今日は、GW中に出掛けて来ました東京都庭園美術館の
旧朝香宮邸についてのご紹介です。
東京都庭園美術館は、1933年に朝香宮邸として建てられた
アール・デコ様式の本館それ自体が美術品であり、
緑豊かな日本庭園、西洋庭園、そして芝庭のある
都会のオアシス的な美術館です。
庭園だけの利用も可能で、
この日はたいへん良いお天気でしたので、
沢山のファミリーが、ピクニックに来ておられました。
また、この時期、普段は入れないウインターガーデンが
公開中でしたので、順番待ちの長い列が出来ていました。
ウィンターガーデンとは、屋上に設けられた温室のことです。
3面がスチール製のガラス窓になっており、
床には市松模様に人工大理石が貼られ、
排水口と蛇口も設けられており、
素敵な空間であったことが容易に想像されました。
排水口もそうですが、あらゆる口にデザインが施されています。
天井の換気口もそれぞれのお部屋のデザインに
調和するデザインが施されており、
細部までエネルギーが注ぎ込まれていることを感じました。
玄関ホールへ明るさを取り込むために設けられた
嵌め殺し窓の装飾は、アール・デコそのものです。
階段室には大きな窓が設けられふんだんに
外光が差し込みますので、この光を玄関ホールへ落とします。
昨今はミニマム傾向が強く、デザイン装飾を排除した
シンプルなものが好まれていると思うことが多いのですが、
本格的にデザインが施された建物を拝見し、
デザインと言うものが、
愛されるためにあることを再認識させてもらいました。
どこを見ていてもワクワクする空間でした。
最後までお読みいただい、ありがとうございました。