こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木で注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】 こんな感じに過ごしています  「 鵠沼のpas a pasさん 」

【2】  家づくり雑記帖  「省エネルギー住宅 その1    」

【3】 家づくりのことば  「 ヒウチ 」

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【1】 こんな感じに過ごしています  「 鵠沼のpas a pasさん 」

こんにちは 田村です。

9月最初の日曜日 前日の大雨と雷でお天気が不安でしたが なんとか 回復したようなので 友達を誘い鵠沼にある「pas a pas」さんへ出か けました。

実は以前 葉山の森戸海岸のすぐそばで犬グッズのお店を開いていた 「syna&bani」さんが お店を移してオープンしたのがこのパザパさん です。 葉山にあった頃は 事務所からも近いので 仕事帰りに時々寄り道し ては 犬用のおもちゃやおやつを買って帰って 我が家の犬たちの ご機嫌をとったりしていました。お店の中には 犬と一緒に過ごせる カフェもあって いつか犬を連れてお茶を飲みに行きたいと思って グズグズしていたら“お店を閉めます”と言う事に。 とても残念に思ってしばらく経った頃 鵠沼で新しいお店を始めたと 聞き ようやくですが犬達も一緒に車で行くことにしたのです。

葉山から鵠沼までは海岸線(134号線)を通ればさほど遠い距離 ではありません。ただし夏の観光シーズンや時間帯などによっては 大渋滞になる道ですので 気をつけなくてはいけません。 夏休みも終わったのでもう大丈夫かと思いましたが・・まだまだ夏は 続いているようで 鎌倉の海岸辺りはとても混み合っていました。

渋滞を抜けると 今度は湘南地区の名物?と言ってもいいのではと思 うほど車一台通るのがやっとの細い住宅街の路地を 冷や冷やしなが ら抜けて出て お店に辿り着きました。

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2階建ての建物の1階には フランス惣菜のお料理が頂ける「pimoniho」 さんというカフェがありました。 そちらに興味が向きましたが 犬もいることもあって まずはパザパ さんのある2階へ。ステンドグラスの扉が目印のお店に足を入れると 葉山にあった頃よりも グッズやフードの種類が増えていて 私や犬 達も友達が呆れるほどちょっとテンションが上がってしまいました。

オーナーさんや2匹の看板犬にも挨拶が終わったところで ようやく 落ち着いて店内を見渡すと 2階から1階下を望める吹き抜けがある ことに気が付きました。そこからは 料理の美味しそうな匂いが登っ てきます。次は犬を留守番させてお料理を頂きたいね と話していた ら「テラスか屋上でよければワンちゃんと一緒にどうぞ」と声をかけ ていただきました。

犬が怖がって外階段が登れなかったので 屋上は断念してテラスで 私はキッシュを友達は生ハムのオープンサンドを頂くことにしました。 見た目も美しく盛り付けられたお皿のお料理はとても美味しく 夏の 終わりの気持ちのいい風と・・犬たちの熱い視線を感じながら優雅な 時間を過ごす事ができて人間は大満足です。 犬たちには新しいリードとおやつを忘れずに買って帰りましたので なんとかご機嫌は損ねずに 家路につく事ができました。

少し遠くになってしまったのは寂しいですが 素敵なお店が増えたの はとても嬉しいことでした。

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【2】  家づくり雑記帖  「 省エネルギー住宅 その1 」

こんにちは設計の田中です。

先週お電話をいただいて、「夏の家の中が暑くてたまりません」との ご相談を受けてお宅へ伺ってきました。 その家は1972年完成で築40年になるコンクリートと木造の混構 造の立派な家です。特にコンクリートが暑くなるとの事で当時の図面 を拝見すると案の定、断熱材が入っていませんでした。と言うことで 今日は、断熱と深い関係のある省エネルギー住宅について書いていこ うと思います。

1973年と1979年に日本ではオイルショックが起きます。その 影響を受けてできたのが、1980年(昭和55年)の「エネルギー の使用の合理化に関する法律」(通称:省エネ法)です。 この省エネ法により工場等、建築、機械器具(現在では、事業、輸送 も含まれます)のエネルギーの合理化が進められ、一般の戸建て住宅 では、努力目標として暖房や冷房等のエネルギー効率の向上を目的に 断熱材を屋根、外壁、床に入れるようになりました。

