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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】   片付け好きの頭の中 「洗面脱衣室の片付け」

【2】   家づくり雑記帖 「住宅の省エネルギー化の推進2」

【3】   家づくりのいろは 「窓廻り―カーテンボックス―」

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【1】 片付け好きの頭の中 「洗面脱衣室の片付け」

こんにちは、片付け好きの久保です。今年も残すところ2か月を切り慌ただしさが増してきました。更には、日も短くなり、一日があっという間に過ぎていくような気がします。例えば、今日の葉山辺りの日の出から日の入りまでの時間はおよそ10時間半ほどです。一日24時間は変わらなくても太陽が出ている時間が短いことでこんなにも違う印象なものかと、改めて感じています。

さて今日は、前回の浴室の隣、洗面脱衣室の片付けについてです。一般的な洗面脱衣室は、洗濯機と洗面化粧台が設置されていることと思います。そこで、洗濯用品、グルーミング用品、バス用品等々ものでごった返す空間になります。更には洗濯物が持ち込む塵や埃、髪の毛で汚れやすい空間でもあります。そこで、一番気をつけていることは、床にモノを置かないことです。床置きのモノがないと掃除がし易く、狭い空間ですのでこまめに掃除をする気になります。今は一つだけ、ヘルスメータが床置きになっていて、その周りに溜まる汚れがいつも気になっており、何とかしたいと思ってます。

二人暮らしの我が家のタオルは湯上り用のバスタオルが6枚、手を拭く用のハンドタオルが6枚、輪が手前に来るようにたたみ浴室ドアを開けると手が届く、オープン棚に積み重ねています。上から使用し、洗濯したものを下へ納めます。使用後の塗れたタオルは、浴室ドアに取り付けたフックに掛けて乾かし、乾いたら洗濯カゴの中へ。少数精鋭、早く乾く麻のタオルを使用しています。パリッとしたタオルが好きな方は、気持ちよく使用できるのでお勧めです。ふわっと派の方には向かないかもしれません。

浴室とは違うことで、汚れやすい空間の洗面脱衣室を清潔に保つためには、床にモノを置かないようにすると、日々のお掃除がし易くなるのではないかと思います。次回は今回取り上げたタオル以外の洗面脱衣室でごった返すモノの片付けについて書きたいと思います。

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【2】 家づくり雑記帖 「住宅の省エネルギー化の推進2 」

こんにちは設計の田中です。
前回、省エネルギー基準が今年の10月1日から改正されたことについて書かせて頂きました。この改正によって、基準以上の断熱性能と省エネ設備を設置した住宅・建築物を設計、施工していくことが法的に定められる事になりました。松匠創美では、以前から取り組んできた住宅性能に関することですので、今日は、省エネ化住宅の家づくりの際にどんな事が関係してくるのかについて書いてみたいと思います。

省エネルギー基準では、「冬暖かく、夏涼しい住宅」が求められています。その為には、冬は、暖めやすく、室内から熱をできるだけ逃がさないように断熱化や気密化を図り、夏は、逆に室内の熱を逃がして涼をとるように通風や排熱をする事が大切です。
このように日本の住宅では、夏と冬では相反する事が求められる上に、日本の南北に長く四季があるという自然環境の複雑さにも対応していく工夫が必要とされています。
新しい省エネルギー基準の改正では「冬暖かく、夏涼しい住宅」の計画として建築計画だけでなく設備計画に関する性能が定められ、この両方の性能をバランスよく計画する事で快適な住宅が建てられると考えられると思います。

例えば建築計画について考えると、外壁や屋根の面積に大きく関わる建物形状は、断熱性能に影響します。建物の形状が複雑になればなるほど、暖めにくく冷めやすくなりやすいのです。また、窓の面積やその方位も同様に断熱性能に関わります。従来の家の場合ですと、冬の暖房時に逃げる熱の48パーセントは窓から逃げて行ってしまっていたと言われ、窓の断熱性能や気密性能は省エネ化住宅では重要なポイントになっています。

