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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】   片付け好きの頭の中 「玄関の片付け」

【2】   家づくり雑記帖 「 雪対策 」

【3】   家づくりのいろは 「窓廻り―ローマンシェード―」

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【1】 片付け好きの頭の中 「玄関の片付け」

こんにちは、片付け好きの久保です。今朝のコト、出掛けようとして既に玄関で靴を履いている松田から「2階に鍵ありますか?」と声がかかりました。2.3日に1度はあるコトなのですが、その都度、そこに居合わせた者は全員、今までしていたことの手を止め、鍵を探さなければならなくなります。これって、ちょっと傍若無人な行為ではありませんか。他にもメガネ・携帯・上着バージョンもあります。

そこで、玄関に置いておくと良いと思うものの一番目に鍵を上げたいと思います。鍵を開けて入ったらすぐに所定の場所へ置けば、出掛ける時まで家の中で使用することもなく、出掛ける際にはすぐに出掛けられます。うちのようにスペースを設けても置いてもらえないと意味がないのですが・・・。自分はとても便利にしています。

ということで、今日は玄関の片付けについてです。玄関は外と内の境界にあたりますので、汚れやすい空間ですが、一方で玄関は家の顔とも呼ばれる空間ですので、極力きれいにしたいところです。原則、汚れやすい空間には掃除がし易いようなるべく床に物を置かないこと。そこで、脱いだ靴は玄関の土間に放置しないようにすることをお勧めします。ほんのちょっとのことです。習慣にしてしまえば何の苦にもなりません。

玄関収納は、靴を納めることがメインで、他には靴磨きセットや、傘、印鑑も玄関にあると便利です。犬を飼っている場合、犬用の散歩グッツや足拭きタオルなども置きたいモノです。このように生活スタイルによって玄関に納めるものには幅があります。小さいお子さんがいらっしゃる場合にはベビーカーや3輪車などのちょっとした遊具まで納められると便利ですし、自転車やバイク通勤の場合レインコートなど濡れたものを掛けられるスペースが欲しいですので、シューズクロークのような空間が取れると玄関収納がより充実します。

最近では、うれしくないことですが、災害が頻発していますので、非常持ち出し袋なども避難経路のひとつ玄関に置かれることも考えられます。大掃除の際に、玄関収納に骨が折れて使えなくなった傘やサイズが合わなくなってしまったり、修理が必要になっている靴がないか、一度点検して見るのはいかがでしょうか。

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【2】       家づくり雑記帖 「雪対策 」

こんにちは設計の田中です。
12月に入り各地で大雪に見舞われ、雪とは無縁かと思っていた四国の被害状況にはとても驚きました。国土交通省では「異例の降雪に対する国土交通省対策本部」が設置され、この冬は常設するとの事です。思えば、関東地域に大雪が降り大パニックになったのも今年の2月の話でした。という事もあり、今日は、「雪対策」について書いてみたいと思います。

地球温暖化と言われていますが、一方で近年、寒冷期とも言われていて、豪雪、大雪が日本各地で増えています。
昭和時代の豪雪は数回記録されましたが平成に入り、しばらく豪雪記録はありませんでした。平成18年になると「平成18年豪雪」という大災害が発生し、平成22年以降は毎年各地で豪雪が記録されています。今年の2月には、関東でも大雪が記録されました。また、これらの豪雪や大雪では、転落死や屋根からの落雪による窒息死、関東では交通事故死と多くの人的被害を生みました。

建築でも被害が多く発生しています。今年2月の大雪では、積雪に対する備えが無い関東地方の一般店舗、駅のホーム、商店街アーケードの屋根、くまがやドームの屋根や中学校の体育館の屋根などが雪の重さに耐えきれずに崩落しました。
青梅市第三中学校や、彩の国くまがやドームの場合、行政指導されていた30センチの積雪量を考慮して設計していたそうですが、実際に崩落した時は想定を上回る約60センチの積雪量だったそうです。

