今日も少し前のことになりますが、1月22日(日)に
よこすか芸術劇場で鑑賞した舞台
観世善正プロデュースの蝋燭能「草子洗小町」について。
予てより狂言を観てみたいと思っておりまして、
よこすか能という昭和62年より今回で30回目の
イベントの演目の一つが野村萬斎さんによる狂言と知り、
出掛けてみました。
この日の演目は、
観世流 素謡 「神歌」
観世流 仕舞 「蘆刈クセ」
観世流 仕舞 「白楽天」
和泉流 狂言 「業平餅」
観世流 蝋燭能 「草子洗小町」
最初の素謡「神歌」は、パンフレットによりますと、
能の代表曲『翁』を謡だけで上演するもので、
この日演じられる能・狂言の儀式性を高めるとありました。
仕舞は各演目のクライマックス部分を謡のみで演じるもので、
アシの名所、難波を背景に夫婦の情を歌う「蘆刈クセ」と、
唐の白楽天と住吉明神が和歌のやりとりを描く「白楽天」。
ここまでは、なかなか謡が聞き取れずに苦戦しました。
続いての狂言は、大衆娯楽というだけあって分かり易く、
会場に笑いも起こり、楽しい雰囲気で舞台が進みました。
豪華な衣装も見応えがあり、目も楽しみました。
最後の能は、200本の蝋燭の灯りによる幻想的な舞台の上で
繰り広げられる和のミュージカルといった感じでしょうか。
謡のみでなく、お囃子や舞も加わることで華やかになり、
事前に物語を知っていればより一層楽しいと思いますが、
知らなくても十分に楽しめました。
能もですが、特に狂言は機会があれば
また観てみたいと思うものでした。
明日の立春は、暖かく3月頃の陽気になるとのこと。
どうぞ、良い週末をお過ごし下さい。