設備計画の方でいうと、選んだ設備機器の性能や設置条件の違いにより、電気、ガスなどのエネルギーの消費量が変わってきます。
どんな冷暖房設備を設置するか、どんな換気扇を付けるのか、それらの効率性はどうなのか、給湯方式は、又、水栓器具の種類はどんなか、照明では白熱灯を使うか、調光やセンサーの有無、発電設備の有無やその方式等が問われてきます。
例えば、換気扇に頼った外壁に面しない窓の無いトイレなどはエネルギー消費が高くなる方向になります。太陽の日射や通風や換気など自然のエネルギーを併用する事がポイントになります。

近い将来、建築計画、設備計画ともに建築確認申請の手続き内で計算書を提出し基準以下にすることが求められるようになり、全ての住宅が満たさなければいけなくなります。
そのこともあって、今後の家づくりではイニシャルコストだけではなく、ランニングコストが今よりももっと注目されてくると感じています。

省エネ化住宅、高断熱高気密住宅は、夏は暑いとか、窓が小さくて息苦しい、設備に頼っているというイメージが付いてしまっていますが、間取りや、仕上げ材、窓の取り方でとても居心地の良い住宅を計画する事は可能です。
是非一度、松匠創美のモデルハウス兼オフィスで体験してみて下さい。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の
家づくりの考え方https://hayama-ie.jp/thinking

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【3】家づくりのいろは 「窓廻り―カーテンボックス―」

こんにちは、千葉です。
先日気がついたのですが、葉山町の5時のチャイムが葉山町歌に変わっていました。葉山には素晴らしい町歌があります。堀口大學作詞、團伊玖磨作曲で、昭和55年3月3日に町歌に制定されたそうです。メロディもきれいですが、歌詞も葉山の良さが出ていて、とっても素敵ですので、インターネットで調べるお時間がありましたら、是非一度ご覧になって下さい。

今日の「家づくりのいろは」は、カーテンボックスについて勉強していきたいと思います。
カーテンボックスの特徴として、まず冷暖房効果が上がるという点があげられます。カーテンとサッシの間に隙間があると、熱や冷気が侵入、放出してしまい外気からの影響を受けやすくなるので、カーテンボックスを設置すると、かなり冷暖房効率が上がるようです。また、カーテンの上部や横からの光の漏れ防ぐことができます。この他、カーテンレールやロールスクリーンなどの目隠しにもなり、お掃除しにくくホコリのたまりやすい、レールやロールスクリーン上部も壁付けのカーテンボックスならすっぽり覆ってしてくれるので、ボックスの上をサッと拭くことができます。そして壁付けの場合は、ボックスの上に飾り物を置くこともでき、カーテンボックスそのものも部屋のアクセントにもなるようです。
カーテンボックスの種類には、天井埋め込みタイプ、梁・天井直付けタイプ、壁付けタイプなどがあります。

ちばメルマガカーテンボックス 桜の家の写真
松匠創美で取り付ける際は、木で造作したカーテンボックスをお薦めしております。木で造作されたものは、色などの経年変化が楽しめ、新建材とは違う味わいがあると思います。事務所兼モデルハウスにも窓廻りについていますので、是非見学にいらして下さい。
本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
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☆最後までお付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】   片付け好きの頭の中 「浴室の片付」

【2】   家づくり雑記帖 「住宅の省エネルギー化の推進1」

【3】   家づくりのいろは 「窓廻り―素材―」

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【1】 片付け好きの頭の中 「浴室の片付」

こんにちは、片付け好きの久保です。今年は台風の上陸機会が一番多い9月にはひとつも上陸せず、10月になって2つも上陸するという珍しい年でした。そんな10月もそろそろ終盤。年末に向け大掃除の準備を始められた方も居られるかもしれません。関東ではそろそろ天気が安定し、空気が乾燥し始めますので、片付けにも掃除にも良い季節になります。そこで今日は、掃除は大変ですが、比較的モノの少ない浴室の片付けについてです。