住宅計画の場合で新しい雪対策というと、「無落雪屋根」です。その昔、久保と一緒に務めていた設計事務所でも関わらせて頂いた事がありました。雪が多く降る地方にも関わらず屋根を平らに計画し、雪を意識的に積もらせます。積もった雪は天然の断熱材となり冬暖かいという計画です。雪質が軽い北海道を中心に広がっています。その他、板金屋根を暖めて雪下ろしの手間を省く「屋根融雪」工法もあります。熱源は電気もガスもあるようで、少し大がかりですがリフォームで設置する事も可能です。
政府によると大雪の死亡事故の内、3人に2人は雪下ろし時の落下事故で、65歳以上の高齢者が多いので、高齢社会の寒い地方の家づくりには「無落雪屋根」も「屋根融雪」もお勧め工法ではないかと思います。
雪が殆ど降らなかった東京以南の場合の雪対策は、「雪止め」を屋根に取り付けるかどうか、という事になると思います。
豪雪地方では雪止めは付けず、雪が度々降る地方では取り付けて、雪が滅多に降らない地域は余り取り付けない。というのが一般的でした。
コチラで板金屋根の雪止めの画像をご覧になれます
豪雪地方で取り付けない理由は、雪の重みで雪止めが壊れる、雪下ろしの際は邪魔になる場合があるという事で、雪が度々降る地方で雪止めを取り付ける理由は、屋根の雪が、雪崩のように落ちてきた時に、樋が壊れる、近隣の庭や歩行者、自動車に対して危険という事が言われていました。東京以南の場合は「普通」や「常識」が無く、意見が様々なのが現状だと思います。

これからは、寒冷期で今まで雪が余り降らなかった地方にも雪が降る。異常気象による一時的な大雪も増える。住宅の高断熱化で屋根に積もる雪の積雪量が増すと言う事も言われています。雪対策としては、見通しがつけにくい、予測が付かない時期ではありますが、変わって行く環境や住宅事情を見守って行きたいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】家づくりのいろは 「窓廻り―ローマンシェード―」

こんにちは、千葉です。
いよいよ年末の大掃除やおせち作りの時期がやってきてしまいました。一年があっという間に感じます。スッキリきれいに片づけて、気持ちを新たに新年が迎えられるといいですね。

今日の「家づくりのいろは」は、ウィンドウトリートメントのローマンシェードの役割について勉強していきたいと思います。
ローマンシェードは、生地を昇降装置に取り付けて、上下に開閉するものだそうです。カーテンは左右に開閉して、開けたときには窓の両側に生地のたまりができるのに対し、ローマンシェードは、上部にたまりができるという違いがあります。
シェードに使う生地は、ロールスクリーンのように加工しないため、ほぼカーテンに使う生地を使用でき、生地本来の風合いを楽しめるようです。
また、高さを調節して日差しや、隣の建物の上からの視線を遮るのに有効で、シェードの開いている下の部分からは、お庭などの見たい景色を直接楽しむことができます。
両開きのカーテンのたまりが邪魔かなと思われる方にはお勧めかもしれません。小さい子どもがいるお宅では、上にあげてしまえば触って汚すことがないという利点もあります。
今年の「家づくりのいろは」はいかがでしたでしょうか?文章を書くのが苦手な上に、勉強しながらお伝えするということは、とても難しいと感じています。
今年も最後までお読み下さりありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎え下さい。
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今年も1年間「木の家を知る・建てる・暮らす」メールマガジンをお読みいただきましてありがとうございました。
スタッフそれぞれの視点、それぞれの角度から家づくりの事、皆さまにお伝えできたのではないかと思っております。
来年もなるべく分かりやすく、楽しめる内容をお伝えできるよう、頑張ってまいりたいと思っています。
それでは良いお年をお迎え下さい。来年も宜しくお願い致します。
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☆最後までお付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】   片付け好きの頭の中 「取扱説明書と保証書の片付け」

【2】   家づくり雑記帖 「省エネ住宅の室内の空気環境 」

【3】   家づくりのいろは 「窓廻り―ウィンドウトリートメント―」

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【1】 片付け好きの頭の中 「取扱説明書と保証書の片付け」

こんにちは、片付け好きの久保です。この間の日曜日、愛用の電動歯ブラシが動かなくなってしまいました。この電動歯ブラシは、昨年の1月に購入した物で、まだ2年弱しか使用していないため、修理を依頼してみることに。早速メーカーへ問い合わせますと、保証期間が2年間とのことで、現時点では補償の対象になるかもしれませんとのことで、購入日が分かるものを添付して本体を郵送するように説明を受けました。

そこで、保証書を保管している4冊のファイルから電動歯ブラシの取扱説明書と保証書を探します。すると、探している途中に既に手元にはないものの保証書などが、ちらほら目につきました。これまで使用していたものを買い換えた場合には、自然と入れ替えが行われますし、新しく仲間入りしたものの場合には、追加されます。ところが、手放したものや使えなくなり処分した物については、ついつい放置されることになるのです。