その後、数回の法律改正が行われ、求められる断熱性能が向上してい きます。過去の改正年と通称、等級は下記の関係になっています。

1980年(S55年) 旧省エネルギー基準(等級2) 1992年(H5年)改正 新省エネルギー基準(等級3) 1999年(H11年)改正 次世代省エネルギー基準(等級4) 2008年(H20年)一部改正 トップランナー基準が追加

さて、歴史を更に遡って、エネルギーと呼べるものが木炭くらいしか 無かった平安時代には、今と逆で夏場に人が亡くなるケースが多かっ たそうです。そんな事もあって日本の建築の形状は、夏季の高温多湿 対策によって発達してきたと言われています。ですが、現代では上下 水道、冷蔵庫の発達で夏場の衛生対策が進歩したことにより、省エネ の観点から夏だけでなく、冬場の対策が大切になってきました。

南関東などの比較的温暖な地域では、住宅の場合、次世代省エネルギ ー基準(等級4)で断熱計画をすることで、外気温の影響を受けにく い室内環境にすることが可能で、冬季は家中どこへ移動しても快適に なり、夏季では、小屋裏の温度上昇や、西日の影響を軽減できるよう になります。

昔、一部屋だけ冷暖房器具をフル稼働させていた時の事を思うと、家 全体を温度管理可能にすることは、ランニングコストが上がり、エコ じゃないと思ってしまいがちです。また、設備の性能に頼った自然と の関わりが少ない住宅になるようなイメージもあるかも知れません。 しかし、実はそうでもないのです。

次回、その辺をまとめてご紹介したいと思います。

設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思 う建築用語がたくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や初め て耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○  ヒウチ

各業者さんから届く見積で、項目数がとても多いのが窓廻りと、構造材 などの部材です。 見積書の枚数の多さに一瞬気が遠くなることもありますが、家を建てる 事は、それだけ部材数が多く手間暇がかかる事なんだと少し感じたりし ています。

その沢山ある部材の中で今回気になってしまったのは、構造材のひとつ で「火打ち」と言うことばです。 私が知っている火打ちは、時代劇の中で気風のいいおかみさんが「アン タ頑張ってきてよ!」と 旦那さんの肩越しで両手に持った石をカチカ チと打ち合せて火花を散らす「火打ち石」の事しかなかったので、見積 で目にするなんて思ってもいませんでした。

その火打ちの事ではないと思いましたが、どこに使われるのか聞いてみ ると「上に見えるでしょう?」と久保が指で天井を指しました。 私が座る席の右上は吹き抜けになっていて、パソコン作業で目が疲れた 時などは上を向いて、2階天井近くにあるしっかりとした木の梁を眺め ては、疲れを癒しているのですが、その梁と壁が接する位置に、もう一 本斜めに組まれた材があって、梁ほどは太くありませんが、きっとこれ は家を支える補強材なんだろうな?とぼんやりと思っていました。

それが火打ちだそうです。

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実は昨年の3月に起きた地震の時、揺れが大きくてとても怖かったので すが、私は意外と冷静でいることができました。それは、梁を支えてい る火打ちをいつも見ていたので、いきなり家が倒れたりすることはない からきっと大丈夫と思っていたからなんです。 家の構造が全て見える訳ではありませんが、よくよく見ると私の頭の真 上の2階床組みにも、火打ちが組まれていました。 目に見える安心は、いざという時が来ても慌てずに行動できると実感し ています。

○ 火打ち

小屋組、床組の水平面にあって、斜めにいれて隅角部を固める部材の総称。 (建築学用語辞典 岩波書店より)

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木で注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】 こんな感じに過ごしています  「 夏を楽しむ 」

【2】  家づくり雑記帖   「 長持ちさせる住宅  」

【3】  家づくりのことば  「 スベリダシ窓  」

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【1】 こんな感じに過ごしています  「 夏を楽しむ 」

こんにちは、田村です。

8月も残りわずかになりました。 この頃になると残暑に耐えられず夏バ テをするので 仕事帰りや休みの日に家から出ることも少ないのですが 今年は少しヤル気を出して 夏を楽しもうと町で行われるお祭りや 海 岸に出かけてみました。

まず仕事からの帰り途中に 葉山町役場の隣りの春になると桜やツツジ が綺麗に咲く花の木公園内にある広場で行われた「献燈会」というお祭 りを見てきました。 小さなやぐらに提灯が飾られ その上では太鼓や篠笛を吹く子供たちが 軽やかにお囃子を奏でていました。屋台も3~4台と小さなお祭りです が のんびりした雰囲気がとてもほのぼのとしていて心が温かくなりま した。

