先週末は、横浜市建築局と建築士会が主催の
地域材を知ろう!生産者から見る地域材の活用と可能性
の講習会へ参加してきました。
最初にお話をされたのは、
吉岡木材株式会社の専務取締役吉岡幹敏さん。
厚木市飯山で製材業をされていて、
神奈川県産材(スギ・ヒノキ)を山から直接丸太で仕入れ、
受注生産にて寸法対応をしているそうです。
乾燥方法が天然乾燥のため、
構造材の納期は半年以上必要とのことでした。
県産材の状況についてのお話しの中で、
認証生産者の登録は開始時の15社から31社へと倍増し、
原木取扱量も2,930m3から5,280m3へと増加しており、
製材強度は、スギ・ヒノキともにJAS基準強度と同等以上の
高い強度を持つことが実験結果より分かっているそうです。
2番目にお話しされたのは、
株式会社市川屋 常務取締役 市川 寛さん。
厚木市七沢にプレカット工場を持ち、
製材する丸太の90%以上が神奈川県産材ということで、
今後は、公共事業での木材利用に対応できるように
大断面集成材の加工も出来るようにと考えているとのことでした。
3番目は、株式会社浅岡装飾 代表取締役 浅岡新二さん。
内装業を営んでおられ、
横浜市南区総合庁舎の木質化整備工事で、
神奈川県産材を活用した工事を実際に行い、
その際の経験談をお話してくれました。
写真は、実際に使用した神奈川県産材の内装材です。
最後は、NPO法人道志・森づくりネットワーク理事の
佐藤光男さんより山林所有者の立場から見た
森林資源の実態についてのお話でした。
葉山の森林もこのまま放置されると20年後、30年後には、
枯れ木だらけになってしまう恐れがあると言われています。
葉山の海のきれいな水質や澄んだ空気は、
これら森林によってもたらされているものに違いありません。
国土の7割が森林という日本が、今後、いかに
生きた森と共に暮らしついでいくのか、真剣に
取り組まなければならない時が来ているような気がします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。