手放すときにも忘れないようにできることが一番いいと思うのですが、時々見直して、ファイルを片付けるようにすることも必要かもしれません。最近では取扱説明書がネットで閲覧できるようになり、取扱説明書は保管していないという方も増えているようですが、まだまだ、そこまで割り切れませんので、この機会に、すべてのファイルに目を通し、年内に保証書ファイルの片づけを行おうと思います。

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【2】       家づくり雑記帖 「省エネ住宅の室内の空気環境 」

こんにちは設計の田中です。
12月になり本格的な寒さを感じることもあり、仙台育ちの僕は炬燵が懐かしく思ったりもします。先月のメルマガでは、住宅の省エネルギー化の推進について書きました。省エネルギー化が進むと、これまでの住宅とは違う暮らし方というものを理解する必要があります。今日はそんな省エネ住宅の室内の空気環境について書いてみたいと思います。

省エネ住宅は、これまでの住宅と比べて断熱と気密の面で高い性能を持っていますで、給気や換気の面で注意が必要です。その性能と注意点を理解していれば、快適で環境負荷の少ない暮らしをする事が出来ますが、一方で、理解せずに暮らしていると、特に窓を閉め切りたい冬季には危険な状況になる場合も考えられます。

例えば、ガスファンヒーターや石油ストーブで、「開放型」と呼ばれるストーブの使用時が危険です。「開放型」とは室内の酸素を利用して燃焼し、発生した二酸化炭素を室内に放散するタイプの事で石油ストーブやガス栓に繋げるガスファンヒーターがそれです。このストーブの使用時には酸欠や一酸化炭素中毒を避ける為に多くの換気をする必要があります。昔ながらの感覚で暖気が逃げるといって窓を閉め切り、換気をしないでいると危険な事になるので、必ず注意をして頂かなければなりません。

酸欠や中毒についてはキッチンのガスコンロの使用時も同様で、燃焼して失われた酸素を室内に補充してあげなければなりません。キッチンには必ず給気口が設けられていますので、ガスコンロを使用する場合は換気扇を回すのと一緒に給気口を開ける事を忘れないでください。また、うっかり給気口を開け忘れてしまいがちなのが、卓上コンロを使う時ですので、その場合も注意して下さい。

それから省エネ住宅では、冬季でなくても、また火を使用していなくても、新築入居時は普段から換気を行うよう心掛けなくてはなりません。新築して間もない時期は、建材やクロス、新調した家具などから、ホルムアルデヒドなどの発揮性有機化合物の影響で、目や鼻や頭に痛みが感じられる場合があります。快適なはずの新築での暮らしが辛いものにならない様に注意したいところです。
それから油断しがちなのが、人が大勢集まった時の換気です。想像以上に酸素が失われていたり、汚れていたりするそうです。

最後に、空調設備機器の維持管理や追加工事についても少し知っておいてもらいたいと思います。今の住宅には換気扇だけでなく給気口が必ず設置されています。この給気口にもフィルターが取り付いていますので、掃除を行うようにして下さい。
それから、住み始めてからエアコンの設置をする時に新しく貫通孔を開ける場合は、工務店に一度相談してみて下さい。省エネ住宅の外壁には、気密性を高める為の施工がされていますので新しいエアコンの貫通孔が断熱や気密の欠陥とならないようにしたい所です。

省エネ住宅になると、火の温もりから少しずつ遠ざかっている気がしたり、今まで人気が高かった石油ストーブも活躍しにくくなったりと、少し寂しさも感じられますが、寒さで縮こまらなくてもいい暮らしは、やっぱり良いものだと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】家づくりのいろは 「窓廻り―ウィンドウトリートメント―」