そして事務所の夏休みの中日にあったのが「森戸の浜の盆踊り大会」 です。久保と空ちゃんがよくお散歩する森戸海岸で行われる盆踊りは 以前も紹介しましたが バンドの生演奏で踊れるちょっと珍しい盆踊り で 町内の各地区で行われる中で1番の人気を誇っています。 演奏される曲目は「東京音頭」「炭坑節」「花笠音頭」と「葉山音頭」 で 前の3曲は全国的に知られていますので 皆さんだいたい踊れるの ですが・・肝心な「葉山音頭」は メロディーや歌詞などは覚えやすい のですが とても踊りの振付が複雑で 皆さんの苦労している様子が見 受けられました。そんな私も未だに踊りきれず悔しい思いをしています。

実は海が近いと言っても 私の家からは歩くと20分はかかるので 一 年を通してあまり海へ行かないのですが 夏の時期は波間向こうに見え る富士山の横に沈む夕日を見たくて 日が陰りはじめた頃に 暑さで夏 バテ気味の犬たちのお尻をせっついて 砂浜まで散歩に出かけます。 薄ピンクと茜色のコントラストで綺麗に染まった雲と空を背景に 海の 上に黒くクッキリと映える富士山は 見るたびに違った表情をしていて 本当に美しいのひと言です。この富士山を 海の家から流れる気持ちの いい音楽を聞きながら ビール片手に可愛い犬たちと一緒に眺めている と「夏の葉山っていいなぁ。」と口に出さずにはいられません。

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・・・とまったりし過ぎて肝心な海水浴を忘れてましたが もうクラゲ が出始めて 泳ぐにはちょっと危険な時期になってしまいました。 それでも 今年は少し日焼けもできて 色々楽しめました。

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【2】   家づくり雑記帖   「長持ちさせる住宅 」

こんにちは設計の田中です。

最近、僕のコーナーでは、無垢のフローリングの性質や手入れ方法、 外壁の藻の話、シロアリの話と、住まいの維持管理に関係することに ついて書いてきました。 それは、松匠創美のwebページにも書いた「百年住み継いで欲しい家」 に関係しております。 今日は、この「欲しい」に関係がある話しを紹介したいと思います。

住宅の利用期間は、イギリスでは平均77年、アメリカでは55年と 言われているそうですが、日本では平均30年だそうです。 国土交通省によると、1981年以降に建築された住宅が日本では 約6割に対して、イギリスでは、1950年以前に建築された住宅が 4割だそうです。

こうした、背景には、気候環境や、災害頻度、文化、国民性と様々な 要因があり、一概に比較できる物では無いと思いますが、日本の場合は、 戦後の高度経済成長が大きく関わっています。 経済の発展と共に、生活水準の向上が大きなニーズに成長した日本では、 新築志向が強くなります。それと同時に土地神話という言葉も生まれ 次々に宅地開発が進み、新築住宅の為には山でもお屋敷でも取り壊され ました。

しかし、バブル経済の崩壊でそんな神話も崩れ去り、不景気と呼ばれて きた社会では本当の豊かな暮らしが考え直されます。 そんな中、豊かな暮らしのヒントとして「長持ちさせる住宅」が提案 され始めています。

住宅を所有する為には、建設費の他に維持管理が掛かってきますが、 一世代限りのメンテナンスフリーを目指して新築するよりも、世代を 超えて維持管理をしていく方が、経済的負担が減り生活にゆとりが 生まれると言われています。また、国も、こまめに手入れをした住宅に 資産価値のつく社会を目指していますし、現代の住宅性能であれば、 長持ちさせることで環境への負荷も減り豊かな社会と暮らしが得られる と言われています。 これから先、住宅の維持管理に関するものとして、住宅の履歴書や 管理手帳、プロ向けの維持管理・劣化診断など、だんだんと注目を集めて くると思います。

松匠創美でも、長持ちさせられる愛着ある住宅になるようにと、無垢の木 や、その他の仕上材についてはクライアントと肌触りや風合い、強度の 他に、メンテナンスについて話し合いながら一緒に家づくりを進める ようにしています。

設計:久保歩美・田中伸二 松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】  家づくりのことば

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う 建築用語が たくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や 初め て耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ スベリダシ窓

通勤や犬の散歩途中にご近所の家々を眺めていると、どこの家庭も節電意 識の高まりからか、気温が高い時間帯でもクーラーをあまり使わない暮ら しをされているようで、窓を開けて自然の風を取り入れ涼んでいる様子を この時期に見かけるようになりました。

