先日、ブログでご紹介をしました7月中に着工しなければ

と言っていました葉山の住宅ですが、本日、遣り方を出しました。

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遣り方(遣形)とは、建物を建てていく際の基準をつくる

大切な作業です。作業の流れは次のようになります。

1)敷地の境界線を基準に、

  配置図に基づいた建物の大きさを地面の上に糸で示します。

2)地面に糸で示した建物の大きさよりひと回り大きく、

  建物の角になるところに杭を打ち込みます。

3)打ち込んだ杭に基準となる高さを出して

  貫板(グルッと横に渡した板)を水平になるように打ちつけます。

4)杭が動かないように出隅部分は

  筋違い(斜めに打ち付けてある板)で固定します。

5)最初に地面に示した建物の大きさを

  今度は貫板の高さにもう一度正確に糸を張って出します。

このような一連の作業をすることで、

正しい位置に建物を建てることが出来ることになります。

今回は敷地境界線に対して建物の配置が

平行ではありませんでしたのでちょっと神経を使いましたが、

思ったほど苦労することなく、無事完了できました。

次は地盤の補強工事です。

5月に住宅版エコポイントの発行される工事の対象期間が、

短縮されると言うニュースが流れました。

「環境対応住宅の普及」という制度の目的が

早期に達成される状況となってきたという理由から、

平成23年12月31日までに着工・着手した新築・リフォーム工事

から

平成23年7月31日までに着工・着手した新築・リフォーム工事

へと、5ヶ月間前倒しで終了するコトになりました。

そんな事態を受けまして、8月1日着工を予定しておりました、

葉山の新築工事は、急遽7月末の着工となりました。

そこで、先週末は、夏空の下、地鎮祭を執り行いました。

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神主様のご好意で、参列者はお隣のお宅の日陰に1列で並び、

お清めをしていただいているところです。

大変に日差しの強い日でしたので、日陰で、大変助かりました。

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一方、神主様は炎天下、装束をお召しになっておられるので、

滝のような汗を掻いておられました。

「この季節は、これが私たちの役目ですので」

と、笑いながら仰っておられましたが、

大変なことと推察いたします。

地鎮祭の式次第終了後、直会(なおらい)の席で、

施主さんから、「地鎮祭はやっておいて良かった」

との声を聴くことが出来て、何よりでした。

通常、新たに購入した土地に、家を新築される場合には

なるべく土地を寝かせておく期間を短くするように

設計をさせていただくことになります。

しかし今回は、クライアントさん自ら、

「焦らずにジックリと進めたい」とのご希望もあって、

やや、ゆっくりと進んでいます。

先週末には、これまでにご提案させていただいたプランを持って、

現地でシュミレーションを行いました。

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隣地の建物との関係や、太陽の動きはもとより、

部屋の広さや配置、動線、車の停め方まで

それぞれのプランの場合を当てはめてみます。

そうする内に、建物の形状が固まってきました。

お天気も良く、とても穏やかな日でしたので、

有意義な打合せになりました。

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息子さんもすっかりピクニック気分を満喫してくれていたようです。