こんにちは、千葉です。
我が家の子どもたちは、クリスマスツリーを飾り、外にも電飾を付け、サンタクロースに何をお願いしようか考える、楽しい時期を過ごしています。インフルエンザが少し流行りだしたそうですので、楽しくクリスマスを迎えたいですね。
今日の「家づくりのいろは」は、ウィンドウトリートメントのカーテンの役割について勉強していきたいと思います。
窓の断熱性能が悪かったころのカーテンは、室内に冷気が入り込まないようにするための大事な役割を果たしていたため、布にヒダ(プリーツ)をつけて布地の密度を濃くして、断熱効果を上げていたそうです。しかし、最近では窓の断熱性能がとても良くなってきたので、必ずしも厚手の布とレースやオーガンジーなどの透過性のある布の2重掛けをしなくてもよくなってきて、カーテン自体の役割が光の取り入れ方や目隠し効果などに変わってきたようです。更に、最近のカーテンはどちらかというと、装飾としての役割が大きく、そのため布へのヒダを必要としないものも出てきたようです。ノンプリーツと言ってカーテンを閉めた時には、1枚の布が掛けてあるようなカーテンもあるそうです。
また、カーテンはロールスクリーンやシェードと違って、カーテンを閉めたままでも、隙間から出入りが出来る良さや、窓を開け風が入り込んでもロールスクリーンやブラインドの様にカタカタと音がせずに閉めておける良さがあります。
これらのカーテンには、特殊な機能を備えているものがあり、遮光、防炎、ウォッシャブル、遮音、抗菌など様々なものがあるようです。
掛けるカーテン1つで、空間のイメージはずいぶん変わると思いますので、取り付ける場所や向き、窓の大きさなどによって、楽しく選ぶことができるといいですね。
本日も最後までお読み下さりありがとうございました。

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☆最後までお付き合いいただきまして ありがとうございます☆

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】   片付け好きの頭の中 「洗面脱衣室の片付け」

【2】   家づくり雑記帖 「加地邸をひらく-継承をめざして」

【3】   家づくりのいろは 「窓廻り―ウィンドウトリートメント―」

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【1】 片付け好きの頭の中 「洗面脱衣室の片付け その2」

こんにちは、片付け好きの久保です。ここ数日、葉山辺りの山も色づき始めました。紅葉と呼ぶには及びませんが、全体に枯葉色の中にところどころ紅や黄色に色づいた葉がポツリポツリと見られます。それでもその山の移ろいは眺めて楽しいものです。

さて今回は、前回に引き続き洗面脱衣室の片付けについてです。平均的に洗面脱衣室は一坪ほどの場合が多く、決して広いスペースではないと思います。しかしこの空間は、洗面所であり、脱衣室であり、更には洗濯場の役割もあります。

洗面所としては、洗顔や歯磨き、メイクやヘアスタイリングが行われ、これらに関わる洗顔石鹸や髭剃り、歯ブラシに歯磨き粉、基礎化粧品やメイクセット、ヘアブラシやヘアスタイリング剤にドライヤー、コンタクトレンズなどもあるかもしれません。
脱衣室としては、前回取り上げましたタオルを始め、入浴剤、読書台など浴室で使用するもの、バスマットやヘルスメーター、洗濯カゴなども必要で、他にも綿棒や爪切り、ハサミなどのグルーミング用品、絆創膏なども湯上りに使用することが多いので、ここへまとめて置いています。
洗濯室としては、洗濯用石鹸やホワイトビネガー、漂白剤、干すためのハンガーやピンチハンガー、洗濯バサミなどと、アイロンや霧吹きもここにまとめています。
更には汚れやすい空間ですので、掃除道具類もここへまとめます。雑巾、ウエス、コロコロ、不精箒、ちりとりや掃除機用ゴミパックのストック、水垢取り用にクエン酸水のスプレーなども置いています。
また、多くはありませんがストック類もそれぞれ保管しています。

皆さんの家の洗面脱衣室には何が必要ですか。モノは、一番必要とされる所に置くこと。そしてそれぞれのモノには、落ち着ける居場所を用意してあげること。これが片付く第一歩ではないかと思います。
重なって取り出すことが難しかったり、使わなくなったものがいつまでも放置されていたりすることがないよう、大掃除前に、一度点検してみるのはいかがでしょう。

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【2】 家づくり雑記帖 「加地邸をひらく-継承をめざして 」

こんにちは設計の田中です。
久保のブログでもご紹介させて頂きましたが、先日、葉山に建っている加地邸の展覧会とそのシンポジウムに行ってきました。
とてもとても貴重な住宅で、開催は今月いっぱいです。今度の土、日曜日で最終になりますので、まだ行かれてない方は、是非足を運んでみて下さい。
という事で、今日は、加地邸について書きたいと思います。

加地邸は、建築家、遠藤新による設計で1928年に竣工した個人住宅です。
遠藤新は、近代建築の三大巨匠のひとり、アメリカ人建築家フランク・ロイド・ライトの日本における一番弟子の方でした。旧帝国ホテルの設計をしていたフランク・ロイド・ライトの設計事務所でライトの補佐をし、ライト自身が帰国した後も他の弟子たちと一緒に工事を完成させ、その後も日本でライトが基本設計したものを完成させ続けた人です。
後にライト自身が「弟子たちの中で、自分の設計手法を忠実に続けているのは遠藤新だけ」と評価していたそうです。