そんなことから最近よく目につくようになった窓があります。 それが「辷り出し」と言う窓です。 この窓は、引違い窓と違って建物の外側にせり出す特徴があるので、とて も目につくのですが、仕事中にも見積の入力をしていると「縦辷り出し」 と「横辷り出し」と2種類のことばがあることに気が付きました。

そこで、ミーティングがひと段落した時にこの話をしてみました。 すると「縦辷り出し窓はどう開くかわかる?」と質問が飛び出しました。 顔から汗がにじみ出てきそうなくらい考えていると「縦辷り出しは 窓枠 の縦方向に回転軸が付いていて それを軸に窓は縦に滑り出して開くんだ よ。横辷り出しは、窓枠の横方向、水平に回転軸が付いているから横に滑 り出すんだよ。」と教えてくれました。

011-3写真 : 上/縦辷り出し窓 下/横辷り出し窓

A-03

辷り出し窓は 開口部分が広く利用できるので 外からの風を室内に取り 込むことや 室内にこもった空気を出す機能が高いそうです。 引違いのように左右どちらかが塞がらないので 解放感があり心地よい風 を感じることができるように思いました。

○ 辷り出し窓 (滑り出し窓)

上がまち(または一方の縦がまち)が回転軸となり壁の面内方向に上下 (または水平)移動し、下がまち(またはもう一方の縦がまち)は開く際 に上下をステイに支えられながら外部に出ていく障子で構成される窓。

(建築学用語辞典 岩波書店より)

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こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木で注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】 こんな感じに過ごしています 「 ボンジュール 」

【2】  家づくり雑記帖 「 シロアリの話 」

【3】 家づくりのことば  「 ロ―イ―ガラス 」

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【1】 こんな感じに過ごしています 「 ボンジュール 」

私が小学生の頃のことです。夏の暑い日 車に乗るときは窓を全開にして走っていたことを覚えています。
R134の葉山トンネルを抜けた左手に 葉山では有名な老舗のパン屋さん「ボンジュール」さんがあって その窯からパンが焼き上がる匂いはトンネル内に広がり ふわっと車内にも入り込んできて鼻の穴をピクピクしないではいられませんでした。

週末になると 朝一番で食パンを電話注文して 父の運転する車に兄と一緒に乗り込み パンを受取りに行くのがとても楽しみで熱々のパンが入った紙袋を どちらが持つかで兄とよく喧嘩をしながら 美味しそうな匂いを我慢できず家に着く前にパンの端をちぎってはこっそり食べたりしていました。

白い漆喰の壁に洋瓦の屋根の洋館が 葉山ではランドマーク的な存在のボンジュールさんの近くに松匠創美はあるので クライアントさんに「トンネル手前のパン屋さんの前を通って・・」と場所の案内をすると「ボンジュールさんね。」とご存じの方がほとんどでした。

そのボンジュールさんが 今年の2月に閉店すると聞いたときは本当に驚きました。土日になると東京のナンバーを付けた車が 沢山停まっていたり 平日でも足を運ぶ人は沢山いましたから 葉山の代表的なお店が閉店してしまうのは 慣れ親しんだ住民にとっては哀しいことでした。

あの建物がなくなってしまうのは残念と思っていた数ヵ月後 以前の職人さんなどが集まり 新しい名前「ブーランジェリー・ボンジュール」(現在は閉店)として新たにパン屋さんを開くという話が。しかもオープンは7月です。話が早くてまたまた驚いてたら あっという間に開店しました。

装いを新たにした建物は基本の形を残して 壁は白から薄い茶系に塗り替えられ 広々としたオープンカフェスタイルに改修されました。店内では焼き立てのパンと一緒に食事やお茶が飲めたり 夜遅までお酒を楽しむこともできるようにもなりました。
パンの販売スペースも大きさは変わらないものの 天井が高くなったり工房は一面大きなガラスが張られていて こちらもオープンな感じです。

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肝心なお味の方は 全体的に歯ごたえや味にやさしい感じがしました。まわりでは以前より美味しいという声や 昔のあのパンが懐かしいという声を色々聴きますが 帰りに寄り道できるお店が増えて嬉しい事もあり 葉山のランドマークとしてこれからも頑張っていって欲しいと思っております。

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【2】  家づくり雑記帖 「 シロアリの話 」

こんにちは設計の田中です。
先日、デッキ工事のご相談を受けた先でシロアリを見つけました。今までは巣の後や木を食べた後などは見たことがありましたが、ゾロゾロと歩く姿を見たのは始めてだったのでビックリしました。
ということで、今日はシロアリについて書いていこうと思います。