お風呂場には何を置いていますか。うちの風呂場には、固形石鹸、クエン酸、ボディウォッシュタオル、洗い桶、浴槽洗浄用スポンジ、排水口用ブラシ、スクイジー以上7点です。石鹸は髪やからだ、洗濯物を洗い、クエン酸はリンスと水垢とり、ボディウォッシュタオルはからだを洗い、洗い桶は、手桶としても使用できる小ぶりのモノで、洗濯桶としても使用しています。掃除道具3点は、上がる前に浴槽と排水口の掃除をし、最後に水を切るのに使用しています。

そして、最低でも1時間は入浴したい長風呂派の入浴のお供、入浴剤と読書台のヒノキ板は、浴室には置かず、洗面脱衣室に置いています。以前は浴室に置いていたのですが、濡れない方が管理しやすいことから、浴室に置くことをやめました。意外と、浴室に置かなくても入る時に持って入ればいいものは、浴室に置かない方が、管理しやすいようです。

浴室は、日々汚れが蓄積しやすいところ。日々お手入れすることで、汚れを溜めない方が、楽です。そこで、日常の掃除が、なるべくし易いように、浴室を片付け、置くものを最小限に絞ると良いのではないかと思います。

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【2】 家づくり雑記帖 「住宅の省エネルギー化の推進1 」

こんにちは設計の田中です。

先日、久保と一緒に住宅省エネルギー技術の設計者講習会に行ってきました。
これまでの住宅省エネルギーと言えば断熱性能と考えて頂いてよかったのですが、今年の10月1日から基準が改正され、断熱性能に加えて設備機器の消費エネルギーについても基準以下にする事となりました。今回からは住宅省エネルギーについて書いていきたいと思います。

現代社会のエネルギーは、衣・食・住・労働・移動・娯楽などの選択肢が増え、便利になればなるほど一層エネルギーを必要としてきました。このままでいくと1985年頃の世界の消費エネルギーと東京でオピンピックが開催される2020年の世界の消費エネルギーを比較すると約2倍になると考えられています。さらに、日本では温暖化問題や大震災を契機としたエネルギー問題に直面しております。このことから、将来に向けて低炭素型の社会をつくることが大きな課題となっています。

省エネルギーが日本で取り上げられる事になったのは、1973年のオイルショックがきっかけです。1973年度と比較してみると2011年度では、工場などの産業部門では経済部門が大きく拡大したにも関わらずエネルギーの消費はほぼ横ばいだそうですが、家庭部門では2.1倍、業務部門では2.8倍と増加しています。家庭部門は自家用自動車を除く家庭での消費、業務部門は事務所ビルや商業施設、サービス業です。つまり建物の内部でのエネルギー消費量が増加しているという事になります。

家庭部門のエネルギー消費量が増加している要因は、人口増加や核家族化を起因とした世帯数の増加と、設備機器の高効率化を上回る機器の大型化、多様化、普及率の上昇です。
低炭素型の社会に向けてのポイントとなってくるのは、家庭での照明、家電製品や暖房、給湯の占める役割の大きさから、これらの「必要となるエネルギー量を少なくする」「効率よく少ないエネルギー量で賄う」「住まい方でエネルギー消費を減らす」です。

例えば、夏場に小屋裏の熱や西日が原因で家の中が暑くて暮らしにくくならなければ、能力の大きなエアコンは必要なくなります。冬であれば熱が逃げにくく暖め易ければ、暖房機器の能力を下げる事ができます。

この様なことから、省エネルギー基準が今年の10月1日から改正され、ある基準以上の断熱性能と省エネ設備を設置した住宅・建築物を設計、施工していかなければならなくなりました。

次回は、新しい省エネルギー基準の改正によって、クライアントさんに関わってくる事について書いてみたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】家づくりのいろは 「窓廻り―素材―」

こんにちは、千葉です。
先日、子ども会のハロウィンに参加した、我が家の子ども5人。上の子2人はお菓子をあげる側、下の子3人はお菓子をもらう側で、それぞれ楽しんだようです。しばらくお菓子は買わなくていいほど、頂いてきました。

