昨日は予定通りに、無事、上棟するコトができました。

クライアントからも、「やっと実感が沸いて、楽しみになってきた」と

言っていただき、ホッとひと安心です。

しかし、上棟に立会った後、事務所に戻りましたら、

丁度、計画停電が始まってしまい、

昨日はブログの更新をお休みさせていただきました。

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徐々に厳しい現状も、明らかになってきています。

材木屋さんから情報によりますと、

外壁の下地に貼る、針葉樹合板などは東北地方の太平洋岸に

工場が集中しているので、壊滅的な被害を受けたようです。

また、内装の下地に貼る、石膏ボードの工場や、

住設機器メーカーの多くも、東北地方に工場があり、

同様に直接的な被害を受けたようです。

間接的な被害につきましては、少し時間をかければ、

対応できることと思いますが、

クライアントとお約束した建物をきちんと完成させるために、

今後の動向を見極めながら対応を検討していくことが

必要になっているようです。

今朝は、一番で港南区の現場へ向かう予定でした。

横浜市の場合、木造2階建ての専用住宅も

中間検査が有ります。その検査に立ち会うためです。

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ところが、事務所を出発しようとしていますと、

現場から電話が入り、「もう検査員さんがきてるよ」とのこと。

随分と早い到着の知らせに、慌てて出かけました。

お約束の時間には、なんとか到着しましたが、

既に検査は入念に行われた後でした。

到着すると早速サインをして検査完了です。

特に指摘事項など無かった事が、何よりでした。

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中間検査では軸組の組み上がりの状態を確認します。

上の写真に有りますような金物がシッカリと取付けてあるかとか、

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外壁の構造用合板が、適正な釘ピッチで取付けられているか、

などなどです。

検査に立会うだけでなく設計者も、

見落としがないようにシッカリと確認することが必要です。

昨日は、上棟した現場のことを書きましたが、

実は昨日、最近ずっと土地を探しているけれども

中々いいところに出会わないと仰っていらっしゃる方と

お話しする機会が有りました。

その話の中で、「上棟ってなんですか?」と問われましたので、

今日は上棟について触れたいと思います。

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松匠創美で建てている、在来軸組み工法の家の場合、

事前に工場で材料を加工しておいて、

ほぼ一日で、柱を建て、梁を掛け、棟を上げます。

 *棟とは屋根の一番上に取り付けられる木材。

この棟を上げるという行為から、これを上棟と言っています。

最近では雨が掛からないようにするために、

屋根の下地を貼るところまでを一日で行っています。

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上棟の日は、大工にとってはかなり気合が入る1日のためか、

高所作業もテキパキとこなしています。

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驚くのは、こんな急勾配の屋根の上を

小走りする勢いで作業している大工がいることです。

安全第一で、よろしくお願いいたします。