日本にいるシロアリは22種類だそうです。シロアリと呼ばれてはいますが、実は蟻の仲間ではなく、殆どの人が苦手な家の中でこの季節よく見かけるあの虫の仲間です。それでも社会性は女王アリや働きアリ、兵隊アリがいるなど、蟻に似ているところがあります。

家に害を加えるシロアリは、ヤマトシロアリとイエシロアリです。
日本全国に生息しているヤマトシロアリは、家に加える害はイエシロアリに比べると少ないと言われています。土中や木などの餌場そのものが巣になっていて、餌が無くなったり、家の完成後、木の乾燥が進行することでシロアリの生活環境が悪くなると、巣そのものを移動していきます。家の柱に巣を作った場合でも、あまり高い場所まで食べないで巣を移動してしまうそうです。
一方のイエシロアリは、神奈川県より西の本州、四国の温暖な沿岸部と九州沖縄に生息しています。イエシロアリの場合は、巣を移動しないで、そこを拠点に周辺の餌を食べるそうです。イエシロアリの場合は家全体に害を加える事もあるようで、気づくのが遅れた場合の被害が大きいそうです。

シロアリの発見方法は、木材をたたいた時の音の確認以外は主に目視です。
シロアリの羽アリの存在や、風や光を嫌う習性があるので床下の蟻道を調査したりします。また、床下の基礎や束の上に吹き溜まりの様な盛土があった場合もシロアリの仕業です。適度の湿気を保つために土を木材の隙間に盛る習性があるそうです。

もしシロアリがいた場合は、やはり薬剤駆除が主流だと思います。最近の薬剤は、水性の薬剤とか、マウス試験で安全が確認されている等と言われているものもありますが、やはり科学物質です。科学物質の代わりにヒノキチオールを多く含むヒバ油を使用する方法や、建物全体としての対策で、シロアリが好まない樹種を土台や柱に使う方法、水分を含んでいる木材を好むため、床下や外壁の乾燥状態を保つような工法も考えられます。雨漏れなどの修理もとても大事な対策の一つのようです。

シロアリもまた、自然のもので絶対大丈夫は難しいようですが、自分に合った方法を相談してみるのが良いと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方

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【3】 家づくりのことば

私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。

○ ロ―イ―ガラス

クライアントさんと共に住宅設備の各メーカーショールームを廻ってきた久保が「田村さんの為にもらってきたのよ。」と一冊のガラス製品カタログを手渡してくれました。たくさんある建築用語の中で ここ最近窓やガラスについて取り上げることが多いので今その事に興味があるんだろうと 気にかけてくれたのです。

基本から高性能ガラスのことまで表記されているカタログの中に 最近見積や打合せのでよく目にすることが多くなった“Low-Eガラス”を取り上げたいと思います。

このLow-Eガラス 見た目は普通の透明なガラスのようですが 片面に特殊金属膜をコーティング加工することで普通のガラスよりも「温室効果」が高いことが特徴なんだそうです。

寒い日に暖房をつけていてもカーテンを閉めていないと 窓からどんどん温めた熱が逃げていきますが 室内側にコーティング面を向けることで その熱を逃がさないよう防いでくれるそうです。また 夏の日射しが強い地域では 日光を遮るよう外側に向けることで遮熱性も高くなり 表面温度を抑えクーラーなどの効きをよくしてくれるそうです。

葉山は海や山からの自然の空気の流れが働いて風通りがあるため 暑い夏でもクーラーのお世話になる事は少ないのですが 日射しが強い日が多くグリーンカーテンやヨシズなどをかけている家をよく見かけます。風を通したいのに 日除けなどで遮ってしまったら・・涼しさも半減です。

この熱い夏に窓を開け放し風を通して その窓が日除けの効果を発揮して熱も防いでくれるなんて暑がりの私にはとても理想なガラスです。
エネルギーの利用方法も問題になっていますので ガラスを選ぶことで解決できることもあるのがわかりました。

○ Low-Eガラス

Low-EのEはEmissivityの略で、放射。つまり、Low-Eとは「低放射」を意味しています。熱は伝導や対流、放射というかたちで伝わります。伝導、対流は熱の移動を防ぐ複層ガラスの中空層が担当しています。Low-Eガラスは、熱の伝わり方の中で最も厄介な放射を抑えます。
(旭硝子板ガラス建材総合カタログより AGCグラスプロダクツ株式会社)

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☆お付き合いいただきまして ありがとうございます☆

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