今日の「家づくりのいろは」は、今まで「窓廻り」で様々な窓の勉強をしてきましたが、それらの素材について勉強したいと思います。

サッシでは、断熱性能が高い順に、木、樹脂、アルミといった材質が用いられ、最も普及しているアルミサッシは、寸法精度が高く、気密性・耐久性に優れている半面、室内の熱を失いやすく結露しやすい素材で、樹脂サッシは、断熱性・遮音性が高く、結露しにくいものの、強度ではアルミサッシに劣るそうです。木製サッシは高い断熱性のほか、木の温かみという特徴がありますが、腐食や狂いが出やすいという面も持ち合わせています。
こうした各素材の特徴を活かし短所を補った形で、開発されたものが、複合サッシと言って、室外側にアルミ、室内側に樹脂や木を使用したサッシです。

窓2

ガラスでは、シングルガラス、ペアガラス、トリプルガラスと多層になるほど断熱性能が上がり、空気層の厚さでも断熱性能が大きく異なってきて、日本の標準的な空気層の厚さとしては、6mm、12mm、16mmとあるそうですが、数値が高いほど効果は高くなるそうです。さらに松匠創美でよく使うガラスとして、Low-Eペアガラスという製品があります。これは、ペアガラスの片方の表面に特殊膜をコーティングすることにより、2枚のままで、3枚分に近い断熱性能を持たせることができるという優れ物です。3枚の重量のものに比べて、開閉しやすく、サッシの金具にも負担をかけないという利点があるようです。
窓廻りを考えるときの参考にして頂ければ幸いです。
本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】   片付け好きの頭の中 「衣類の片付け たたみ方編」

【2】   家づくり雑記帖 「戦後日本住宅伝説-4」

【3】   家づくりのいろは 「窓廻り―引き違い窓―」

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【1】 片付け好きの頭の中 「衣類の片付け たたみ方編」

こんにちは、片付け好きの久保です。8月末に急に涼しくなったと思えば、10月になってもまだまだ暑い日があったりと、近年は季節の移行がスムーズに進まないことが多くなり、衣替えのタイミングを計ることが難しくなりました。しかし、10月からは学校を始め官公庁、オフィスなどでは冬服に衣替えになました。

そこで今日は、衣類の片付け たたみ方編として、私が衣類を片付ける際に気をつけていることをご紹介いたします。
ひとつ目は、見渡せることです。手持ちの衣類が扉を開けた時や、引出しを開けた時に、中に入っているモノが見渡せるようにたたむことです。そうすることで、コーディネイトもしやすいですし、何より死蔵品を生みにくくできます。

もうひとつ気をつけていることは、取り出しやすさです。何枚も積み重なっていると、下のモノを取り出す際に上のモノが崩れてしまったり、ぎゅうぎゅうに詰め込んであると、衣類がしわになったり、一枚だけ取り出したいのに、隣のモノまで出て来てしまい、たたみ直さなければならなくなったりすることを避けるためです。

最後のひとつは、取り出す側は『輪にする』ことです。これは、小学生の頃、毎年夏のキャンプで訪れていたキャンプ場の指導員のお兄さんに、毛布のたたみ方として教わりました。それ以来ずっと気をつけていることです。

以上3つのことに気をつけて手持ちの器に合わせ、たたみ方のルールを決めます。器と衣類との組み合わせで、いろいろな方法が考えられますので、基本ルールを作っておくと、揃ってきれいに納まると思います。

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【2】 家づくり雑記帖 「戦後日本住宅伝説-4」

こんにちは、設計の田中です。
ながらく続いた、埼玉県立近代美術館で開催されていた「戦後日本住宅伝説-挑発する家・内省する家」展のお話も今回で最後にしたいと思います。今回紹介するのは1970年代の住宅で今、大活躍中の建築家の設計した住宅が登場し始めます。

1960年代から70年代前半に渡って、日本は世界に対して公害大国のイメージを残してしまった事もあって、住宅の造り方にもひとつの大きな特徴が現れてきたそうです。それは、外に閉じつつ採光や通風を効果的に取れるように窓を設けるという事だそうです。また、それとは別に僕が感じた特徴は、建築家それぞれの個性が建物にハッキリと現れてくる時代でもあるということでした。

