こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木で注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。
【1】 こんな感じに過ごしています 「 ボンジュール 」
【2】 家づくり雑記帖 「 シロアリの話 」
【3】 家づくりのことば 「 ロ―イ―ガラス 」
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【1】 こんな感じに過ごしています 「 ボンジュール 」
私が小学生の頃のことです。夏の暑い日 車に乗るときは窓を全開にして走っていたことを覚えています。
R134の葉山トンネルを抜けた左手に 葉山では有名な老舗のパン屋さん「ボンジュール」さんがあって その窯からパンが焼き上がる匂いはトンネル内に広がり ふわっと車内にも入り込んできて鼻の穴をピクピクしないではいられませんでした。
週末になると 朝一番で食パンを電話注文して 父の運転する車に兄と一緒に乗り込み パンを受取りに行くのがとても楽しみで熱々のパンが入った紙袋を どちらが持つかで兄とよく喧嘩をしながら 美味しそうな匂いを我慢できず家に着く前にパンの端をちぎってはこっそり食べたりしていました。
白い漆喰の壁に洋瓦の屋根の洋館が 葉山ではランドマーク的な存在のボンジュールさんの近くに松匠創美はあるので クライアントさんに「トンネル手前のパン屋さんの前を通って・・」と場所の案内をすると「ボンジュールさんね。」とご存じの方がほとんどでした。
そのボンジュールさんが 今年の2月に閉店すると聞いたときは本当に驚きました。土日になると東京のナンバーを付けた車が 沢山停まっていたり 平日でも足を運ぶ人は沢山いましたから 葉山の代表的なお店が閉店してしまうのは 慣れ親しんだ住民にとっては哀しいことでした。
あの建物がなくなってしまうのは残念と思っていた数ヵ月後 以前の職人さんなどが集まり 新しい名前「ブーランジェリー・ボンジュール」(現在は閉店)として新たにパン屋さんを開くという話が。しかもオープンは7月です。話が早くてまたまた驚いてたら あっという間に開店しました。
装いを新たにした建物は基本の形を残して 壁は白から薄い茶系に塗り替えられ 広々としたオープンカフェスタイルに改修されました。店内では焼き立てのパンと一緒に食事やお茶が飲めたり 夜遅までお酒を楽しむこともできるようにもなりました。
パンの販売スペースも大きさは変わらないものの 天井が高くなったり工房は一面大きなガラスが張られていて こちらもオープンな感じです。
肝心なお味の方は 全体的に歯ごたえや味にやさしい感じがしました。まわりでは以前より美味しいという声や 昔のあのパンが懐かしいという声を色々聴きますが 帰りに寄り道できるお店が増えて嬉しい事もあり 葉山のランドマークとしてこれからも頑張っていって欲しいと思っております。
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【2】 家づくり雑記帖 「 シロアリの話 」
こんにちは設計の田中です。
先日、デッキ工事のご相談を受けた先でシロアリを見つけました。今までは巣の後や木を食べた後などは見たことがありましたが、ゾロゾロと歩く姿を見たのは始めてだったのでビックリしました。
ということで、今日はシロアリについて書いていこうと思います。
日本にいるシロアリは22種類だそうです。シロアリと呼ばれてはいますが、実は蟻の仲間ではなく、殆どの人が苦手な家の中でこの季節よく見かけるあの虫の仲間です。それでも社会性は女王アリや働きアリ、兵隊アリがいるなど、蟻に似ているところがあります。
家に害を加えるシロアリは、ヤマトシロアリとイエシロアリです。
日本全国に生息しているヤマトシロアリは、家に加える害はイエシロアリに比べると少ないと言われています。土中や木などの餌場そのものが巣になっていて、餌が無くなったり、家の完成後、木の乾燥が進行することでシロアリの生活環境が悪くなると、巣そのものを移動していきます。家の柱に巣を作った場合でも、あまり高い場所まで食べないで巣を移動してしまうそうです。
