現在工事中の現場は、古家を解体しての建て替えです。

そのため、水道メーターなどは以前のモノが残っています。

解体工事の際には、配管まで撤去しますので、

メーターのところで水を止めておかなければなりません。

ところが、長い間止めたことのなかった止水栓は、

既に劣化をしていて水を止めることが出来ない状態になっていました。

そのため、給排水設備工事は、止水栓の交換から始めました。

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煙が出ているこちらの写真は、その作業中のモノです。

何をしているのか近寄って聞いてみました。

それは、炭酸ガスを使って、配管を凍らせ

水が噴き出ないようにしていたのです。

一戸建ての住宅の場合には、

排水は配管の勾配によって上から下へと流します。

そして給水は、給水管に水圧がかかっていて

その圧力によって水栓をひねると水が出るようになっているのです。

そのため、配管の途中を凍らせておくことで、止水栓を外しても

水が噴き出さないようになるそうです。

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近くには、ドライアイスが出来て転がっていました。

凍らせて、止水栓の交換が終わりましたら、

今度は水が出るか試験をするために手で配管を温めていました。

冷やしたり温めたりなかなか大変な作業です。

住宅の基礎工事では、コンクリートを打設する前に、

水道屋さんもしておくことがあります。

それは、給水、給湯そして排水を通すために

先行して配管を設置しておくことです。

通常、住宅の給排水管は床下(基礎の中)を通り

外部の地中を抜け、道路の配管へとつながっています。

そのため、基礎の中と外を配管が通り抜ける必要があるからです。

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そして、基礎は鉄筋コンクリートで造らなければなりません。

写真を見て頂いても判ると思うのですが、

この鉄筋は、かなり密に入っています。

そのため、ここに後から穴をあけて配管を通すとすると、

この鉄筋を切断しないで穴を開けることは

かなり奇跡的なことだと思われます。

そこで、配管は予め鉄筋を避けて入れておくようにします。

万が一の点検のために設ける人通口を配管が

横切ってしまったりするようなことがないように

床下をどのような経路で配管が通るのか検討して

穴を開ける位置は決められます。

今日のお昼頃、松田から電話がありました。

時折、「お昼です」と電話をくれることがありますので、

今日も時計を見て、もしや?と思ったのですが、

「太陽に虹がかかっている」と教えてくれる電話でした。

早速、外を見てみますと、日暈が出来ていました。

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そして夕方は、配筋検査の立ち会いでした。

本当は今日検査を受けたら、

明日、コンクリートの打設を行う予定だったのですが、

明日、明後日は、雨の予報でしたので、延期にしました。

日暈が見られたと言うことは、

雨が降ることを裏付けされたような感じです。

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今日の検査員の方は、私たちが基礎の中に入ることを

許してくれず、お一人でじっくりチェックをされていました。

一点だけ、質問がありましたのでそれに答えて、

施工上の注意点を伺って、終了でした。

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最後は、またお一人で写真を撮って行かれました。

今日は、ありがとうございました。