今日も引き続き、富弘美術館のことです。昨日少し触れましたが、
今回楽しみにしておりました美術館のバックヤードツアーは、
富弘美術館 学芸員の桑原みさ子さんが案内してくださいました。
桑原さんによりますと、展示室が円形に決まったことで、
当時いろいろな方に相談されたそうですが、どなたに聞いても
「曲壁はやめた方がいい」とのアドヴァイスを受けたそうです。
そこで設計のヨコミゾマコトさんとは何度も定例会議で意見を重ね
ヨコミゾさんもその意見に耳を傾け、それに答えて下さって、
角のない曲壁が作品を包み込むかのような
この、たのしい美術館が出来上がったそうです。
また、富弘さんの作品は水彩と言う、
保存することが非常にむずかしい画材で描かれているために、
劣化を最小限にとどめるべく、収蔵庫の仕様には
細心の注意を払い造られたそうです。
富弘さんは車いすでの移動になりますので
車いすで館内のどこへでも自由に移動しやすいようにと
バックヤード部分までバリアフリーを心掛けてありました。
最後には電気室まで見学させていただくことができ、
充実のバックヤードツアーでした。
次回は富弘さんの作品のことに触れたいと思っています。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。