一方のイエシロアリは、神奈川県より西の本州、四国の温暖な沿岸部と九州沖縄に生息しています。イエシロアリの場合は、巣を移動しないで、そこを拠点に周辺の餌を食べるそうです。イエシロアリの場合は家全体に害を加える事もあるようで、気づくのが遅れた場合の被害が大きいそうです。
シロアリの発見方法は、木材をたたいた時の音の確認以外は主に目視です。
シロアリの羽アリの存在や、風や光を嫌う習性があるので床下の蟻道を調査したりします。また、床下の基礎や束の上に吹き溜まりの様な盛土があった場合もシロアリの仕業です。適度の湿気を保つために土を木材の隙間に盛る習性があるそうです。
もしシロアリがいた場合は、やはり薬剤駆除が主流だと思います。最近の薬剤は、水性の薬剤とか、マウス試験で安全が確認されている等と言われているものもありますが、やはり科学物質です。科学物質の代わりにヒノキチオールを多く含むヒバ油を使用する方法や、建物全体としての対策で、シロアリが好まない樹種を土台や柱に使う方法、水分を含んでいる木材を好むため、床下や外壁の乾燥状態を保つような工法も考えられます。雨漏れなどの修理もとても大事な対策の一つのようです。
シロアリもまた、自然のもので絶対大丈夫は難しいようですが、自分に合った方法を相談してみるのが良いと思います。
設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方」
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【3】 家づくりのことば
私(田村)が 事務所内で飛び交う会話の中に「今のは何だろう?」と思う建築用語が たくさんあります。なんとなく聞き覚えのある言葉や 初めて耳にする言葉などをここで少し紹介したいとおもいます。
○ ロ―イ―ガラス
クライアントさんと共に住宅設備の各メーカーショールームを廻ってきた久保が「田村さんの為にもらってきたのよ。」と一冊のガラス製品カタログを手渡してくれました。たくさんある建築用語の中で ここ最近窓やガラスについて取り上げることが多いので今その事に興味があるんだろうと 気にかけてくれたのです。
基本から高性能ガラスのことまで表記されているカタログの中に 最近見積や打合せのでよく目にすることが多くなった“Low-Eガラス”を取り上げたいと思います。
このLow-Eガラス 見た目は普通の透明なガラスのようですが 片面に特殊金属膜をコーティング加工することで普通のガラスよりも「温室効果」が高いことが特徴なんだそうです。
寒い日に暖房をつけていてもカーテンを閉めていないと 窓からどんどん温めた熱が逃げていきますが 室内側にコーティング面を向けることで その熱を逃がさないよう防いでくれるそうです。また 夏の日射しが強い地域では 日光を遮るよう外側に向けることで遮熱性も高くなり 表面温度を抑えクーラーなどの効きをよくしてくれるそうです。
葉山は海や山からの自然の空気の流れが働いて風通りがあるため 暑い夏でもクーラーのお世話になる事は少ないのですが 日射しが強い日が多くグリーンカーテンやヨシズなどをかけている家をよく見かけます。風を通したいのに 日除けなどで遮ってしまったら・・涼しさも半減です。
この熱い夏に窓を開け放し風を通して その窓が日除けの効果を発揮して熱も防いでくれるなんて暑がりの私にはとても理想なガラスです。
エネルギーの利用方法も問題になっていますので ガラスを選ぶことで解決できることもあるのがわかりました。
○ Low-Eガラス
Low-EのEはEmissivityの略で、放射。つまり、Low-Eとは「低放射」を意味しています。熱は伝導や対流、放射というかたちで伝わります。伝導、対流は熱の移動を防ぐ複層ガラスの中空層が担当しています。Low-Eガラスは、熱の伝わり方の中で最も厄介な放射を抑えます。
(旭硝子板ガラス建材総合カタログより AGCグラスプロダクツ株式会社)
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