今日も日曜日に参加した逗子のまち歩きの続きです。

明治22年に横須賀線が開通したことで、

逗子海岸界隈は別荘地として栄えたそうです。

しかし、現在では建設当時の姿を残す建物は取り壊され、

唯一、登録文化財建物に指定されている

長島孝一邸のみになってしまったそうです。

今回のまち歩きではこちらの建物を見せて頂くことが出きました。

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ロンドン生まれ、ウェールズ育ちの奥様が

現在でも暮らしを営まれている現役の住宅です。

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日本に暮らし始めた当初は生活様式の違いから、

諸々の問題もあったそうですが、

少しづつ改良を重ねて来られたそうです。

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ご自宅が登録文化財建物であることについて問われると

「建物を、器として保存するだけではなく、

その中で営まれる生活習慣ごと残して行きたい」

と、仰っていたことが印象的でした。

住宅建築と言うのはやはり生活と切り離して考えることは

出来ないものですね。

昨日は第9回湘南邸宅文化ネットワーク協議会

~逗子のまち歩き~に参加してきました。

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お天気にも恵まれ、ぽかぽか陽気で快適なまち歩きでした。

今回のまち歩きで、一番印象に残ったのは「松」でした。

会社の名前にも使われていますし、

建築材料としても様々な松材を家づくりに使用していますが、

樹木としての松の木に注目する機会は少なかった気がします。

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見学させていただいたお宅の玄関へのアプローチです。

松葉の絨毯や松ぼっくりが

いい具合に季節感を醸し出していました。

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しかし、庭木の場合には上の写真のように

松葉が軒樋にギッシリ詰まってしまいます。

そんなことも影響しているのでしょうか、

最近では庭木として

余り好まれないようになってしまった気がします。

その結果、まちなみからも

松の木が消えていっているのかもしれません。

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今回のまち歩きでは、

湘南のまちなみと松のいい関係を再認識するコトが出来ました。

年内お引渡し予定の逗子の現場がソロソロ追い込みです。

遅れていた外壁工事も完了し、足場が外れました。

今回の外壁仕上げは黒いガルバリウム鋼板です。

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アルミサッシとガルバリウム鋼板の仕上げは、

少し無機質な印象になり過ぎるかもしれないと、

軒天井は木で仕上げることにしました。

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下から見上げると、木の部分が顔を覗かせます。

そして、外からも内部に広がる木の空間を予感させてくれて

外部と内部のいいつながりになりました。