子供の頃、絵を書くことは自分にとっての日常でした。

そして、まちの風景を絵に描くときには

電線と電柱を描くことで絵がグッとリアルになるので

電線や電柱は絵の中に描いた方が良いと思っていました。

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大人になって、家を建てる仕事をするようになり、

完成した建物の写真を撮る際に、

プロのカメラマンさんに撮影を依頼すると

大変な手間をかけて電線を消してくださるのです。

電線や電柱があることでリアルになると考えていた私は

どうしてそんなに写真の中の電線や電柱を嫌うのだろうかと

疑問に思っていました。

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最近、ブログ用に空(ソラ)や雲の写真を撮ろうとするときに

電線や電柱が手前にあることで

諦めることが多くあることに気づきました。

リアルを切り取る写真には、まるで絵のようなものを求め

絵を描くときにはその絵がよりリアルになることを

望んでいるのかもしれないと思うのでした。

・・・・・あくまでも素人レベルでの話です。

先日、リフォームの相談に伺ったお宅は

東斜面に建っていました。

古いまち並みのため、ひと区画にゆとりがあって

目の前に広がる景色が、とても気持ちのいい場所でした。

こちらを購入されるときには家を購入すると言うだけでなく、

まちの環境を買うと言うことに注意をして選ばれたそうです。

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そして、実を言いますと今回ほど瓦屋根が良いと思ったことは

これまで有りませんでした。

それは、平坦地ではあまり気にならない周囲の家の屋根が

このような斜面地の場合には嫌でも視界に入ってくると言うこと。

こちらのお宅のお隣は表情のある瓦屋根で

全く視界を邪魔することが有りません。

知識でも、情報でもなく、

まさに瓦屋根の良さが腑に落ちる体験でした。

少し前に頂きましたアジサイの花をよく見ていましたら

修飾花と思われる部分の花びらと花びらの間に

更に小さな花が咲いていました。

写真があまり上手でないため見にくいのですが

薄紫色の花びらの中に、白い小さな花が見えますでしょうか?

アジサイに詳しくないため、詳細は不明ですが

とても華やかに咲いていたのがきれいで写真を撮りました。

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こちらは、新橋のビルの間にある公園で見つけました。

ここ数年、安定して人気のある

北欧のファブリックのデザインで見かけるような

葉のかたちが面白いと思い写真に撮りました。

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自然のつくり出す造形美にはいつも感嘆するばかりです。