こんにちは。
葉山・逗子・鎌倉・湘南エリアで無垢の木の注文住宅を建ててきた工務店【松匠創美(まつしょうそうみ)】です。
今日の目次は下記です。どうぞ宜しくお願い致します。

【1】   片付け好きの頭の中 「365日のシンプルライフ」

【2】   家づくり雑記帖 「富岡製糸場-1」

【3】   家づくりのいろは 「屋根―瓦屋根―」

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【1】 片付け好きの頭の中 「365日のシンプルライフ」

こんにちは、片付け好きの久保です。ここ何年かの間に「断捨離」と言う言葉も市民権を得て、新築やリフォームをきっかけに、モノを整理したいと考えていらっしゃる方も大変多くなりました。

我が家の場合、子供が居りませんので、そんなにモノはないのですが、
連れ合いは、片付けが大の苦手です。一日留守にして、家に彼を一人にすると、家の中は台風が通り過ぎたかの様になります。その代りに、彼は旅行鞄一つでおそらく生きていくことができるくらい、物欲は皆無です。一方の自分はと言えば手元に置いておきたいお気に入りのモノや、大切にしているモノがいくつもあります。その分、片付け好きですので、これらのモノを如何に片付けようかと考えることも楽しみのひとつです。返って、モノが少なすぎると片付けが不要になってしまいますので、それはまた寂しなのです。

この夏『365日のシンプルライフ』という映画が公開されます。
彼女にフラれた青年が自分の持ちモノをすべてリセットする実験を決意
ルールは4つ。
ルール1 自分の持ちモノ全てを倉庫に預ける。
ルール2 1日に1個だけ倉庫から持って帰る。
ルール3 1年間、続ける。
ルール4 1年間、何も買わない。
この映画は、「人生で大切なもの」を見つけ出す365日のモノがたりということで、暮らしを豊かにするヒントがあるそうです。この夏、是非見てみたいと思っています。皆さんもいかがですか。
東京ではオーディトリウム渋谷で8月16日から上映予定です。

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【2】 家づくり雑記帖 「 富岡製糸場-1 」

こんにちは、設計の田中です。
先日、世界文化遺産に登録される事が決まった富岡製糸場を見学するツアーに参加してきました。今日は、その富岡製糸場が世界遺産に登録された歴史的価値が分かるように、その歴史について書きたいと思います。
久保のブログでも写真と一緒にご紹介しておりますので、読んでいただけると嬉しいです。

群馬県では、養蚕、製糸、織物が昔から盛んで、絹産業に関する文化遺産が数多く残されているそうです。それらの中から、富岡製糸場、田島弥平旧宅、高山社跡、荒船風穴で構成した「富岡製糸場と絹産業遺産群」が、今年、ユネスコ世界遺産に登録されることになりました。
製糸場とは、絹を織る為の生糸を蚕の繭から紡ぐ工場です。
日本で造られた生糸は海外へ輸出され、明治初期から第二次世界大戦直後まで日本の輸出量第一位で、まさに日本の近代化を支えた産業でした。

富岡製糸場の完成以前、ヨーロッパでは蚕の病気が流行し、中国では内乱の影響で生糸の生産が減った事もあり、日本の繭や生糸が多く輸出されるようになりました。しかし、当時の日本の生糸は労働賃金の低さから安価な上、質が悪いものでした。粗悪で安価な生糸の出回りによりヨーロッパでは価格破壊がおき、日本の生糸の評価を落としてしまう事になったそうです。そんな中、明治政府は良質な生糸をつくる工場を全国に広める為に、ヨーロッパから技術者を招き、生糸の品質改良、安定品質、大量生産のモデルとなる工場を建設しました。それが1872年(明治5年)群馬県に完成した当時の世界最大級の規模を誇った富岡製糸場です。
翌年の1873年(明治6年)のウィーン万博では富岡製糸場の優秀な工女の手による生糸が受賞し、ヨーロッパへの輸出の足掛かりとなったそうです。その後に富岡製糸場の工女達は全国に建設されていく工場でその技術を広め、日本の近代化への急発展で大きな役割を果たしていったそうです。

一方で富岡製糸場は、1893年(明治26年)に民間に払い下げられ、新型機器も導入れつつ製糸場として稼働していきます。戦時中も人手不足ではあるものの可動した数少ない工場の一つで空襲にあう事も無かったそうです。
戦後から高度経済成長期にかけて日本の輸出産業が、鉄鋼船舶、電気機器と変わっていく中でも製糸工場として可動し続けますが、自動車の輸出が伸びてきている1972年の日中国交正常化を期に中国産の生糸に押され1987年(昭和62年)に遂に創業停止となったそうです。

最後に工場を経営していた片倉工業(株)は、操業停止後も由緒ある工場として「貸さない、売らない、壊さない」を貫き通していた上に、維持管理も行っていてくれたそうです。
富岡製糸場は文明開化の様子や、映画「風立ちぬ」の時代の空気感が今でも漂っている場所だと思います。

設計:久保歩美・田中伸二
松匠創美の「家づくりの考え方http://bit.ly/1jGaFJU

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【3】 家づくりのいろは 「 窓廻り―霧よけ― 」

こんにちは。長い夏休みを前にテンションが上がってきている子どもたちを横目に、気合いを入れて乗り越えねば!と自分を奮い立たせている千葉です。

今日から「家づくりのいろは」は、窓廻りについて勉強して行きたいと思います。その中で今日は、「霧よけ」について勉強していきます。

「霧よけ」という言葉はあまり耳にしたことがない方のほうが多いのではないでしょうか。霧よけは、「霧よけ庇」の略で、小雨や霧雨が入り込まないよう、出入り口や窓などの上部に設ける、小さな屋根状の庇のことを言うそうです。この小さな庇があることで、多少の雨であれば、窓を少し開けておくことができます。雨や霧をよけるだけでなく、屋根からの雨水を一旦壁から離してあげ、壁に当たる雨量を少なくして雨漏れのリスクを軽減する効果もあるようです。
形状としては、開口部から垂直に腕木という材使って、庇を支える造りの腕木式の庇、柱を欠き込んで造る板庇、構造を覆ってしまう箱庇などの種類があるようです。

 

2014_0716メルマガちば写真2

2014_0716メルマガちば写真1

松匠創美では、軒のない窓廻りには霧よけを付けています。これは、雨や霧、雨水をよけるためだけでなく、遮熱の効果も大きいと考えているからです。特に夏場の強い陽射しは太陽が高い位置にあるので、効果を発揮してくれるようです。
形状は板庇で、屋根に合わせて板金を貼ります。最近の家には、霧よけが少ないように思いますが、軒のないのっぺりした壁に霧よけがつくことで、アクセントになるようです。
松匠創美のアクセントとなる霧よけを是非ご覧になって下さい。

本日も最後までお読み下さりありがとうございました。

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☆最後までお付き合いいただきまして ありがとうございます☆

出会い・つながる・木の住まい 有限会社 松匠創美

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