週末は、木造住宅検定を行っているユアホームの合宿でした。

木造住宅検定は、設計者が意匠図の段階で

計画したプランで木造の軸組みを組んだ時に

問題になりそうな部分がないかをチェックする手法について

講習会を行いその手法を習得してもらい、

検定試験によって、習得できたかを確認するものです。

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今年度の検定に向けて、今年も芝浦工業大学の学生さんが、

名古屋、広島を中心とした100件の建物を

この手法を使って診断してくれました。

その100件の調査データを基に合宿では、

1件、1件、デザインレビューを行いました。

この作業、非常に勉強なります。

しかし、その反面、だいぶ凹みます。

木造住宅検定を普及させ、木造軸組み住宅の品質を

底上げしていかなければならないことを

まざまざと見せつけられるからです。

先ずは、木造軸組み工法の住宅を設計すると言うことの意味が、

この業界をはじめ、一般ユーザーの方々にも、

広く周知されることが、必要な気がします。

決して簡単なことではありません。

木造住宅設計検定及び架構検定の2級講習会が

昨日、今日の2日間、横浜で行われました。

2級は今年度が初めての開催でしたので、

細かい部分では準備不足のところも見受けられましたが、

全体としては、充実した、いい講習会になったと思います。

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写真は検定試験の発表をしているところです。

何を発表しているところかと言いますと、デザインレビュー案です。

木造住宅設計検定では、一人の設計者の目だけでは

どうしても発見しづらい瑕疵を第三者の目でチェックする事で防ぎ、

より良い住宅を実現するための仕組みとして、

特に、構造的な安全性と架構の生産性を重視した

デザインレビューについて学びます。

また、木造住宅架構検定では、構造に特化したデザインレビューを

構造レビューと呼び、こちらについて学びます。

デザインレビューが、木造住宅を建築する際に、

広く採用されるようになると木造住宅は、

今よりも数段良いものになるに違いないと思えるものです。

今日は、昨日に引き続き木造住宅検定2日目の

講義と検定が行われました。

関東地方では、昨夜から雪になった地域も多く、

受講される方々が無事到着するコトができるのか

心配されましたが、特に問題なく定刻に開始するコトができました。

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写真は、今朝逗子の駅へ向かう際に、

長柄隧道を葉山側から見上げたところです。

地上では全く雪の痕跡を感じることが出来ませんでしたが、

木々は薄っすらと白く雪化粧でしょうか、きれいでした。

木造住宅検定は、受講された方々からも概ね好評でした。

木造住宅検定で目指していることは

明日からでも実務に生かせるものです。

木造住宅に関わる多くの設計者に知っていただけたらと思います。

次回の3級は、1年後の開催になりますが、

来月には、2級の講習会及び検定が行われます。

その為の準備がそろそろ大詰めです。