今日も引き続き、富弘美術館のことです。昨日少し触れましたが、

今回楽しみにしておりました美術館のバックヤードツアーは、

富弘美術館 学芸員の桑原みさ子さんが案内してくださいました。

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桑原さんによりますと、展示室が円形に決まったことで、

当時いろいろな方に相談されたそうですが、どなたに聞いても

「曲壁はやめた方がいい」とのアドヴァイスを受けたそうです。

そこで設計のヨコミゾマコトさんとは何度も定例会議で意見を重ね

ヨコミゾさんもその意見に耳を傾け、それに答えて下さって、

角のない曲壁が作品を包み込むかのような

この、たのしい美術館が出来上がったそうです。

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また、富弘さんの作品は水彩と言う、

保存することが非常にむずかしい画材で描かれているために、

劣化を最小限にとどめるべく、収蔵庫の仕様には

細心の注意を払い造られたそうです。

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富弘さんは車いすでの移動になりますので

車いすで館内のどこへでも自由に移動しやすいようにと

バックヤード部分までバリアフリーを心掛けてありました。

最後には電気室まで見学させていただくことができ、

充実のバックヤードツアーでした。

次回は富弘さんの作品のことに触れたいと思っています。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

今日も引き続き、日帰りバスツアーの話です。

上州富岡駅の見学後はバスで富弘美術館まで移動です。

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富弘美術館は、緑豊かな草木湖のほとりに建っています。

建物の設計は、ヨコミゾマコトさんによるもので、

2006年の日本建築学会賞を受賞されています。

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美術館建築として有名な2004年開館の金沢21世紀美術館は

円形建物の中に四角い部屋がいくつも設けられていたのに対し、

富弘美術館は、51m×51mの正方形の建物の中に

円形の部屋がいくつも納められている形になっています。

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『空のへや』からは中庭に植えられた

富弘さんの作品に描かれている植物を楽しむことができます。

この部屋のように建物内部に向かって開いている窓には

部屋が円形ですので、曲面のガラスが入っています。

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一方、外部に向かって開いている窓には、

正方形の建物のためフラットなガラスが納められています。

この休憩室は、とても寒い日や今回のようにお天気が優れない

そんな日にも湖と緑をたっぷりと楽しむことができるようにと

自然を採りこむ工夫がされていました。

今回のツアーでは学芸員の方によるバックヤードツアーがあり、

楽しいお話を伺うことができましたので、

次回は、その時のお話を。

最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

今日で4回目になります日帰りバスツアーの続きです。

ツアーは富岡製糸場を後にして昼食を食べに歩いて移動です。

お昼は手の込んだ木製窓が赴きのある建物の萬屋さんで

お弁当をいただくことになっています。

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スケジュールによると昼食時間は35分。

食べるのが遅い者としては頑張りどころです。

食後には上州富岡駅を見学したいと思っていましたので、

黙々と、美味しく食べきりました。ごちそうさま。

食後はバス出発までの25分、上州富岡駅の見学へと向かいます。

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上州富岡駅、列車の到着するホーム自体は、

昔懐かしい姿を残していましたが、

その駅舎はとてもモダンな門のような建物でした。

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資料によりますとこの駅舎、公開設計競技により

「開かれた公共性」ということで選ばれた

とても大きな意義ある建造物のようです。

その新しさは理解しつつも、そこに立った個人的感想としましては、

留まりたいと思うものではありませんでした。

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トイレの壁には松匠創美でもデッキ材として馴染みのある

セランガンバツ材が使用されておりましたので、

これは中まで入ってチェックしておきました。

バスツアーの話はまだもう少し続きます。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。