そんなライト建築、ライトデザインを継承している加地邸で、世代交代の準備として、建物に合わせてデザインされた家具や照明器具の詳細な調査が行われました。そして、これまでは建物の所有者の意向で、一般公開を一度も行わなかったのでしたが、近隣地域の方の協力もあって今回初めて一般公開される事となったのでした。

加地邸は、葉山町の山の中腹に建築されていて、歩いてしか行くことは出来ません。坂道を登って加地邸の門をくぐり、アプローチの石畳と階段に立つと、正面に現れる建物の姿は、正にライト建築そのものです。雑誌やテレビ番組、CMなどで、建築業界の方じゃなくとも、これまで目に触れる機会があったであろう世界がそこには広がっています。

石貼りの目地はライト建築独特な雰囲気で、石と左官と木材との絶妙なバランスは、安定感と優しい印象を与えてくれています。窓も加地邸に合わせて繊細にデザインされ、それらを雨から守る、板金も巧みにデザインされています。
庭に出て少し離れて建物を見れば、複雑な建物の形は合理主義とは、かけ離れたものです。背後の山の稜線より低く抑えられ、景色に対して謙虚さすら感じる屋根の形は、日本建築や浮世絵に学んだと言われているフランク・ロイド・ライトの特徴がハッキリ見て取れると思いました。

内部に入ると、更に驚きます。
家具からドアから暖炉から照明器具に至るまで加地邸の為のデザインが隅々まで施され、既製品と思われる物が殆どありません。全てが本物のモダンデザインです。
間取りは、敷地の傾斜に合わせて、上がったり下がったりですが、庭や眺望を楽しめるように計算されていました。

そして、久保と一緒に驚かされたのは、その建物の性能と機能です。
夏に屋根の熱を逃がす為の仕組みは、今現在、日本の住宅づくりで主流になってきている棟換気システムが使われていました。また、喫煙が盛んに行われていた時代でしたから室内の換気専用の窓も計画されていて、室内の換気能力の高さについてはシンポジウムでも話題になっていました。

松匠創美では、「丈夫な構造」と「良質な素材」以外に、「住まいの性能」も、とても力を注いできた部分でした。今回、86年前の建物がこれほど進んだ機能と性能を持っていた事に驚かされ、感動しっぱなしのひと時でした。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の
家づくりの考え方

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【3】家づくりのいろは 「窓廻り―ウィンドウトリートメント―」

こんにちは、千葉です。
前回、葉山町歌のお話をしましたが、葉山小学校の校歌も堀口大學作詞、團伊玖磨作曲で、とても元気の出る曲です。そして、この校歌には踊りまでついています。入学したら、まず校歌の踊りを覚えるというくらい伝統的なもののようです。入学式や運動会のときなどに踊るのですが、見ているこちらも元気をもらえます。

今日の「家づくりのいろは」は、ウィンドウトリートメントについて勉強していきたいと思います。ウインドウトリートメントとは、ウィンドウは窓、トリートメントは「あしらい」という意味で、カーテン、シェード、スクリーン、ブラインドなど窓装飾を総称して、そのように呼ぶそうです。今日はその中のカーテンについて勉強してみたいと思います。

カーテン
カーテンは、ドレープ、プリント、シアー(レース)、ケースメントという種類に分けられるようで、ドレープは厚手の布による重厚なカーテン、プリントは綿などの平織りプリントを施したもの、シアーは透過性のある薄い織物によるカーテンでレース的な使い方をし、ボイル(ガーゼのように平織りで薄地の布)、ジョーゼット(強いよりをかけた糸でちりめんのように仕上げたもの)、オーガンジー(透けるような薄地の平織り物)などが使用される、レースは透過性のあるたて編みのラッセルレースが主流で、ドレープと2重掛けすることが多いもの、ケースメントは透かし織りのカーテンで太い糸で粗く作ったものが中心で外部からの視線を気にしない場所に一重で掛けることが多いカーテンだそうです。
カーテンと一口に言っても、選ぶ内容がたくさんありますね。次回は、これらのカーテンの様々な形について勉強してみたいと思いますので、また読んで頂けたら嬉しいです。
本日も最後までお読み下さりありがとうございました。

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☆最後までお付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美

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