今日は、木造住宅検定3級の講習会が横浜会場で行われました。

以前もこのブログで触れましたが、木造住宅検定には、

意匠設計者や技術者が対象の木造住宅設計検定と

構造設計者やプレカット架構設計者が対象の

木造住宅架構検定があります。

昨年は、木造住宅設計検定の3級を受講し、

無事検定に合格させていただきましたので、

その後の実務設計では学んだことがとても役立っています。

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そして今年は、木造住宅架構検定の講師として

講習会に望むことになりました。

2級建築士講座の講師を、9年間勤めていましたので、

今ではすっかりと忘れていたことですが、講師初年度は、

型どおりの説明に終始していたことを思い出しました。

内容は十分に理解はしていても、

それを伝えるためには経験や知識に余力がないと

難しいと言うことを改めて思い知りました。

プロフェッショナルな方々を前に講義を行うプレッシャーから

冒頭お話しする予定の部分をスッポリ抜かしてしまったり、

説明不足だったり、説明手順が悪かったり、と反省しきりです。

明日は2日目の講義と検定試験が行われますので、

しっかりと準備をして、明日の講義に望みたいと思います。

以前このブログでご紹介をしました

「木造住宅検定 2012」の講習会が今日から始まりました。

第1回の昨年は、横浜会場のみだったのですが、

今年は、大阪、名古屋、横浜の3会場で開催されます。

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木造住宅検定の内容を簡単にご紹介しますと、

まず、柱や壁の直下率算定の方法をご説明します。

次に、架構評価項目に従い架構を診断し、

最終的にはデザインレビューを行います。

この方法、架構診断までの作業量はそう多くありませんので、

基本設計時に、この計画で架構に不具合がでないかを

確認するのにもたいへん役立ちます。

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この方法が広く普及することで、

木造軸組み工法の住宅品質が向上し、

よりよい架構設計の一助になることを目指しています。

自分自身も微力ながらお手伝いをさせていただく日々の中、

向上できるよう、吸収して行きたいと思っています。

以前、このブログで書いたことがありますが、

木造住宅の多くは、在来軸組み工法で建てられていて、

その内の多くは、プレカットと呼ばれる機械によって

事前に木材を加工したものを大工が組み上げて建てています。

先週、上棟した家も、もちろんこの方法で建てています。

そして、これだけ多くの家をプレカットによって建築しているのは、

世界的に見ても珍しく、日本のプレカット技術の高さは、

稲山正弘先生曰く、世界に誇れるもののようです。

その一方で、設計者の木構造に対する知識は、

大学の建築学科でも学ぶことは少なく

向上していないと言うのが現状のようです。

そこで、「架構を踏まえた軸組工法の家づくり」のできる人材育成を

目指して、木造住宅設計検定が行われることになりました。

今年の始めに、第1回目の検定が行われ、

私も受講して、3級の認定をいただきました。

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そして来年は、年明け早々に、第2回目の検定が行われます。

詳しくは、木造住宅デザイン研究会 ユア・ホームのサイトへどうぞ。

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現在、第1回目を受講したことがきっかけで、

第2回の準備をお手伝いさせていただいています。

写真は、第1回の今年のテキストですが、

次回のテキストの内容も、より充実していますので、

ご興味のお有りの方がいらっしゃいましたら、

一度、ユアホームのサイトに訪れてみてください。

意匠設計者向けの木造住宅設計検定のほかに、

プレカット技術者・構造設計者向けには架構検定があります。