以前、このブログで書いたことがありますが、
木造住宅の多くは、在来軸組み工法で建てられていて、
その内の多くは、プレカットと呼ばれる機械によって
事前に木材を加工したものを大工が組み上げて建てています。
先週、上棟した家も、もちろんこの方法で建てています。
そして、これだけ多くの家をプレカットによって建築しているのは、
世界的に見ても珍しく、日本のプレカット技術の高さは、
稲山正弘先生曰く、世界に誇れるもののようです。
その一方で、設計者の木構造に対する知識は、
大学の建築学科でも学ぶことは少なく
向上していないと言うのが現状のようです。
そこで、「架構を踏まえた軸組工法の家づくり」のできる人材育成を
目指して、木造住宅設計検定が行われることになりました。
今年の始めに、第1回目の検定が行われ、
私も受講して、3級の認定をいただきました。
そして来年は、年明け早々に、第2回目の検定が行われます。
詳しくは、木造住宅デザイン研究会 ユア・ホームのサイトへどうぞ。
現在、第1回目を受講したことがきっかけで、
第2回の準備をお手伝いさせていただいています。
写真は、第1回の今年のテキストですが、
次回のテキストの内容も、より充実していますので、
ご興味のお有りの方がいらっしゃいましたら、
一度、ユアホームのサイトに訪れてみてください。
意匠設計者向けの木造住宅設計検定のほかに、
プレカット技術者・構造設計者向けには架構検定があります。