1974年に完成した、原広司さんの自邸は南北に長細い家です。その南北を段状に突き抜けるように2階吹抜のホールが計画されています。ホールの中央にはメインストリートも言える廊下があり、その左右にシンメトリの形状でリビングやキッチン、個室、水廻りが連なる小屋のように計画されています。そのホールの景色はシンメトリで幾何学的ではありますが、まるでイタリアの集落のようでもあります。原さんは、人が集まって暮らす秩序を集落を通して研究された方で、後にその手法で京都駅も設計されます。

1975年に完成した幻庵という別荘(茶室)は、石山修武さんのデビュー作で、通常はトンネルなどに使う鋼板製のパイプ(コルゲートパイプ)を使った筒状の住宅です。それまでもコルゲートパイプを使った住宅はありましたが、石山さんの幻庵では、一見してロボットの顔のようなデザインが大変なインパクトで、ふざけているかの様ですが、ドア、窓、階段、照明など細部に渡って鉄で造られ、職人さんの技が活かされた工芸品のようなところが、石山さんらしいと言えるのではないかと思います。

1976年に建てられた住吉の長屋は、メディア露出度No1の安藤忠雄さん設計です。ウナギの寝床と言われる間口が狭く奥行が長い「長屋建築」をコンクリート打ち放しで造りました。なんと言っても、その特徴は中庭です。元々長屋建築では中庭から光を取り入れる間取りになっていますが、安藤さんの中庭は家を二つに分断させてしまいました。雨の日にトイレに行くにも傘をささなければならない住宅として大変話題になりました。決まり事を壊す大胆な発想と、それを完成させてしまう安藤さんの代表作中の代表作です。

1976年に完成した中野本町の家は新国立競技場の反対立場で話題の伊東豊雄さん設計です。大きな中庭をぐるっと一周できるその建物は外から見ると白い壁の塊です。ところが中庭に対しても窓が沢山ある訳ではありません。伊東さんは洞窟をイメージしていたようでスリット窓から所々差し込む光は有難味を強く感じます。排気ガス問題などの時代感が現れているのかのような、常に新しい素材や表現にチャレンジし続ける伊東さんらしい住宅なのだと思います。

今日まで個性豊かな住宅を紹介してきましたが、その殆どが現存していますし、取り壊し決定しているものや、いくつか取り壊された住宅も、今でもとても惜しまれています。また、会場にも沢山の人が来ていて皆さん熱心に見ていました。
そんな展示を見て、あらためて思い入れある家づくりをして行きたいなと思いました。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方https://hayama-ie.jp/thinking

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【3】家づくりのいろは 「窓廻り―引き違い窓―」

こんにちは、千葉です。
秋は運動会や遠足、ハロウィンなど、子どもには楽しい行事が多いですが、親はお弁当作りなどで忙しくなりますね。季節の変わり目ですので、体調管理をしっかりしていきたいと思います。

今日の「家づくりのいろは」は、「引き違い窓」について勉強したいと思います。

引違窓

引き違い窓は、今まで勉強してきた窓の中では、皆さんもよくご存じの形状ではないかと思います。
引き違い窓は、2枚以上の窓ガラス戸をそれぞれ異なるレールにはめ、滑らせて開閉する窓で、住宅などでは最も一般的に採用されているそうです。
開閉が楽な半面、窓を全開にしても、最低1枚分は窓が建具内にとどまるため、滑り出し窓のような開き窓と比較すると開放感が少ないという一面があるようです。
近頃では、引き違いテラス戸というふうに言われていますが、少し前は取り付け位置により、掃き出し窓(床からの窓)や腰高窓(腰の高さからの窓)や肘掛け窓(床に座った時に窓枠に肘が掛けられる窓)と呼ばれていました。私はこちらの呼び方の方が好きですが、あまり使われなくなっているようです。
引き違い窓を施錠するときの鍵をクレセントと言って、窓と窓の召し合わせ部分についているものが普通でしたが、最近は戸先錠という鍵が引手に装備された引き違い窓もあり、デザイン性にも優れる上、防犯にもなるということです。
引き違い窓を考えられる際は、是非、戸先錠仕様のものもご覧になって見て下さい。
本日も最後までお読み下さりありがとうございました。

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