。

ヒマワリは元気がでる花だと思うので、被曝地に

ヒマワリ畑を増やして、

土壌が浄化されれば良いのにと思っています。

また、花屋さんで花を選んでいると、市場から花が届きました。

すると、仕入れの方が、蔓性の植物は市場にもないので、

注文を受けないで欲しいと店員さんに伝えていました。

どうやら皆さん夏に向けて、省エネ対策をされているようです。

松匠創美でも緑のカーテンをと考えているのですが、

出遅れてしまっているようです。

でも今週、扇風機は注文をしました。

こちらは、6月上旬入荷予定とのことです。

東日本大震災の発生からひと月が経過し、

葉山も桜の季節を迎えました。

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投票所のおとなりの公園も今年はきれいに咲きそろいました。

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今日、宮城県では震災復興基本方針の素案がまとまったとの

報道がありました。復興に必要な期間は10年。

基本理念は「壊滅的被害から復興モデルを構築する」とのもの。

現況の復旧は難しいとの判断もあり、

大津波でも被害に遭わないまちづくりを目指して、

住宅や公共施設は高所への移転を誘導するとのこと。

利権が渦巻く中で、どこまで地域性を活かすことが出来るのか

この計画に携わる方々の手腕に期待したいところです。

一方の福島県では、まだまだ先の見えない状態が続いています。

一日も早い収束を願うばかりです。